
ソラナで3つのガバナンス提案、SGP投票が開始
ソラナ(Solana)のネットワーク運営に関する3つのガバナンス提案「SGP-0001」「SGP-0002」「SGP-0003」の投票が開始された。ソラナ・デベロッパーズ(Solana Developers)が公式Xアカウントで8月23日に発表した。
投票対象となるのは、ソラナのネットワークレベルの意思決定ルール、SOLの新規発行、トランザクション手数料に関する3提案だ。具体的には「ソラナ憲法(The Solana Constitution)」、「ダブル・ディスインフレーション(Double Disinflation)」、「リソース・アンド・インクルージョン・フィー(Resource and Inclusion Fee)」が投票対象となっている。
3提案はいずれも「SGP(Solana Governance Proposal)」として投票されている。SGPは、ソラナのネットワーク運営について「この方向へ進むべきか」を、バリデータやデリゲーターが投票によって決めるためのガバナンス提案だ。
またSGPでは、バリデータやデリゲーターがステーク量に応じて意思を示す「ステーク加重投票」が採用されている。つまり参加者1人につき1票ではなく、ステークされたSOLに応じて票の重みが変わる仕組みだ。
今回の投票はエポック1023の終了まで実施されるとのこと。ソラナのガバナンスサイトでは、3提案はいずれも「投票中(VOTING)」と表示されている。
「ソラナ憲法」批准、SOL発行量削減や手数料改革を提案
1つ目の「SGP-0001:ソラナ憲法」は、ソラナのネットワークレベルの意思決定ルールを定める提案だ。ソラナ憲法は、ソラナのネットワーク運営における意思決定の原則やガバナンスの手続きを定める文書を指す。
具体的には、SGP-0001が可決されれば、ソラナ憲法が批准される。同憲法は、ステーク加重によって承認されたソラナのネットワークレベルの意思決定に基準を設けることを目的としている。またSGP-0001では、同憲法に基づくガバナンスプロセスと、オンチェーン・ガバナンスの仕組み「svmgov」をネットワークガバナンスの枠組みとして位置付けることが提案されている。
2つ目の「SGP-0002:ダブル・ディスインフレーション」は、SOLの新規発行量が減っていくペースを速める提案だ。具体的には、SOLの年間ディスインフレーション率を現在の15%から30%へ引き上げる。ここでいうディスインフレーションはSOLの供給量そのものを減らすことではなく、SOLのインフレーション率が低下していくペースを指す。つまりSOLの新規発行を直ちに半減させるのではなく、新規発行率が低下していくペースを現在の2倍にする。最終的なインフレーション率は、現行スケジュールと同じ1.5%に維持され、そこへ到達するまでの期間は約5.7年から約2.8年へ短縮されるとのことだ。
またSGP-0002は、この変更によって今後6年間のSOL発行量が現行スケジュールと比べて約1,890万SOL減少すると試算している。
なおSGP-0002は、ソラナの技術仕様を提案する「SIMD(Solana Improvement Document)」の「SIMD-0550」と関連している。SGPとSIMDは役割が異なる。SGPが「何を変えるか」という方向性について意思を確認するのに対し、SIMDでは「その変更をどのように実現するか」という具体的な技術仕様を扱う。
そのため、SGP-0002が承認されてもSOLのインフレーションスケジュールが直ちに変更されるわけではない。実際の変更にはSIMD-0550の受け入れと、ソラナの通常の機能有効化プロセスが必要となる。
3つ目の「SGP-0003:リソース・アンド・インクルージョン・フィー」は、トランザクションがネットワークに要求するリソース量を、より手数料へ反映させるための提案だ。現在の基本トランザクション手数料は署名あたり5,000ランポート(lamports)で、その半分がバーンされ、残り半分がブロックリーダーへ支払われている。
SGP-0003では、この基本手数料を「基本インクルージョン手数料」と「リソース手数料」の2つに分ける。基本インクルージョン手数料はトランザクションごとに固定された2,500ランポートで、全額がブロックリーダーへ支払われる。一方、リソース手数料は、トランザクションが事前に要求するコスト単位(requested cost units)に応じて変動し、全額がバーンされる。つまり、現在の一律に近い基本手数料から、トランザクションがネットワークに要求するリソース量を手数料へ反映する仕組みに変更する提案となる。SGP-0003への賛成は、この手数料モデルの実現に向けて開発を進めることへの支持を意味する。
なお具体的な技術仕様は「SIMD-0553」で提案されている。SIMD-0553は、現在の基本手数料について、トランザクションが使用する計算量などにかかわらず署名ごとに固定されており、ネットワークリソースの利用量が十分に価格へ反映されていないことを問題点として挙げている。
またSIMD-0553は、現在の約3,000TPSの状況で、署名手数料によるSOLのバーン量を1日あたり約648SOLと試算している。一方、SOLの新規発行量を1日あたり約6万SOLと見積もっており、現状では新規発行量に対してバーン量が小さいことも提案理由として挙げている。
Solana Validator Governance
— Solana Developers (@solana_devs) August 23, 2026
Voting is now live for SGP 1, SGP 2, and SGP 3.
– SGP-0001: The Solana Constitution
– SGP-0002: Double Disinflation
– SGP-0003: Resource and Inclusion Fee
Voting lasts until the end of epoch 1023 (Thursday at approximately 15:30 UTC).
See the…
参考:ガバナンスページ
画像:PIXTA
関連ニュース
- ソラナ開発希望者への実践型プログラム「Solana Developer Bootcamp」が開催
- Solana Companyがソラナ追加取得、総保有数220万SOL超に
- ソラナ、目標スロット時間を350msに短縮。200ms目指す「SIMD-0525」の第1段階
- SOLへの価値帰属強化目指す「SIMD547」提案、ソラナで続くトークノミクス議論
- Solanaのインフレ率削減提案「SIMD-228」が否決
参照元:ニュース – あたらしい経済


コメント