NFTをリアルなグッズへ。SOBAプロジェクト 福本朋哉氏が語る『猫街道三拾三次』とは

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2025年10月に、売れるネット広告社グループの子会社である株式会社SOBAプロジェクトがNFTプラットフォームのリリースを発表しました。その名も『SOBA NFT Plat(ソバ・エヌエフティ・プラット)』。ウォレット不要でクレカ決済にも対応したサービスです。

NFTMediaでもYouTube動画において以下の取材を行いました。
【日本円OK】ネットショップ感覚でNFTを販売できるSOBA NFT Platとは?

SOBA NFT Platは法人によるNFT施策を支援するためのプラットフォームですが、個人のユーザーに向けた作品として「猫街道三拾三次」というNFTも販売されています。

これは国内外で高い評価を受けている画家「シュー・ヤマモト」氏が手掛ける「CAT ART」作品をNFT化したアートコレクションです。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」の構図や風景をベースに、そこに描かれている旅人や商人などの登場人物をすべて「猫」に置き換えてオマージュしています。

2026年5月にはこのプロジェクトでの第3弾の作品が販売されると発表されました。

この他にも、売れるネット広告社グループにおけるブロックチェーン関連の子会社としてビットコイン・セイヴァー株式会社が存在します。このビットコイン・セイヴァーの事業は、暗号資産の復旧・保全サービスです。

2025年9月の会社設立以降、ビットコイン・セイヴァーの実績としてアクセスできなくなったウォレットから資産を取り戻したとのプレスリリースがたびたび発信されている状況です。

そこで売れるネット広告社グループにおける直近の取り組みやSOBA NFT Platの動向について、SOBAプロジェクトの代表取締役社長である福本朋哉氏と顧問の乾和志氏に取材をしました。

【プロフィール】

福本 朋哉(ふくもと ともや)
SOBAプロジェクト 代表取締役社長 CEO / 売れるネット広告社グループ 取締役

映像制作やWeb制作を経て2012年に売れるネット広告社へ入社。同社にて最高執行責任者(COO)や取締役CFOなどの要職を歴任し、現在はSOBAプロジェクトの代表取締役社長および同グループの取締役を務める。

乾 和志(いぬい かずし)
株式会社SOBAプロジェクト 顧問

株式会社SOBAプロジェクトの創業者。オムロン株式会社での研究などに携わっていた際、産学官共同の研究開発である「SOBAプロジェクト」に関わり事業化。ブロックチェーンなどの先端技術に精通している。

5BTCの復旧にも成功したビットコイン・セイヴァー

NFTMedia編集部(以下、編集部):お会いするのは、YouTubeの収録でご来社いただいた2025年12月以来ですよね。

最近の売れるネット広告社グループの発信ですと、ビットコイン・セイヴァー株式会社(※)関連が多い印象を受けます。

※参考 プレスリリース 売れるネット広告社グループ(9235)、【約8億円相当】暗号資産復旧の超大型案件受託!

アクセスできないウォレットから資産を取り戻すというビットコイン・セイヴァーの事業は、かなり注目を集めているのではないでしょうか。

福本 朋哉(以下、福本):そうですね。売れるネット広告社グループのなかでも、特に実績が伝わりやすいのかもしれません。思った以上に需要があり、ビジネスとしても非常に伸び始めているところです。

編集部:大昔に数万円だけ買っていた場合であっても今の市況価格で計算すると大きな時価総額なので、市場のポテンシャルは計り知れないですよね。

福本:そうですね。かなり多くのお問い合わせをいただいておりまして、トークンの価格が安い頃に買っていて諦めていた方からのご依頼もあります。

編集部:具体的には、どのような人からお問い合わせが届くのでしょうか。

福本:ウォレットのパスワードを忘れてしまった個人の方が多いですね。ビットコイン・セイヴァーでは、このようにご自身で保有されているケースで取り出せない場合の復旧支援が可能です。

実際に、2026年5月には5BTC(約6,000万円規模)の復旧にも成功しました。この他にも、2026年6月には2,600ETH(約8億円規模)の案件にも着手しています。

編集部:トークン価値のインパクトが大きいですね。

福本:詐欺などで第三者のウォレットに送金してしまった場合には取り戻せませんが、自分のウォレットの保管された状態でパスワードを忘れてしまったケースでは大きな成果を残しています。

「猫街道三拾三次」第3弾で全35作品の提供を開始

編集部:次に、SOBAプロジェクトのNFT施策について伺います。
2026年5月には、NFTアートコレクション『猫街道三拾三次』で全35作品を提供開始したと発表されました(※2)。

※2 プレスリリース 売れるネット広告社グループ(9235)、NFTアートコレクション『猫街道三拾三次』全35作品を提供開始!

このプロジェクトに関して、直近のお取り組みをお聞かせください。

福本:2026年2月24日に第一弾をリリースし、そこから段階的に作品を追加発表してきて今回で合計35作品になりました。

引用:SOBAプロジェクト プレスリリース

編集部:段階的にリリースされたのには、どのような狙いがあったのでしょうか。一気に出すと分散してしまうため、話題性の継続といった目的でしょうか。

乾 和志(以下、乾):作品を一つひとつ丁寧に発表していこうとの方針で、このような形となりました。

猫街道三拾三次のモチーフとなった歌川広重の東海道五十三次は、全53作品が存在します。これらのなかで人物が描写されているのは35作品です。これらの作品を画家である「シュー・ヤマモト」さんが再解釈し、今回の作品が生み出されました。

編集部:そのような流れで35作品になったのですね。

猫街道三拾三次を発表したことで、社外からどのような反響が得られたかを教えてください。

福本:作品に対して、好意的な反応をいただいています。

ブロックチェーンに詳しくない方が、売れるネット広告社のIRを通じて知っていただくケースも多かったようです。見てくださった方からは「猫のNFT」として覚えていただきました。

「猫街道三拾三次」第3弾の販売数は750枚で、NFT購入者だけの特典としてオリジナルグッズ製作や複製画の購入(有料)が可能です。ぜひこの機会に、より多くの人の手に渡ってほしいですね。

クレジットカード決済とグッズ連携──一般層へのアプローチ

編集部:今回の「猫街道三拾三次」は、どちらかというと個人ユーザーに向けて発信する機会が多かったのではないかと思います。そのようななかで、実際にSOBA NFT Platを運用した感想を教えてください。

福本:SOBA NFT PlatではクレジットカードでもNFTを購入できるなど、誰でも扱えるコンセプトとして開発しました。

今までNFTと無関係だった方にも触れていただいたという点は、目的としては良かったと感じます。とはいえ、プロジェクトに対して興味を持ってから購入に至るまでの動線がまだ限定的なので、プロモーションを工夫しつつ、もっとわかりやすく見せる方法が必要ですね。

編集部:NFT保有者だけがオリジナルグッズを購入できるといった特典もあるのですよね。

このようなデジタルと現物を結ぶ企画が、SOBA NFT Platの強みになるのでしょうか。

福本:そうですね。オリジナルグッズの制作機能があります。

猫街道三拾三次のNFTを買っていただくと、マグカップや複製画として手元に置くこともできます。気に入ったデジタル作品をグッズとして現実世界で使っていただくと面白いのではないかと考えています。

自社プラットフォームの展開とAIとの親和性

編集部:SOBA NFT Platについて、法人向け事業ではどのような取り組みを考えておられますか。

福本:NFTプラットフォームとしてさらに普及させたいので、興味を持っていただいたアーティストや企業の方々と一緒にプロジェクトで伴走したいです。

NFTを発行することが目的ではなく、ビジネス課題を解決する際のツールとしてご提案のきっかけになればと考えていますね。

グループ全体としても、Web3・ブロックチェーンは次世代領域として注力していく分野です。新たな局面が来ることに向けて、しっかりと見極めを続けていきたいです。

編集部:2025年10月には、SOBAプロジェクトとして10社限定で法人のNFTプロジェクト参入を無償支援(※3)すると発表されていましたね。

※3 プレスリリース 【歴史的号砲】売れるネット広告社グループ、NFT“開発支援”を無料開放!

こちらの参加枠はまだ残されているのでしょうか。

福本:はい。まだ参加枠がありますので、企業でNFT導入を検討されている方からの問い合わせをお待ちしております(2025年5月末日時点)。

編集部:企画から導入まで一気通貫でサポートしていただけるのは大きいですよね。最近だとAIの台頭も著しいですが、このような状況をどのように捉えていますか。

乾:AI領域も急成長している状況なので、ますますブロックチェーンが重要になるはずです。

やはり、AIとブロックチェーンはすごく親和性が高いと思うんですよね。AIエージェントに何かをさせようとすると費用が発生しますが、そこで暗号資産やスマートコントラクトを組み合わせることで、支払いやNFTの生成なども自動化できます。

今後そういうところが発展していくのではないかと期待しています。

編集部:ステーブルコインの文脈や、AI時代の真贋証明書としてのNFTの役割など、ブロックチェーンの役割は大きいですよね。

乾:そうですよね。AIとの結びつきはどんどん深くなっていくと思います。

JPYCを使えば電子決済も簡単になりますし、日本円感覚で買えるようになれば自動化も進むので、これからかなり変わってくると思います。

NFTの市場は一時期落ち込みましたが、これからはブロックチェーンがまた盛り返してくるのではないでしょうか。

編集部:技術的なトレンドがあれば、再び注目が集まる可能性はありますね。

乾:ウォレット機能が既存のシステムに内蔵されれば、ウォレット導入のハードルがどんどん解消されています。一般ユーザーがウォレットを意識せずに使えるようになれば、ブロックチェーンはより多くの人に普及していくはずです。

編集部:これからがますます楽しみですね。本日は貴重なお話をありがとうございました。

インタビューを終えて

クレジットカード決済の導入やグッズ連携など、SOBAプロジェクトが一般ユーザーの参入障壁を下げる工夫を続けている点は、今後のWeb3の普及において非常に重要なアプローチだと言えます。

そのきっかけとして「猫街道三拾三次」も重要な役割を果たしています。技術がユーザーにとって「意識せずに使えるもの」になったとき、再び大きな波が訪れるという期待を持たせてくれました。

リアルとバーチャルの融合を模索し続ける同社の今後のプロジェクトに引き続き注目していきたいと思います。

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参照元:NFT Media

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