ソニーとバンダイ、Web3企業ガウディと提携、総額100億円の出資も
ソニーとバンダイがガウディと提携
ソニーグループ、バンダイナムコホールディングス(BNHD)、Gaudiy(ガウディ)が、エンターテインメントとテクノロジー領域における戦略的パートナーシップを開始したことを5月8日に発表した。
Gaudiyは、web3ファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink(ガウディ ファンリンク)」を提供する企業。発表によると同社今年、会員登録者数1,950万人・海外利用率99%を誇る、世界最大級のアニメ・マンガコミュニティサイト「MyAnimeList(マイアニメリスト)」運営の株式会社MyAnimeListをグループ傘下に迎え入れていたとのこと。またGaudiyは2023年12月、米国ニューヨーク州に現地法人「Gaudiy US Inc.」を設立している。
今回の提携により3社は、ソニー傘下の米アニメ配信大手「Crunchyroll(クランチロール)」、Gaudiy傘下のMyAnimeList、そしてBNHDによるIPを活用した商品・サービスのワールドワイド展開の取り組みを連携させ、日本発のIPの海外展開を加速するとのこと。
また各社が保有するデータアセットを連携させることで、エンターテインメント領域におけるデータ活用を行う他、IP創出や次世代クリエイターの育成、そしてソニー開発のパブリックブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」や、Gaudiyが実証研究するトークノミクス設計・オークション設計の知見などを活用し、ファンやクリエイターが安心して参加・活動できるエコシステムの構築を目指すとのことだ。
100億円の資金調達も
そしてGaudiyは今回の提携にあたり、ソニーGおよびBNHDを引受先とする第三者割当増資により、総額100億円を調達したという。日経新聞によると内訳はソニーGが70億円、BNHDが30億円とのこと。
なおこの資金調達はプレシリーズCラウンドとのことで、Gaudiyは年内に同一評価額にて2ndクローズでの追加調達を予定しているとのことだ。
また前述したMyAnimeListのグループ参画によりGaudiyは、MyAnimeListの株式交換を通じて、同社の株主だった出版社のコアミックス・講談社・集英社・小学館、ならびにエンターテインメント関連企業のアカツキ・アニメタイムズ社・ブシロードを新たな株主として迎えたとも発表がされている。
今回の調達資金の使途として、既存事業への大型投資、M&Aの強化、新規事業の創出といった事業拡大や、海外拠点の拡充、海外事業の強化、国内外エンジニアの採用、Web3・AIの研究開発、産学連携などが挙げられている。
参考:ソニー
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済