
この記事の要点
- ソラナ財団、次世代合意Alpenglowのテスト開始
- 取引確定12.8秒→150msへ、約85倍の短縮目標
まずはソラナ(SOL)を詳しく理解する
「確定速度85倍へ」ソラナ次世代合意が始動
ソラナ財団は、次世代コンセンサスアップグレード「Alpenglow(アルペングロウ)」の第1フェーズ「Votor(ヴォター)」をテストネットに展開し、公開テストを開始しました。
アルペングロウでは、取引が取り消せなくなるまでのファイナリティ(最終確定時間)を、現行の約12.8秒から約150ミリ秒へ短縮することを目指しています。
ヴォターで置き換わるのは現在のコンセンサス層「TowerBFT(タワーBFT)」で、取引の実行やSVM(ソラナ仮想マシン)、手数料の仕組みは従来のまま維持されます。
そのため、一般利用者は従来通りウォレットやアプリを使い続けられる一方、ブロックデータを扱うインデクサー(ブロックチェーン上の取引データを収集・整理するシステム)やデータ配信事業者にはシステム側の変更が求められます。
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ヴォターの仕組みと移行で生じる変更点
直接投票+証明書方式で合意を刷新
ソラナ財団によると、現行のTowerBFTではバリデーターの投票を取引として送信し、32スロット分の票を積み上げてブロックを最終確定しています。
ヴォターではこの方式を改め、バリデーター同士が投票を直接送り合い、集まった票を証明書としてまとめる方式へ移行します。
最初の投票でステークの80%以上が集まれば1回で確定し、条件を満たさない場合は2回目の投票へ進む設計だと同財団は説明しています。
またヴォターは、悪意あるステークが20%、オフラインのステークが20%存在する状況でも、ネットワークが合意に到達できる設計となっています。
投票取引廃止とデータ処理の見直し
ソラナ財団は、ヴォターへの移行に伴い、ブロックデータを扱うインデクサーやデータパイプラインでも処理方法の見直しが必要になると説明しています。
Agave v4.3では、複数の候補ブロックを区別するために「bank_id(バンクID)」が加わり、運用者は「slot」と「bank_id」の組み合わせでデータを管理する形へ移行します。
あわせて、バリデーターの投票が取引としてブロックに含まれなくなるため、TPSなどを集計するシステムでは従来の算出基準を見直す必要があるとされています。
さらにデータ取得では、「confirmed(確定見込み)」と「finalized(最終確定)」の差が小さくなることから、アルペングロウ稼働後は「最終確定」への移行が推奨されています。
Agave v4.3本番へ、アルペングロウは検証中
こうした変更を含むAgave v4.3について、Anza(アンザ)のv4.3リリーススケジュールでは、8月17日にテストネットでの採用が推奨され、デブネットも8月25日に同バージョンへ移行しました。
メインネットでは9月21日からAgave v4.3が一般採用の段階に入り、9月28日には同バージョンを前提とした機能有効化の再開が暫定的に予定されています。
ただし、アルペングロウ自体のメインネット導入は別の段階となっており、ソラナ財団はヴォターの導入時期を2026年第3四半期としています。
アンザの機能ゲートトラッカーでは、アルペングロウの新コンセンサスを定めるSIMD-0326が9月22日時点でテストネットでの有効化待ちとなっており、次の段階となる機能有効化に向けた検証が続いています。
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ソラナ基盤改革続く、量子耐性計画も
ソラナではコンセンサスの刷新に加え、基盤技術を見直す取り組みも続いており、ソラナ財団は2026年4月に量子コンピュータへの耐性を高める3段階の移行計画を公開しました。
アルペングロウでもヴォターに続く第2フェーズとして、現在のブロック伝播プロトコル「Turbine(タービン)」を「Rotor(ローター)」へ置き換える計画が示されています。
ローターでは、複数のノードを経由してブロックデータを配る現在の構造から単一のリレー層へ移行し、ネットワーク内のデータ伝播にかかる遅延を抑える方針となっています。
ローターの導入はヴォターがネットワークに広く定着した後に予定されており、具体的な提供時期は今後示される見通しです。
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Source:ソラナ財団発表
サムネイル:AIによる生成画像
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