陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

【2022年の見通し】円は2022年も引き続き、 最弱の通貨として売られやすい! ただし、 米ドル/円は123円程度が上値の限界か ブログ

【2022年の見通し】円は2022年も引き続き、 最弱の通貨として売られやすい! ただし、 米ドル/円は123円程度が上値の限界か

2022年は円安の流れが一段と進行しやすいと思われる 今年(2021年)最後のコラムとなるので、来年(2022年)の見通しに関して記しておきたい。もっとも、為替市場における見通しは不確実性をかなり伴う上、筆者自身のバイアスもたっぷり入っているから、あくまで筆者の私見にすぎないことをご承知の上、お読みいただきたい。
 とはいえ、昨年(2020年)年末の筆者の予想、特に米ドル/円に関する予測は一番合っていたようで、円安は本物、また本流であることが逆に証明されているのではないかと思う。
【参考記事】●20...
米ドル高一辺倒の可能性は後退し、 クロス円がいったん底を打ちそう。ただし、 目先はレンジでトレンド再開は年明け以降か ブログ

米ドル高一辺倒の可能性は後退し、 クロス円がいったん底を打ちそう。ただし、 目先はレンジでトレンド再開は年明け以降か

想定外の英利上げで短期スパンにおける市況は大きく変動しそう 想定よりタカ派のスタンスだったFOMC(米連邦公開市場委員会)を通過したあと、想定外の英利上げがあって、短期スパンにおける市況が大きく変わろうとしている。
 結論から申し上げると、2021年~2022年の年末年始において米ドル高一辺倒の可能性はだいぶ後退し、主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の方はいったん底打ちをはかれるのではないかと思う。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の...
米ドル/円は、2022年の早い段階で120円の 大台を試すか。押し目を待ちすぎると、 チャンスを逃してしまう可能性も! ブログ

米ドル/円は、2022年の早い段階で120円の 大台を試すか。押し目を待ちすぎると、 チャンスを逃してしまう可能性も!

FRBのタカ派スタンスは本物、米インフレと金利上昇は避けられない 「オミクロン脅威」と「FRB(米連邦準備制度理事会)タカ派スタンス」は間違いなく最近の市場を左右する二大テーマである。
 時間が経つにつれ、オミクロンの脅威が低下しているようにみえるが、FRBのタカ派スタンスはどうやら本物で、これからも米インフレと金利の上昇は避けられない、という見方が市場に浸透しつつある。
 今晩(12月10日)、米CPI(消費者物価指数)の高まりがあれば、一段と緊張感がもたらされるだろう。
 ゆえに、米ドル全体は高...
米ドル/円は、112円台前半のサポート水準を 維持できるかに注目。割り込めば、一時的に 110円台への下落があってもおかしくない ブログ

米ドル/円は、112円台前半のサポート水準を 維持できるかに注目。割り込めば、一時的に 110円台への下落があってもおかしくない

市場の調整ニーズが「オミクロン・ショック」を生んだ? 今夜の米雇用統計が今後の試金石に 前回のコラムでは、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の反落が想定より長引くことを警戒していた。それは結果的によかったと思う。
【参考記事】●米ドル/円は115円を超えたが、高値追いには時間がかかる可能性。円安主導の展開に変化、主要なクロス円の底打ちは少し先か(2021年11月26日、陳満咲杜)
 何しろ、先週末(11月26日)の米国株の大幅反落で米ドル/円の急落もあって、いわゆる「オミクロン・ショック」...
米ドル/円は115円を超えたが、高値追いには 時間がかかる可能性。円安主導の展開に 変化、主要なクロス円の底打ちは少し先か ブログ

米ドル/円は115円を超えたが、高値追いには 時間がかかる可能性。円安主導の展開に 変化、主要なクロス円の底打ちは少し先か

米ドル全面高は一段と進行。一方、円安のリードは曖昧に 今週(11月22日~)に入って以降、相場に大きな「異変」があった。米ドル全面高が一段と進行したことだ。そもそも、米ドル全面高はずいぶん進行してきたから、今さら指摘することはないと思われるが、従来の円安のリードがずいぶん曖昧になってきたところは、やはり特筆しておきたい。
 なにしろ、FRB(米連邦準備制度理事会)議長の続投で米ドル高のスピードが一段と加速し、米ドル/円はいったん115円の心理的大台を突破した。にもかかわらず、主要クロス円(米ドル以外...
米ドル/円の上昇トレンドは維持されている。 クロス円で進んだ調整も、いったん完了か? ブログ

米ドル/円の上昇トレンドは維持されている。 クロス円で進んだ調整も、いったん完了か?

米ドル/円は上昇トレンドを維持、これから115円を突破していくだろう 米ドル/円の上昇は、115円の壁にいったん阻まれたが、上昇トレンド自体は維持されており、これから115円を突破していくだろう。
 同じように、ドルインデックスの上昇トレンドも維持されるはずだが、スピードを弱める可能性が出てきたので、主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)における調整波の進行もいったん完了したのではないかとみる。
 本日はこのあたりに絞って、「小学生でもわかる」ように解釈したい。
 ドルインデックスはいった...
米ドル/円は、早ければ本日中にも115円を 試し、その後は118円台へ! 円安が本流、 米ドル高や米金利の上昇もこれから! ブログ

米ドル/円は、早ければ本日中にも115円を 試し、その後は118円台へ! 円安が本流、 米ドル高や米金利の上昇もこれから!

米10月CPIが市場を震撼、米金利や米ドルが急騰 ファンダメンタルズ上の材料と言えば、最近の米インフレの状況ほど、市場関係者の関心を集める物はないだろう。ゆえに、2021年11月10日(水)の米10月CPI(消費者物価指数)のリリースは、マーケットに大きな衝撃を与えた。
 米CPIは1982年~1984年の水準を100とし、米インフレ動向を測る指数として重視されてきた。今回発表された10月の同数字は前年同月比6.2%を記録。9月の5.4%という数字よりもさらにインフレは加速しており、マーケット関係者...
米ドル/円、年内118円台の目標は変わらず! 円安は既定路線、円が買われる理由は見当 たらない。米ドル/円は押し目買いスタンスで ブログ

米ドル/円、年内118円台の目標は変わらず! 円安は既定路線、円が買われる理由は見当 たらない。米ドル/円は押し目買いスタンスで

FOMCは無風通過、一方、英中央銀行会合後は英ポンド暴落 FOMC(米連邦公開市場委員会)は無風通過したが、昨日(11月4日)、英中銀会合後に市場は大きく波乱となり、結果的に米ドル全面高を促進した。また、米ドル全面高だからこそ、円安の一服がもたらされた……目先は、このような市況説明ができるのではないかと思う。
 市場関係者が一番注目していたFOMCは、至って平穏に行われ、米国株は新高値を更新した。
NYダウ 日足(出所:TradingView)
 計画どおりのテーパリング開始、また、想定どおりの利上...
豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨買いが 円売りをリード! 米ドル/円の115円突破が あれば円ロング筋一掃! 年内118円の土台に ブログ

豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨買いが 円売りをリード! 米ドル/円の115円突破が あれば円ロング筋一掃! 年内118円の土台に

米ドル高や米長期金利の上昇、原油高は一服したように見えるが… 第3四半期(7~9月期)の米GDPは、年率換算で2%の増加にとどまり、前期(4~6月期)の6.7%増から大幅に減速、予想の2.7%も下回った。
 それを受けて、米ドル全体はいったん反落、米ドル/円も伸び悩み、高値圏での保ち合いにとどまった。
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
米ドル/円 日足(出所:TradingView)
 米ドル高トレンドに一服感が出てきたのも、目先の米長期金利(米10年債利回り)の反落とリンクし...
米ドル/円、年内120円の声多し! ミセス・ワタナベの逆張りが円安を加速!? 日本の本格的なインフレ時代突入を予言! ブログ

米ドル/円、年内120円の声多し! ミセス・ワタナベの逆張りが円安を加速!? 日本の本格的なインフレ時代突入を予言!

世界的なインフレで日本も物価上昇、スタグフレーションも覚悟を 世界的なインフレ傾向が鮮明になってきた中、日本の物価もじわじわ上昇している。日銀の悲願である2%にはまだまだ遠いが、そこへ近づいてきた傾向自体、本来は歓迎されるべきことだった。
 しかし、今のところは悲鳴の方が大きいようだ。物価上昇傾向に給料の上昇が共わないなら、当然のように庶民には厳しい。
 コロナ禍がやっと一服したところで、景気回復より先に物価高騰となったら、それこそスタグフレーションを覚悟しなければならない。
 しかし、それは日本に...