おはようございます。
12/5ドル円4本値 OPEN:102.363 HIGH:102.440 LOW:101.623 CLOSE:101.789 各市場の概況と主な出来事は以下の通りです。 ○東京市場朝方こそ102.40円台まで小高く推移したが、日経平均が下げ幅を拡大したため上値が重い。一旦は102.10円台で下げ止まるかに見えたが、日本株の取引終了後に見切売り的な動きが強まり101.850円まで軟化。もっとも、前日安値101.816円が意識されてこれ以上の深押しには至らず。 09:30 (豪) 10月貿易収支 -5.29億AUD (予想-2.84億AUD 前回-3.50億AUD→-2.71億AUD) 日経平均 15177.49[▼230.45] ○欧州市場101円台の底堅さを確認した事で102.10円台まで買戻しが入る。BOE・ECBの政策発表を前にポンドやユーロに対してドル高に振れた事も支援材料となった。しかし、買い一巡後は再び一時102円を割り込むなど上値の重さは払拭できず。下値の底堅さと上値の重さをいずれも確認したためか、102.00-10円台で身動きができなくなってNY勢の参入待ちへ。 20:15 英財務省・2013年の英成長見通しを従来の0.6%から1.4%に上方修正・2014年も従来の1.8%から2.4%に上方修正 20:45 オズボーン英財務相・海外投資家に不動産売却時のキャピタルゲイン税を課す 21:00 英中銀(BOE)政策金利据え置き(0.50%)、資産買取プログラムの規模(3750億ポンド)維持 21:45 欧州中銀(ECB)政策金利据え置き(0.25%) 欧州株FT100 6498.33[▼11.64]DAX9084.95[▼55.68] ○NY市場新規失業保険申請件数とGDP改定値の好結果に102.305円まで上昇するが、同時進行で伝わったドラギECB総裁の会見を受けて(予想ほどハト派的でない)ユーロ高・ドル安に振れた影響を受けて101.920円まで下落するなど売買交錯。その後一旦、102円台は回復したものの、ECBの追加緩和期待後退とFRBのテーパリング観測が欧米株価を圧迫すると円買いに傾く。ここまで下値を支えた101.80円前後を下抜けるとストップロスを巻き込んで101.623円の安値を示現。NY午後は、長期金利の上昇基調が続く一方で株価の上値が重く101円台後半で底這う展開。 22:20 ロックハート米アトランタ連銀総裁・量的緩和の縮小について時間的枠組みを設定することを要求 22:30 米新規失業保険申請件数 29.8万件 (予想32.0万件 前回31.6→32.1万件)22:30 (米) 第3四半期GDP・改訂値 [前期比年率] +3.6% (予想 +3.1% 前回+2.8%) 22:30-23:30 ドラギECB総裁・ユーロ圏は長期にわたり低インフレに直面も・必要な限り政策は緩和的に留まる。・政策金利は長期にわたり現行水準かそれ以下に・ユーロ圏成長へのリスクは引き続き下方向・今後数ヶ月間のインフレ率、現在の水準付近にとどまる見通し・先月の利下げ以降、プラスの展開が見受けられる・理事会はガイダンスの枠内で、行動の準備は出来ており可能・マイナス預金金利の準備は技術的にできている・長期にわたる低インフレの下振れリスクを十分認識・きょうは利下げの提案はなかった ECBスタッフ予測・2013年GDP-0.4%(前回0.4%)・2014年GDP+1.1%(前回1.0%)・2013年インフレ率1.4%(前回1.5%)・2014年インフレ率1.1%(前回1.3%) 米国株DOW15821.51[▼68.26]NASDAQ4033.16[▼4.84] 米国債利回り2Y-N 0.301%[△0.012] 10Y-N 2.868%[△0.038] 30Y-B 3.913%[△0.019] 商品GOLD1231.90[▼15.30] OIL97.38[△0.18] 本日の注目材料は・・・ 16:45 10月仏貿易収支16:45 10月仏財政収支17:15 11月スイス消費者物価指数18:00 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演20:00 10月独製造業新規受注22:20 アスムッセンECB理事講演22:30 11月カナダ雇用統計22:30 7-9月期カナダ労働生産性指数22:30 11月米雇用統計22:30 10月米個人消費支出 PCEコアデフレータ23:55 12月米ミシガン大消費者態度指数・速報値24:15 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演29:00 10月米消費者信用残高29:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演 ・・・というラインナップになっています。 本日の最大の見どころは米11月雇用統計です。
米雇用改善への期待が高まるにつけて、早期テーパリング観測が再浮上しており、こうした中で金融市場は、債券安(金利上昇)・株安・ドル安という反応を見せています。ドル円は金利上昇に反応(ドル高)すべきか株安に反応(円高)すべきか迷いが断ち切れない状態で、年初来高値の更新を目前にしながら、101円台へ押し戻されるという半歩後退の格好となっています。 テーパリング観測で金利が上昇するのがおかしいのか、株が下落するのが間違いなのか、あるいはドルの下落が勘違いなのか、現時点で判断を下すのは困難ですが、どれかが過剰反応しているような気がします。 金融危機後の超緩和政策に馴れきった市場が正常化に向かう中での生みの苦しみに直面していると考える事もできそうで、本日の雇用統計発表後の債券・株式・為替の各市場の動きに注目しておきたいところです。 本日も一日よろしくお願いいたします。