
この記事の要点
- ゴールドマンがNEOS買収、BTC・ETH収益型ETFを獲得
- 買収完了でアクティブETF業界8位の規模に
まずは仮想通貨ETF(上場投資信託)を詳しく
ゴールドマンがNEOS買収へ、仮想通貨ETF強化
米大手金融機関ゴールドマン・サックスは2026年8月12日、オプション戦略を活用したETF(上場投資信託)を手がけるNEOS Investmentsを買収する契約を締結したと発表しました。
この買収により、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に連動するオプション収益型ETFがGSAM傘下に加わり、ゴールドマンの商品ラインナップに仮想通貨を対象としたインカム戦略が組み込まれることになります。
NEOSは2022年の設立以降、オプションを活用した収益型ETFを拡充しており、2026年6月末時点で19本のETFを通じて300億ドル(約4.8兆円)の資産を運用しています。
ゴールドマンはNEOSの事業基盤を取り込むため、現金と株式を組み合わせて最大22.5億ドル(約3,600億円)を支払う計画で、一定の業績・サービス条件の達成を前提に2027年第1四半期の取引完了を予定しています。
アルトコイン圧縮、BTCに集中投資
NEOS買収でBTC・ETH収益型ETF3本を取得
BTC・ETHを直接持たず月次収益を確保
NEOSが運用する仮想通貨関連ETFでは、ビットコインに連動する「NEOS Bitcoin High Income ETF(BTCI)」と「Boosted Bitcoin High Income ETF(XBCI)」の2本が、買収完了後にGSAM傘下へ加わります。
これにイーサリアムに連動するEthereum High Income ETF(NEHI)が加わり、3本はいずれもBTCやETHを直接保有せず、関連ETPで価格エクスポージャーを確保しながらコールオプションを売却して月次収益を狙う設計となっています。
なかでも最大規模のBTCIは2024年10月の上場後に運用資産を伸ばし、2026年8月11日時点の純資産総額は約11億ドル(約1,750億円)に達しています。
NEOS追加でアクティブETF業界8位
ゴールドマン・サックスはNEOSに先立ち、バッファー型ETFの先駆けInnovator Capital Managementについても2025年12月に買収を発表し、2026年4月に取引を完了しました。
NEOSの買収が完了すると、GSAM・Innovator・NEOSを合わせたETF運用資産は1,300億ドル(約20.7兆円)を超え、このうちアクティブETFは800億ドルに達して運用会社として業界8位の規模となる見通しです。
こうした買収戦略についてデビッド・ソロモン会長兼CEOは「NEOSの規律ある投資手法が既存のバッファー型やインカム戦略を補完するとして、戦略と企業文化の両面で高い親和性がある」と述べています。
税効率と透明性で投資家需要が拡大
ゴールドマンがオプション型ETFの運用会社を相次いで取得する背景にはこの市場の急成長があり、同社はMorningstarのデータを引用し、デリバティブインカムETFの運用資産が業界全体で約1,800億ドル(約28.7兆円)に達したと説明しています。
この分野は2021年以降に年平均70%を超えるペースで拡大し、ETF市場のなかでも特に成長の速い領域の一つとなっています。
金利変動が続くなか、透明性や税効率に優れたETFを通じて安定した分配収益を求める投資家の需要が拡大し、デリバティブインカムETFへの資金流入を後押ししています。
業界初、アクティブ運用のETF上場
自社ETF申請とNEOS買収でBTC強化
ゴールドマン・サックスは仮想通貨ETFへの投資でビットコインを重視する姿勢を続けており、2026年第1四半期にはXRPとソラナ(SOL)に連動するETFのポジションを全て売却する一方、ビットコインETFは約7億ドル規模の保有を維持しました。
ビットコインへの投資と並行して自社商品の準備も進め、同年4月にはBTCのカバードコール戦略を用いた自社初の「ビットコイン・プレミアム・インカムETF」の設定をSECに申請しています。
NEOSの買収は一定の業績・サービス条件や規制当局の承認を前提に進められ、2027年第1四半期の取引完了を見込んでいます。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.34 円)
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Source:Goldman Sachs公式発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用






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