クリプトドットコム、オンラインカジノ「ハイローラー」と最終契約締結。米予測市場参入へ

CFTC規制下でイベント契約提供、州規制との関係は今後の論点に

暗号資産(仮想通貨)関連企業クリプトドットコム(Crypto.com)の関連会社クリプトドットコム|デリバティブズ・ノース・アメリカ(Crypto.com | Derivatives North America:CDNA)が、オンラインカジノ事業を展開するハイローラー・テクノロジーズ(High Roller Technologies)と、イベント型予測市場の提供に向けた最終契約を締結したと4月14日に発表した。

この契約により、CDNAが提供するイベント契約は、米国においてハイローラーのプラットフォームを通じて提供される予定だ。対象となる市場は金融、スポーツ、エンターテインメントなどとされており、ユーザーは各種イベントの結果に基づく契約を取引できるという。

CDNAは、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された取引所および清算機関だ。同契約に基づく予測市場は、規制下で提供される仕組みとなる。またハイローラーは、CFTC登録のイントロデューシング・ブローカーとして運営し、クリプトドットコム側の先物取引業者との接続を行う計画だとしている。

さらに同契約では、CDNAおよびその関連会社が、米国内におけるハイローラーの流通チャネル全体で予測契約の提供者となる想定だ。これによりハイローラーにとって新たな収益源となる可能性があるとしている。

CDNAは今回の取り組みについて、急速に立ち上がりつつある予測市場分野への参入を目的としたものと説明している。ハイローラーによると、第三者試算として、成熟した米国の予測市場は年間取引高1兆ドル(約159兆円)規模に達する可能性があるとされている。

なお両社は、今年1月に同分野でのサービス提供に向けた基本合意(LOI)を締結していた。今回の発表はそれに続く最終契約の締結となる。

また今回の構造において、ハイローラーの位置付けも注目される。同社はオンラインカジノ事業を展開してきた企業であり、これまで米国の賭博規制の枠組みの中で事業を行ってきた。

米国の予測市場を巡っては、イベント契約が米商品先物取引委員会(CFTC)の監督下にあるデリバティブ取引に該当するのか、あるいは州法上の賭博に該当するのかを巡り、カルシ(Kalshi)やポリマーケット(Polymarket)と州当局との対立が続いてきた。

こうした中で、CFTC登録のCDNAが契約提供基盤を担い、ハイローラーが顧客接点を担う今回の構造は、連邦規制を前提としつつ、既存のオンライン賭博事業者の知見を組み合わせたモデルと位置付けることもできる。

一方で、州ごとの規制との関係や提供範囲については現時点で明らかにされておらず、州制度との整合性は今後の論点となる可能性がある。

参考:クリプトドットコムハイローラーテクノロジーズ
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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