テレグラムで自己管理型「Gram Wallet」提供開始、「Wallet in Telegram」は「Walt」に改称へ

10億人超へ数週間かけ段階展開

メッセージングアプリ「テレグラム(Telegram)」上で、ネイティブのノンカストディアル(自己管理型)暗号資産(仮想通貨)ウォレット「グラムウォレット(Gram Wallet)」の提供が一部ユーザー向けに開始された。テレグラム創業者のパベル・ドゥロフ(Pavel Durov)氏が8月31日、自身のテレグラムチャンネルで発表した。

ドゥロフ氏によるとグラムウォレットは、今後数週間をかけて、テレグラムの10億人超のユーザーに段階的に展開される予定だという。

また、グラムウォレットを支えるスマートコントラクトは、TONブロックチェーンのバリデータによって承認されたとのこと。これにより、将来のウォレットアップグレード時に、ユーザー側でのウォレット移行作業は不要になるという。

ドゥロフ氏は7月、全てのテレグラムアプリにグラムウォレットを導入する方針を明らかにしていた。同氏は当時、10億人超のユーザーを対象に、暗号資産の即時・手数料無料のトランザクションを実現すると説明していた。

なお、グラムウォレットの名称は、TONブロックチェーンのネイティブトークン「Gram(GRAM)」に由来するとみられる。同トークンは6月15日、コミュニティ投票を経て「Toncoin(TON)」からGramへ名称を変更し、ティッカーもTONからGRAMに変更された。投票では81.22%が名称変更に賛成した。ブロックチェーン自体の名称は「ジ・オープン・ネットワーク(The Open Network:TON)」のままとなっている。

暗号資産メディア「コインテレグラフ(Cointelegraph)」が8月31日に報じたところによると、グラムウォレットはテレグラムの設定画面に表示される標準の暗号資産ウォレットとなる。テレグラム上での送金や決済、購入に重点を置き、デジタルギフト、ユーザー名、電話番号などの「テレグラム・コレクティブルズ(Telegram Collectibles)」の購入にも対応するという。

一方、TONブロックチェーン上のインフラや一般利用者向けアプリを開発するWeb3企業であるジ・オープン・プラットフォーム(The Open Platform:TOP)が手がける既存の暗号資産サービス「ウォレット・イン・テレグラム(Wallet in Telegram)」は、「ウォルト(Walt)」へ名称変更されるとのこと。

ウォルトはテレグラムの標準ウォレットではなくなり、今後はテレグラム内の検索からアクセスする形になる。ただしグラムウォレットとの連携は維持され、ウォルトを通じて複数のブロックチェーン上の暗号資産をグラムウォレットへ入金できるという。

ウォルトでは、4つのブロックチェーンにまたがる300銘柄超の暗号資産の入金・保有・出金に対応し、200銘柄超を取引できるという。また、100銘柄超のトークン化株式、ETF、金属のほか、暗号資産の運用サービスや無期限先物取引も提供するとのことだ。

TOPおよびウォルトの創業者兼CEOを務めるアンドリュー・ロゴゾフ(Andrew Rogozov)氏によると、同サービスは当時のToncoin(TON)を購入するためのシンプルなウォレットとして始まった。その後、過去4年間で暗号資産の運用、RWA(現実資産)、無期限先物取引などを扱う総合的な暗号資産プラットフォームへ拡大したという。

ウォルトへの名称変更については、9月1日の本記事執筆時点で、ウォレット・イン・テレグラムやTOPの公式サイト、公式テレグラムチャンネルには反映されていない。コインテレグラフは、同媒体に共有された発表をもとに名称変更を報じている。

参考:デュロフ氏チャンネルコインテレグラフ
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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