陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は、117円~118円がターゲット。 ユーロ安・米ドル高は継続へ、円は地政学 リスクを無視するほど主体性がなくなった ブログ

米ドル/円は、117円~118円がターゲット。 ユーロ安・米ドル高は継続へ、円は地政学 リスクを無視するほど主体性がなくなった

ウクライナ情勢で乱高下する市況の中、米ドル/円は蚊帳の外 ウクライナ情勢に左右され、マーケットのセンチメントが激しく揺れる。
 ウクライナ最大の原子力発電所がロシアの砲撃を受けたと報道されると、ドイツ株や英国株をはじめ、世界株式市場が急落。ロシアとウクライナの話し合いが行われたと伝わると、今度は一転して大きく切り返し、波乱の市況が続いている。
 当然のように、為替市場においてユーロなど主要外貨の乱高下も見られてきた。
 一方、蚊帳の外に置かれるように、米ドル/円は驚くほど底固く推移、地政学リスクがま...
ユーロ/米ドルは1.10ドルの節目を下回れば、 1.08ドル前後のトライが有力に。米ドルは、 しばらく上値をトライしやすい展開か ブログ

ユーロ/米ドルは1.10ドルの節目を下回れば、 1.08ドル前後のトライが有力に。米ドルは、 しばらく上値をトライしやすい展開か

ロシアへの制裁による米ドルへの影響は、短期スパンと長期スパンでまったく違う可能性も 先週(2月21日~)末から国際状況が大きく変わった。
 ロシアによるウクライナ侵攻を傍観し、最初は弱腰だったドイツが態度を一変したのをはじめ、欧米日が一致団結してロシア制裁を行い、国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除、ロシアの海外資産を封鎖するなどの強烈な措置をとった。西側諸国は珍しく、ロシアに対する足並みを揃え、闘争は勢いを増してきた。
 このあたりの材料はすでに大きく報道されたので、ここでは繰り返さないが、S...
クロス円の下値余地に警戒! 有事の米ドル 買いは健在、ウクライナショックで米国の 利上げペースが緩和されるとの予想は甘い ブログ

クロス円の下値余地に警戒! 有事の米ドル 買いは健在、ウクライナショックで米国の 利上げペースが緩和されるとの予想は甘い

今回のロシアによるウクライナ侵攻の一件で世界は大きく変わった、次は台湾や日本の番 ロシアによるウクライナ侵攻は、想定内であり想定外でもあった。
 なにしろ、軍事演習という名目で、ロシアによるウクライナの三面包囲が大分前から完成していたから、一般人の常識からすればサプライズではなかった。
 反面、あまりにも多くの「識者」がロシアの侵攻があり得ないと断定していたので、識者たちは意表をつかれた。
 ウクライナは、もともと核兵器大国であった。1994年に核兵器放棄を決定した際、国連、米国、NATO(北大西洋...
今の為替市場の動きは「嵐の前の静けさ」。 大きなサイン点灯も間近、来る変動率の 拡大に備え、臨機応変なスタンスが必要 ブログ

今の為替市場の動きは「嵐の前の静けさ」。 大きなサイン点灯も間近、来る変動率の 拡大に備え、臨機応変なスタンスが必要

ウクライナ情勢の緊迫にもかかわらず、為替相場の変動は限定的で米ドル全体はトレンドレス ウクライナ情勢の緊迫が、投資家のリスク回避姿勢を強めている。
 米株の反落、金や原油の上昇、さらにビットコインの急落などの市場の反応は、むしろ当然の成り行きと見受けられるが、為替相場の変動幅が限定的で、米ドル全体もトレンドレスの状況に陥っていることは、ややサプライズに感じる。
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
 CPIから小売売上高まで、米指標の多くがインフレの高騰を示している。
 しかし、注...
円売りのポジション調整は、すでに一服した 可能性が大。ただし、今夜の米CPI次第では、 円安トレンドは短期的にピークを迎えるかも ブログ

円売りのポジション調整は、すでに一服した 可能性が大。ただし、今夜の米CPI次第では、 円安トレンドは短期的にピークを迎えるかも

円売りポジションの調整はすでに一服? ユーロ買いはポジション調整にすぎない 先週(1月31日~)のユーロの大反転によって、相場の地合いが再度変動してきたが、より鮮明になるのは円売り方向の継続ではないかと思う。
 要するに、ユーロの大幅切り返しで円売りの再開が確認され、懸念された円売りポジションの調整がすでに一服した可能性が高い。
世界の通貨VS円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
 前回(2月4日)の本コラムで指摘したとおり、ユーロ/英ポンドやユ...
ユーロは底割れの可能性が低下も、大幅高を 想定するのは性急。米雇用統計後に続伸すれ ば、短期で「買われすぎ」が問題になるかも ブログ

ユーロは底割れの可能性が低下も、大幅高を 想定するのは性急。米雇用統計後に続伸すれ ば、短期で「買われすぎ」が問題になるかも

相場に異変、ドルインデックスは95目前まで下落 為替マーケットに異変が生じた。ドルインデックスは大きく下落し、目先95の節目に迫ろうとする勢いを示している。
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
 今週(1月31日~)に入って以降、米ドル安は、先週(1月24日~)の上昇幅を削った上で、さらに進行しているから、米ドル高トレンドに対する修正が随分と速いスピードをもって行われている。
 しかし、ドルインデックスの反落が速いスピードをもって行われていること自体、ややサプライズはあるものの、...
ユーロ/米ドルの1.1100ドル割れは確実で、 近いうちに1.1000ドル割れも視野に入る。 米ドル全面高のトレンドは、当面継続! ブログ

ユーロ/米ドルの1.1100ドル割れは確実で、 近いうちに1.1000ドル割れも視野に入る。 米ドル全面高のトレンドは、当面継続!

FOMC後、ドルインデックスは2020年7月以来の高値を記録 米ドル高は継続、いわゆる「パウエル・ショック」で米ドル全体が買われ、ドルインデックスは2020年7月以来の高値を記録した。
ドルインデックス 週足(出所:TradingView)
 本コラムが繰り返し指摘してきたように、「米ドル高の終焉やドル安への転換だと予測するのは、相場よりも先走った憶測」であることが証左された。
【参考記事】●米ドル/円は、相場が落ち着くのを待つべき。米ドル高の終焉や米ドル安への転換だと予測するのは、相場よりも先走っ...
米ドル/円は、111円台後半へ下落も覚悟 したい。ただし、米ドルの買われすぎに よる、ポジション調整の一環と捉えるべき ブログ

米ドル/円は、111円台後半へ下落も覚悟 したい。ただし、米ドルの買われすぎに よる、ポジション調整の一環と捉えるべき

市場に異変! 米ドルと米金利の動向が乖離する事態に 市場に異変が生じている。もっとも注目すべきなのは、米国株の調整幅拡大といった「単純」な値動きではなく、米ドルと米金利の動向が乖離しているところだ。
ドルインデックスVS米長期金利(米10年債利回り)日足(出所:TradingView)
 米国株の調整幅拡大は、急速に浮上してきた「米3月50ポイント利上げ観測」がもたらした結果と理解されやすい。
 なにしろ、米物価高騰を退治するため、早期利上げのみでなく、利上げとともに、資産圧縮に着手する軌道にあると...
米ドル/円は、相場が落ち着くのを待つべき。 米ドル高の終焉や米ドル安への転換だと 予測するのは、相場よりも先走った憶測! ブログ

米ドル/円は、相場が落ち着くのを待つべき。 米ドル高の終焉や米ドル安への転換だと 予測するのは、相場よりも先走った憶測!

米ドル全体の反落が鮮明に。米ドル/円は114円割れ 米ドル全体の反落が鮮明になってきた。執筆中の現時点では、ドルインデックスは94台半ばに迫り、米ドル/円も114円の節目割れを果たし、113円台半ばをトライしようとしている。
ドルインデックス 日足(出所:TradingView)
米ドル/円 日足(出所:TradingView)
 一昨日(1月12日)の米CPI(消費者物価指数)発表が大きなきっかけとなった。昨年(2021年)12月分の米CPIが7%と39年ぶりの高い水準を示したのだ。しかし、これを...
米ドル/円やクロス円は押し目買いで。 2022年の一番確実なシナリオは円売り、 円が「独歩安」になってもおかしくない ブログ

米ドル/円やクロス円は押し目買いで。 2022年の一番確実なシナリオは円売り、 円が「独歩安」になってもおかしくない

2022年の年明けは、日米株の反落が目を引く 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 さて、2022年年明けからの相場は、目先、日米株の反落が目を引く。
NYダウ 日足(出所:TradingView)
日経平均 日足(出所:TradingView)
 無理もない。利上げと並行して資産圧縮――1月5日(水)公表の昨年12月開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨はそのようなことを示唆。マーケットの想定よりタカ派姿勢だったことが明らかとなり、市場参加者は厳しい状況になる...