
この記事の要点
- Hyperliquid開発者、HIP-3手数料の銘柄別設定を次回更新で導入
- 手数料収入の50%はHYPEトークン買い戻しに充当
まずはHyperliquid(ハイパーリキッド)を詳しく
Hyperliquid、銘柄別の手数料設定を導入
Hyperliquid(ハイパーリキッド)の開発者jeff_hl氏は、HIP-3市場の「デプロイヤー手数料スケール」を、次回のネットワークアップグレードから銘柄ごとに設定できるようにするとDiscordで明らかにしました。
これにより、市場を開設・運営するデプロイヤーは、これまでDEX単位だった手数料設定を銘柄ごとに調整でき、それぞれの市場に異なる水準を適用できるようになります。
HIP-3市場では現在、新規市場の立ち上げを後押しする「グロースモード」によって手数料が90%割り引かれた水準で取引されており、この割引の枠組み自体は変更後も維持される見通しです。
グロースモードを発動できる条件も従来どおり維持され、バリデーター(ネットワークの検証者)が運用する無期限先物と重複する銘柄は引き続き対象外になると同氏は説明しています。
予測市場を「オラクル不要」で運営
「割引・分配・移行」HIP-3手数料の設計思想
テイカー手数料90%減のグロースモード
今回の変更対象となるHIP-3では、外部のビルダーが独自の無期限先物市場をパーミッションレス(許可不要)に展開できる仕組みが導入されており、2025年10月13日にメインネットで稼働を開始しました。
HIP-3で開設された市場には手数料を90%割り引く「グロースモード」を適用でき、通常0.045%のテイカー手数料(注文を即時に成立させる側が払う手数料)は全体で0.0045〜0.009%まで下がると公式ドキュメントに記されています。
この仕組みはすでに実際の市場でも使われており、米国株などの無期限先物を手掛けるTradeXYZ(トレードXYZ)では、グロースモードの適用で基準のテイカー手数料が0.009%まで下がりました。
銘柄ごとの手数料管理へ段階的に移行
こうしたグロースモードの仕組みを保ちながら、次回のアップグレードでは手数料設定の管理方法が見直され、これまでのDEX単位から銘柄単位へ切り替わるとjeff_hl氏は述べています。
対象となるのは手数料スケールと最終変更時刻を示す各フィールド(設定項目)で、DEX全体で一括管理していた情報を、それぞれの銘柄ごとに管理する方式へ移行するとしています。
新方式への切り替え後も従来のDEX単位のフィールドは当面残され、DEX内の対象銘柄に設定された手数料スケールのうち最も大きい値が記録される予定です。
ただし、この値が正確に反映されるのは銘柄ごとの個別設定が始まるまでで、従来のフィールドも今後2回のネットワークアップグレードを経て廃止される予定となっています。
取引手数料がHYPEバイバックの原資に
HIP-3市場で発生した取引手数料はデプロイヤーとプロトコルに50%ずつ分配される仕組みで、FalconX(ファルコンX)が2025年10月のリポートでその収益構造を説明していました。
プロトコルに入る手数料はほぼ全額が独自トークンHYPEの買い戻し(バイバック)に充てられており、HIP-3で生じた収益の一部がHYPEの需給に結びつく形となっています。
FalconXはこうした仕組みを踏まえ、HIP-3市場の取引拡大に伴って手数料収入が増えれば、HYPEの買い戻しに回る資金も増加し、価格の下支えになり得ると分析しています。
「HYPEは割安」ホーガン氏が分析
非仮想通貨取引45%、銘柄別手数料へ
HIP-3では米国株や株価指数、コモディティなどを対象とする無期限先物市場も開設されており、Hyperliquid上の取引は仮想通貨以外の資産にも拡大しています。
こうした市場の広がりを示すデータとして、米仮想通貨運用会社Bitwise(ビットワイズ)のCIOは2026年5月、Hyperliquid上の取引に占める仮想通貨以外の資産の比率が45%まで拡大しているとの分析を明らかにしました。
取引対象が多様化するなかで銘柄別の手数料設定が導入されれば、デプロイヤーはそれぞれが運営する市場に合わせた手数料水準を選べるようになります。
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Source:Hyperliquid Docs
サムネイル:AIによる生成画像






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