ソラナ、目標スロット時間を350msに短縮。200ms目指す「SIMD-0525」の第1段階

ソラナが目標スロット時間を350msに短縮

レイヤー1ブロックチェーン「ソラナ(Solana)」のメインネットで目標スロット時間が従来の400ミリ秒(ms)から350ミリ秒へ短縮された。ソラナの公式Xアカウントが8月22日に明らかにした。

ソラナ財団(Solana Foundation)でVP Techを務めるジェイコブ・クリーチ(Jacob Creech)氏によると、ソラナが公式に目標スロット時間を短縮したのは、ネットワークの立ち上げ以来初めてだという。同氏は、次の目標が300ミリ秒であることも示している。

ソラナでは、ネットワークを運営するバリデータの中から順番に「リーダー」が選ばれ、割り当てられた時間枠でトランザクションを処理してブロックを生成する。この時間枠を「スロット」と呼ぶ。スロット時間を短くすることで、より短い間隔で新たなブロックを生成できるため、トランザクションがブロックに取り込まれるまでの待ち時間短縮につながる。

今回の変更は、ソラナの目標スロット時間を400ミリ秒から最終的に200ミリ秒まで短縮する改善提案「SIMD-0525」に基づくものだ。SIMDは、ソラナのプロトコルやネットワークに関する変更を提案・文書化する仕組み。SIMD-0525では、目標スロット時間を400ミリ秒から350ミリ秒、300ミリ秒、250ミリ秒、200ミリ秒へと、50ミリ秒ずつ4段階で短縮することが提案されている。

一方、SIMD-0525は、ネットワーク全体の処理能力そのものを引き上げる変更ではない。同提案では、スロット時間の短縮にあわせて1スロットあたりの処理上限も調整し、一定時間あたりに処理できる計算量をおおむね維持する設計が示されている。これにより、より小さなブロックを高い頻度で生成する。

なおソラナでは今年7月、1ブロック当たりのコンピュートユニット(Compute Units:CU)上限を6,000万CUから1億CUへ引き上げた。この変更は、1ブロックに収容できる計算量を増やし、ネットワークの処理容量を拡大することを目的としたものだ。一方、SIMD-0525ではスロット時間の短縮にあわせて1スロットあたりのCU上限も比例して引き下げる設計となっている。

ソラナ財団は、目標スロット時間の短縮について、バリデータクライアントにおけるブロック伝播の仕組み「タービン(Turbine)」や、受信したブロックを検証・実行する「リプレイ(Replay)」などの性能改善を活用したものだと説明している。

また目標スロット時間の短縮には、1人のリーダーが連続してブロック生成を担う時間を短くする狙いもある。ソラナでは現在、1人のリーダーに4つの連続したスロットが割り当てられる。スロット時間が400ミリ秒の場合、同じリーダーが担当する時間は約1.6秒だが、350ミリ秒では約1.4秒となる。200ミリ秒まで短縮された場合は約0.8秒になる。

ソラナ財団は、スロット時間を短縮することで、1人のリーダーがブロック構築を独占する時間も短くなると説明している。これにより、個々のリーダーがトランザクション処理に影響を与えられる時間が短縮され、ネットワークの検閲耐性向上につながるとのことだ。

SIMD-0525では、400ミリ秒から200ミリ秒へ一度に変更するのではなく、ネットワークへの影響を確認しながら段階的にスロット時間を短縮する。各段階の変更は個別に有効化される。バリデータ間の議論では、ブロックスキップ率が高くなった場合、次の段階には進まない方針が示されている。

ソラナは、メインネットのスロット時間やバリデータの対応状況などを確認できるモニタリングページも公開している。同ページでは、シミュレーションではなく実際のメインネットから計測したデータを表示している。

今回の350ミリ秒への短縮は、SIMD-0525で提案された4段階のうち最初の変更となる。同提案では今後、300ミリ秒、250ミリ秒を経て、最終的に200ミリ秒までスロット時間を短縮する方針が示されている。

 参考:SIMD-0525アップグレード概要モニタリングページ
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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