カルダノ、オンチェーンガバナンス初のハードフォーク「van Rossem」実施

コミュニティ投票で初のネットワークアップグレード

カルダノ(Cardano)が、メインネットをプロトコルバージョン11(Protocol Version 11)へ更新する「ヴァン・ロッセム(van Rossem)」ハードフォークを7月18日21:44:51(UTC)に実施した。カルダノコミュニティ(Cardano Community)公式アカウントで7月20日に発表された。

このハードフォークは、DRep、ステークプールオペレーター(SPO)、憲法委員会(Constitutional Committee)の3主体による完全なオンチェーンガバナンス体制の下で実施された初のネットワークアップグレードとなる。これまでのハードフォークは開発主体が主導してきたが、今回はADA保有者から投票権を委任された代表者(DRep)、ステークプールオペレーター(SPO)、憲法委員会(Constitutional Committee)による投票を経て、プロトコルバージョン11への更新が決定された。

このハードフォークの主な変更点は、カルダノ上で分散型アプリケーション(DApps)のスマートコントラクトを実行する基盤「プルータス(Plutus)」の機能拡張だ。スマートコントラクトの実行性能向上や実行コスト削減につながることが期待されている。

具体的には、プルータス V1、V2、V3で利用できる組み込み機能を統一したほか、新たなデータ処理機能や暗号機能を追加した。これにより、既存のスマートコントラクトとの互換性を維持しながら新機能を利用できるようになり、開発効率や処理性能の向上につながるとのこと。

また、台帳(Ledger)やカルダノノードについても、ステークプールで使用するVRFキーの重複を防ぐルールや、憲法委員会による許可されていない投票を台帳レベルで排除するルールなどが追加され、ネットワークのセキュリティやガバナンス機能も向上した。

カルダノコミュニティは、このハードフォークについて、スマートコントラクトの性能向上に加え、将来的に「ダイクストラ(Dijkstra)」時代で予定される次世代スケーリング技術「ウロボロス・レイオス(Ouroboros Leios)」の導入に向けた基盤を整備するものと位置付けている。具体的には、カルダノが開発を進める次世代スケーリング技術「ウロボロス・レイオス(Ouroboros Leios)」の導入を見据え、スマートコントラクト基盤や台帳機能の整備を進める狙いがあるとのこと。

なおプロトコルバージョンは10.0から11.0へ更新された一方で、カルダノの開発段階を示す「時代(Era)」は引き続きコンウェイ(Conway)時代が維持され、新たな時代への移行は行われていない。

ハードフォーク名「ヴァン・ロッセム」は、2025年10月に死去したカルダノコミュニティの開発者、マックス・ヴァン・ロッセム(Max van Rossem)氏にちなむもの。同氏はオンチェーンガバナンスの整備やコミュニティ活動、開発などに携わり、カルダノの発展に貢献した人物として知られている。

参考:CGOVGitHub 
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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