韓国裁判所:Terraform Labs関係者に対する逮捕状を棄却=報道


韓国警察によって先日逮捕されたと報じられていた「Terraform Labs」の関係者ヨー・モ氏に対する逮捕状が韓国の裁判所で棄却されたことが地元メディアなどの報道で明らかになりました。裁判所側は『現段階で被疑者を拘束する必要性があると判断するのは難しい』と判断したとのことで、逮捕状棄却の理由としては4つの点が挙げられています。

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複数の理由からTerra関係者の逮捕状を棄却

2022年5月に大暴落した仮想通貨LUNA・UST(現:LUNC・USTC)の開発で知られる「Terraform Labs」のビジネスチーム長であるヨー・モ氏は2022年10月6日の報道で『韓国警察に逮捕された』と報じられていましたが、韓国の裁判所はヨー・モ氏に逮捕状を棄却したと報じられています。

ヨー・モ氏は「Terraform Labs」の共同創設者Do Kwon氏の重要な側近であり、Terraエコシステム関連で初めての逮捕者でもあったため、この報道には注目が集まっていましたが、逮捕報道から数時間後には地元メディアの報道で『韓国の裁判所は資本市場法違反・詐欺・背任などの疑いを受けるヨー氏に対する逮捕状を棄却した』と報じられています。

「newspim.com」の報道によると、裁判所側は『多額の被害者に巨額の被害をもたらしたこの事件の疑いの内容は罪が非常に重い』としながらも『現段階で被疑者を拘束する必要性があると判断するのは難しい』との判断を下したとのことで、逮捕状を棄却した理由としては以下の4点が挙げられています。

  • ヨー氏が責任者としてBotプログラムなどを運用・管理したという基本的事実関係について争わない点
  • LUNAが韓国の資本市場法における証券に該当するかなど、法適用の可否において議論の余地がある点
  • ヨー氏が共犯で関与した範囲・責任に対して疑いの余地がある点
  • 逮捕令状の発行後、自主的に帰国した点

ヨー・モ氏は先月13日に逮捕状が出された関係者6名のうちの1人であり、検察側は「ヨー氏はコインの取引が活発に行われているように欺く”マーケットメイク”を行った」とみていると報じられています。

韓国国外に滞在中とされるDo Kwon氏に対する「パスポート無効化」の措置については『19日中に行われるものとみられる』とも報じられており、『5日に出されたパスポート返却命令から14日以内にパスポートを返却しない場合、現在使用中のパスポートは自動的に効力が失われる』と説明されています。

なお、5月に暴落したLUNA・USTは今も「LUNC・USTC」として取引されていますが、Terraform Labsが「LUNA 2.0(現在のLUNA)」を作成して以降は「Terra Rebels」などコミュニティ主導でLUNC復興に向けた作業が進められており、最近では増えすぎたLUNC供給量を減らすためのバーン運動なども活発化してきています。

>>「newspim.com」の報道はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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