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2026年7月に開催されたWebX2026において、プラチナスポンサーとして出展したSun Sun House株式会社は、独自の支援型クラウドファンディングプラットフォーム「ZIPANG.DAO」を発表した。
なんでも、日本の地域や産業が抱える課題を解決するためのDAOプラットフォームだという。
同社はこれまでも古民家再生事業などに取り組んできたが、その過程で資金不足の問題に直面してきたという。そこで、グローバル市場からの資金調達ルートを構築し、日本の中小企業や地域産業へ資金を循環させるエコシステムの構築に至ったという。
本記事では、「ZIPANG.DAO」の全貌やその目的について、Sun Sun House株式会社のプロジェクト責任者に話を伺った。
WebXプラチナスポンサー就任と新プロジェクトの発表
NFTMedia編集部(以下、編集部):2026年6月12日に公開されたプレスリリース(※1)において、Sun Sun HouseはWebX 2026のプラチナスポンサーに就任すると記載されていました。今回のWebX 2026披露されるプロジェクトを教えてください。
※1 プレスリリース WebX 2026にて新たな挑戦、日本文化×Web3.0の支援型クラウドファンディングDAOを、展開開始
Sun Sun House:社会課題解決型DAOプラットフォーム「ZIPANG.DAO」の構想を本格的に発信します。
この「ZIPANG.DAO」とは、日本にフォーカスした支援型クラウドファンディングのプラットフォームです。まだ誰もやっていない仕組みのDAOであり、今回のWebXで大々的にローンチしました。
編集部:Sun Sun Houseでは、古民家の再生・販売事業を展開していますよね。今回の「ZIPANG.DAO」も古民家をDAOメンバーで管理するプラットフォームになるのでしょうか。
Sun Sun House:いいえ。古民家の課題だけにとらわれず、空き家問題や地方創生を含め、日本の産業に関する全ての社会課題を解決していきます。
具体的には地方の過疎化や農業における後継者不足、文化財の保護など、あらゆる課題に対して対応できる支援型クラウドファンディングを目指しました。

編集部:日本が抱える幅広い課題の解決を目指すのですね。
Sun Sun House:まさにそうです。
言い換えると日本の「もったいない」を応援するプロジェクトであり、非常に公共性の高い事業です。そのため、社会課題に関心を持つ皆さんがDAO形式で集い、資金面でプロジェクトを支える仕組みとしました。
単に営利だけを目的にするのではなく、なるべく資金が循環する仕組みにしていきたいと考えています。
DAOの導入を決めた背景には社会課題を啓蒙する側面もあり、寄付をベースにした支援型クラウドファンディングを通じて、多くの人をどんどん巻き込んでいくことが大きな目標になります。
ZIPANG.DAOの仕組みとは──NFTでグローバルに展開
編集部:「ZIPANG.DAO」の具体的な仕組みを教えてください。プロジェクト支援者には、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
Sun Sun House:農地の復興であったり、地方の飲食店の再建であったりと、ZIPANG.DAOには地方創生につながる様々なプロジェクトが掲載されています。
クラウドファンディングと同じように、支援者はこれらのプロジェクトの中から支援したいものを選んで寄付します。その時、支援者に見返りとして配布されるNFTが「志のチケット」です。このNFTはコミュニティにおける投票権として機能します。
編集部:つまり、プロジェクトが意思決定する際に関与できるのですね。
Sun Sun House:そうです。これがDAOと名付けた理由です。
しかも、志のチケットは特典と引換えるチケットの役割を果たします。
編集部:このNFTによって、どのようなリターンを得られるのでしょうか。
Sun Sun House:どのようなリターンが得られるかはプロジェクトによって多種多様です。例えば、ホテルに関するプロジェクトでは、宿泊予約において優先チケットを割引で購入できたりします。
ほかにも、飲食店の新規開店を支援した場合に5年間優先席で食事できる権利など、リターンは幅広く設定できます。
インバウンド需要との連動もできるため、海外の日本ファンが「日本の店に遊びに行くから応援するよ」という形で資金を投じてくれる可能性もありますね。
編集部:日本国内で困っているプロジェクトに対して、グローバルからも資金を集められるのですね。
Sun Sun House:はい。このNFTチケットは転売を目的とするのではなく使ってもらうために発行し、グローバルなメンバーの中で共有してもらいます。
NFTとして発行されたことで世界中に展開できるため、ふるさと納税では難しかった世界中からの支援が実現しました。
Web3参入の背景──ZIPANG.DAO誕生の起点
編集部:Sun Sun Houseでは、2025年にもトークンを通じた古民家活用事業(※2)を展開されてきましたよね。どのようなきっかけでWeb3に関心を持たれたのでしょうか。
※2 プレスリリース RWA(リアルワールドアセット)事業の強化
Sun Sun House:一番の背景は、資金調達のグローバル化を目指したことです。
古民家再生事業に挑戦する中で、圧倒的な資金不足に直面したことが理由ですね。政府の補助金や銀行からの融資といった選択肢もあるものの、それでは事業として成立させるには金額が不十分です。
だからこそ独自に資金調達できる方法を検討してきた過去があり、トークンなどのブロックチェーンに興味を抱きました。
編集部:このような経緯があって、今回のDAO型支援型クラウドファンディングに結びついたのですね。
Sun Sun House:はい。日本政策金融公庫や地域の信用金庫だけではカバーできない領域が存在するため、これを「ZIPANG.DAO」によって解消します。
言い換えると、中小企業に対して返済不要の応援資金を提供する仕組みですね。集まった寄付金は中小企業側の売上となり、運転資金や研究開発費に変わっていきます。
とはいえ、1回きりの支援だけではなかなか状況が好転しません。そこで「ZIPANG.DAO」において導入したのが「コアメンバー」制度です。
編集部:コアメンバーですか。その仕組みについて、詳しくお聞かせください。
Sun Sun House:コアメンバーとは、毎月定期的に支援していただく有料サブスク会員です。
例えば、ご自身が「この農家を応援しよう」と投票(投げ銭)すると、その資金が直接生産者の元へ届く仕組みです。
さらに、応援してくれた支援者に対する返礼品を特別プライスで提供するマーケットプレイスも用意します。会員たちが特別価格で購入できる経済的ベネフィットを仕込み、いわば「Web版・道の駅」のようなものを誕生させる予定です。
編集部:マーケットプレイスを通じて応援したい生産者の商品を買うことで、売上に直接貢献できるのですね。
年内に100社が参画予定──新しいエコシステムと展望
編集部:今回のWebX2026を契機にZIPANG.DAOが本格的に始動するとのことですが、今後のスケジュールや具体的なアクションを教えてください。
Sun Sun House:中長期的にはDAO内でガバナンストークンを発行し、グローバルに流動性を持たせる予定です。2〜3年以内にはICO(新規暗号資産公開)など、トークンを上場する展開も考えています。
直近の計画としては全国の自治体も巻き込みつつ、ZIPANG.DAOにおいて「支援を必要とする事業」が年内に100社ほどデビューする予定です。
編集部:年内に100社ですか。すでにそれだけ集まっているのですね。
Sun Sun House:はい。ZIPANG.DAO内での取引の需要と供給を考慮しつつ、お米や野菜を作っている生産者の方々や地域産業を巻き込んでいきます。
すでに100社以上の内定をもらっているため、プラットフォームの開発が完了した段階で一気にローンチする予定です。
編集部:それは楽しみですね。今日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
インタビューを終えて
Sun Sun House株式会社のブロックチェーン施策は極めて実践的かつ切実な課題解決に基づいている。
過疎化や就労人口の減少など、日本が直面する社会課題は待ったなしの状態である。一方で補助金や金融機関からの融資だけでは、それらの問題を解決するためには十分ではない。
そうした逆境を打破するために考案された「支援型クラウドファンディング+DAO」の仕組みは、資金不足に悩む地方の生産者や中小企業にとって希望の光となるだろう。
「志のチケット」を用いたリターンの配布システムや、「Web版・道の駅」としての経済的ベネフィットの提供は、支援者と事業者が互いにメリットを享受できる持続可能なエコシステムとして実現しようとしている。
日本の失われつつある価値を世界規模の資金と結びつけるこのプラットフォームが、WebXでの正式発表を経てどのように社会へ実装されていくのか。その今後の動向から目が離せない。
- Sun Sun House株式会社 公式サイト:https://sunsunhouse.jp/
- ZIPANG.DAO 公式サイト:https://www.zipang-dao.jp/
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参照元:NFT Media
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