【墨汁速報】2024年初旬に遅延か?イーサリアム次期大型アップデート”デンクン”開発者が議論

イーサリアム開発者はコンセンサスレイヤー(CL)会議118で次期大型アップデート”デンクン(Dencun)”の実装次期について話し合いを行った。イーサリアムは11月に”デブコネクト(DevConnect)”というイベントを控えており、テスト次第では来年2024年初旬になる可能性があるという。

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デンクンアップデートの実装次期を議論

イーサリアム開発者達はコンセンサスレイヤー会議118にて次期大型アップデート”デンクン(Dencun)”の実装次期について議論を重ねており、今年11月に予定されているイベントが控えていることから2024年初旬へ遅延する可能性が浮上している。

デンクンアップデートはEIP-4844”プロト・ダンクシャーディング(Proto-Danksharding)”をメインに実装するイーサリアムにとって非常に重要な大型アップデートであり、メインネット実装前に十分なテストが必要となると言えるだろう。イーサリアムは新たにホルスキー(Holesky)テストネットをローンチしており、他にも今まで利用されてきたセポリア(Sepolia)、破棄が決定しているゴレリ(Goreli)などのテスト環境があるが、デンクンアップデートはまだ試されていないという問題がある。

焦るより十分なテストがイーサリアムには必要

11月のイベントの前にテストネットにデンクンフォークを行わなければ、クリスマスまでの年内メインネット実装は難しいだろうと考えられているのが現状だ。EIP-4844通称プロト・ダンクシャーディングはイーサリアムの構造を大きく変え、現在注目を浴びているコインベースのベース(Base)ネットワークや、アービトラム(Arbitrum)やオプティミズム(Optimism)、高額エアドロップが期待されているジーケーシンク(zkSync)などの利用がより進むことになる。

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既にイーサリアムL1のガス代は10Gweiを下回り続けているにも関わらず、上記イーサリアムL2の利用は約10倍を超えており、ピーク時には12倍近くも利用されていることからも、デンクンは焦って実装するよりも十分なテストを重ねることが大切だろう。

出典:L2beat

イーサリアムはその複雑さと技術力の高さ、これまでに仮想通貨(暗号資産)業界にない最先端の試みを行うことから、このような大型アップデートの実装は予定通り行くことは殆どない。だが十分なテストを行うことで確実に大きな躍進を遂げており、L2へ移行して手数料が落ち着いている現状イーサリアム開発者達は焦る必要はないといえるだろう。

 

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