陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

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米ドル/円は米雇用統計後にどう動く? 米雇用統計の予測に限ってはエコノミストも 小学生も大差なし!?

米雇用統計の予測に限っては、エコノミストも小学生も大差なし!? また米雇用統計待ちの時間になってきた。いつものように、それに関する予測や解釈が巷にあふれているが、すべて無視した方がよい。 繰り返し指摘してきたように、米雇用統計の数字を予測できる個人はもちろんいない。 ウォール街の強者、すなわち投資銀行さんも、予測実績としては長年惨憺たる記録しか残していない。 また、エコノミストと称する専門家たちも、米雇用統計の予測に限って言えば、小学生の予測実績と大して...
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米ドル/円は109円を割り込んでも108円の 節目を打診する程度!? ドルインデックスの上昇は本物だ

FOMC後、米ドルは全面反落 FOMC後、米ドル全面反落の市況となった。 執筆中の現時点で、ドルインデックスは92の節目を割り込み、米ドル/円も再度109円台前半まで反落、高値トライの勢いを失った模様だ。ドルインデックス 日足(出所:TradingView)米ドル/円 日足(出所:TradingView) FOMC(米連邦公開市場委員会)で発表された金融政策やFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言に関する報道や解釈はすでにあふれているから、ここでは詳細を省くが...
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米ドル/円の頭が重い理由はユーロにあり! ユーロ/円反落で受動的な円高進行を警戒!

米ドル全面高の流れはまだ途中、個人投資家は徹底的にトレンドフォローを! 米ドル全面高の基調が維持され、また米ドル全面高だからこそ、米ドル/円の頭が重くなってクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の一段反落につながり、しばらく軟調な推移に留まるだろう――。こういったシナリオは、これまでのコラムにて既述のとおりだが、足元の市況によって一段と証左されている。【参考記事】●米ドルは押し目買いか上値追いの2択のみ! ミセス・ワタナベは逃げ時を見失うな!(2021年7月2日、陳満咲杜)世界...
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豪ドル/円は80円へトライ。今の動きは本格的 リスクオフか? 単なるスピード調整か?

■米ドル/円は112円目前で反落 米ドル/円は反落してきた。一時112円の節目手前まで上昇していたから、マーケットの予想の大半も続伸に傾いていたが、だからこそ反落しやすい状況かと思っていた。米ドル/円 日足(出所:TradingView) 前回の本コラムで指摘したように、米ドル全面高の局面においては、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の反落が想定されやすいから、米ドル/円の頭が重いことも想定されやすかった。【参考記事】●米ドルは押し目買いか上値追いの2択のみ!ミ...
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米ドルは押し目買いか上値追いの2択のみ! ミセス・ワタナベは逃げ時を見失うな!

■米ドル/円は112円の大台目前、さらなる上昇も 執筆中の現時点で、米ドル/円はいったん111.65円を打診、昨年(2020年)コロナショック後の高値であった111.71円を突破する勢いで、112円の大台も目の前まできた。米ドル/円 週足(出所:TradingView) 今だからこそ、円安の進行が当然視されているが、昨年(2020年)年末の時点においてはむしろ円高の予測が主流だったことから考えると、2021年年初来の円安は、多くの市場関係者にとってサプライズであったと思う。...
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ユーロ/米ドルは短期的には1.1620ドル程度、 中期的には1.11ドル台後半までがターゲットに

■目先の米ドル高のスピード調整は今後の上昇をより健全化 米ドル全面高の局面に入っているものの、今週(6月21日~)は米ドル高自体のスピード調整が見られる。 ただし、先週(6月14日~)、ドルインデックスの急伸が見られただけに、この程度の調整はむしろ当然の成り行きというか、これからの上昇をより健全化させる可能性が高いのではないかとみる。 米ドル全体の底打ち、また、米ドル高への転換といった判断は、やはり2021年年初来安値ギリギリまで迫ったものの、割り込まずに大きく反騰...
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FOMC後、市況一変! 米ドル全面高で ユーロ/米ドルは1.17ドルを割り込む展開へ!?

■FOMC後、米ドル全面高、円安トレンドは調整へ FOMC(米連邦公開市場委員会)通過後、市況は大きく変わった。 米ドル安・円安の局面から米ドル全面高へ、潮変わりのサインが点灯し、円安のスピードも鈍くなり、場合によっては円安トレンドがもう一段調整することを覚悟しなければならないと思う。 FOMC声明文やFRB(米連邦準備制度理事会)議長の話に関する解釈はすでに溢れているから、ここでは繰り返さないが、重要なのはその内容ではなく、マーケットの反応だ。 利上げ...
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クロス円はコロナショック後の安値に今後 数十年戻ってこない!? 円安は本物だ!

■円安の流れは本物、安易な反転はない 米ドル全体は安値圏での保ち合いに留まり、対円のみ高値圏での保ち合いを維持している。米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足) ゆえに、主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の上昇トレンドは維持され、一段と高値トライの公算が高い。世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足...
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米ドル/円は米雇用統計が良くても悪くても 上昇する!? クロス円の押し目は買い!

■米ドル/円とドルインデックスの連動に注目 昨日(2021年6月3日)、米ドル全体(ドルインデックス)は切り返しを果たした。ドルインデックス 4時間足(出所:TradingView) ADP雇用統計、米新規失業保険申請件数、そして、ISM非製造業景気指数の指標がともに雇用回復を示す内容となったことで米ドル買いが進んだわけだが、そんななかで米ドル/円の上昇が目立ち、米ドル/円と米ドル全体の連動性が注目されるところだ。米ドル/円 VS ドルインデックス 4時間足(出所:Trad...
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ユーロ/円逆張りのミセス・ワタナベに警告、 市場の本流は円安! 逆らうと踏み上げられる

■市場の「旬の材料」はテーパリング ファンダメンタルズ上の視点から言えば、マーケットの流れを測るには材料というものがある。マーケットにはいろいろな材料があり、また、それらはお互いに影響し合うものではあるが、そのなかで支配力を持つ材料が必ずある。 言ってみれば、材料にも「旬」というものがあり、足元の「旬の材料」と聞かれたら、間違いなく「テーパリング」を大半の市場関係者は挙げることだろう。 テーパリング (Tapering)は、 量的金融緩和策の縮小を意味する。 一般的...