【独自取材】オーケーコイン・ジャパン齋藤将輝氏に訊くSTEPN上場の背景

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「Move-and-Earn(動いて稼ぐ)」という新しい概念でWeb3業界に旋風を巻き起こしたフィットネスアプリ「STEPN(ステップン)」。2026年4月20日、そのガバナンストークンである「GMT」が、オーケーコイン・ジャパン(OKJ)にて取り扱い開始となった。

国内における暗号資産の新規上場には厳しい審査プロセスが存在する。その中で、一時のブームを越えて今なお強いコミュニティの熱量を保ち続けるSTEPNの実用性と継続性が、同取引所から高く評価された形だ。

本記事では、オーケーコイン・ジャパン株式会社マーケティング担当 チーフマネージャーの齋藤将輝氏に、GMT上場に至った評価ポイントや、STEPNコミュニティの魅力、そして今後の取引所としてのユーザーサポートの展望について伺った。

【プロフィール】
齋藤 将輝(さいとう まさき)
オーケーコイン・ジャパン株式会社 マーケティング担当 チーフマネージャー。

暗号資産取引所「OKJ」にて、新規銘柄のリスティングに伴うマーケティング戦略やモニタリング、ユーザー向けのイベントやキャンペーン等を牽引している。

厳しい審査をクリアした「実用性」と「継続性」

NFTMedia編集部(以下、編集部):さっそくですが、今回数あるトークンの中からSTEPNの「GMT」が選ばれた理由について教えていただけますでしょうか。日本初の上場ということで、どのような評価基準があったのか気になります。

齋藤将輝(以下、齋藤):まず前提として、日本における暗号資産の新規上場は、取引所だけでなくJVCA(日本暗号資産取引業協会)などの審査を含むとても厳しいプロセスになっています。

一定の流動性や市場規模、技術的な妥当性、AML/CFT(マネーロンダリング・テロ資金供与対策)の観点など、総合的に評価をしています。その厳しい基準の中で、STEPN(GMT)を評価したポイントは大きく2つありました。

1つ目は、実用性に基づいたWeb3モデルであるという点です。Web3はかつての投機的なフェーズから、実際に使われるか、継続するかが重視される段階に入ってきています。

STEPNは「運動」という日常行動にインセンティブを与え、リアルな生活とWeb3を接続するユースケースを実現し、ユーザーの行動変容まで促しました。実際に多くのホルダーがいるということも高く評価しています。

編集部:たしかに、2022年の春頃に大きなブームが来た際、普段暗号資産に触れていない層も巻き込んでいましたよね。

齋藤:おっしゃる通りです。普段クリプトに触れていない層も参加できたのは、業界全体にとっても大きなターニングポイントだったと考えています。

オフラインで繋がる強固なコミュニティ

編集部:評価ポイントの2つ目は何だったのでしょうか?

齋藤:2つ目は、ブームが落ち着いた後も熱量高くコミュニティが継続している点です。

OKJのような国内取引所は、日本在住者向けに規制・法令を遵守した形でサービス提供を行っており、取扱いにあたっても審査が行われます。こうした環境下では、 プロジェクトの継続性や信頼性は重要なファクターになります。

編集部:ブームが去った後も続いているのは、プロジェクトの地力が試される部分ですね。日本のSTEPNコミュニティはかなり活発な印象があります。

齋藤:そうですね。例えば2年前、京都で開催されたIVSというカンファレンスの際、朝の鴨川を3日間駆け抜けるランニングイベントでは延べ100人以上が参加しました。

コミュニティのメンバーが企画や参加を主導し、いろんなマラソン大会にみんなで参加して地域を盛り上げるような活動もされています。

編集部:オンライン中心になりがちなWeb3プロジェクトの中で、オフラインでそれだけ人が集まるのはすごいことですね。

齋藤:トークノミクスの設計はもちろんですが、ユーザー同士が気軽にオフラインでも触れ合える環境があることが、結束力や継続率の高さ、圧倒的な熱量を生んでいるのだと思います。これは他のプロジェクトにはなかなかない大きな強みです。

国内上場で下がるハードルと「学べる」キャンペーン

編集部:今後の展開についてお伺いします。直近ではステップンのGMT山分けキャンペーンやクイズ大会なども実施されていますが、取引所としてどのように盛り上げていく予定でしょうか?

齋藤:ユーザー参加型のキャンペーンをどんどん実施していきたいと考えています。

単なる売買の促進だけでなく、まずは「STEPNについて学んでもらう」という啓蒙活動の側面も持たせています。クイズに答えるとGMTやNFTスニーカーがもらえるなど、楽しんで知ってもらうところから始めています。

編集部:上場前は、GMTを手に入れるだけでも海外取引所を経由したりと、初心者にはかなりハードルが高かったですよね。

齋藤:はい。Web3に慣れていない方だと、チェーンの理解やスワップの作業が必要で、さらにアプリを始めるにもDiscordで招待コードをもらう必要があったりと、かなり障壁がありました。

しかし今回OKJでGMTを取り扱い開始したことで、日本円から直接GMTを購入できるようになり、始めるためのハードルは昔に比べて格段に下がったと思います。

ユーザー第一のインフラ構築へ

編集部:最後に、今回のステップン(GMT)上場にあたって、取引所のユーザーの方へメッセージをお願いします。

齋藤:今後もオンラインのキャンペーンだけでなく、オフラインのイベントなどもプロジェクトやコミュニティの皆さんと連携して積極的に開催していきたいと考えています。ぜひ、多くの方にご参加いただきたいです。

また、取引所としては「使われるインフラ」としての価値提供を目指しています。

例えば、STEPNのアプリからOKJへ直接GMTを送付する際のスマートコントラクト対応やマルチチェーン対応を行っています。

こういった細かい仕様の部分にしっかりと対応し、ユーザーの皆様がストレスなく使えるように対応してまいります。

編集部:ユーザーファーストで使いやすいインフラを整えていくということですね。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

インタビューを終えて

STEPNが巻き起こした「Move-and-Earn」の熱狂から数年。多くのプロジェクトが生まれては消えていくWeb3業界において、GMTが日本の厳しい上場審査をクリアした事実は、同プロジェクトが持つ「本質的な実用性」と「コミュニティの力」の証明と言えるだろう。

齋藤氏の言葉からは、ユーザーの日常(運動)に根差し、オフラインでの強固な繋がりを生み出すプラットフォームとしてのSTEPNへの高い評価がうかがえた。

また、OKJの「ユーザーが使いやすいインフラを整える」という実直な姿勢も印象的だった。国内取引所で手軽にGMTを入手できるようになったことで、STEPNのエコシステムに新たな層が流入し、コミュニティがさらに拡大していく未来に期待したい。

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