AnkrがzkSyncハイパーチェーンの「Rollup as a Service」提供開始、ZKスタックでマターラボと
AnkrがzkSyncハイパーチェーンのRaaSを提供開始
ブロックチェーンインフラ提供のアンカー(Ankr/ANKR)が、ZKスタック(ZK Stack)を用いたzkSyncハイパーチェーン(zkSync Hyperchain)のロールアップ・アズ・ア・サービス(RaaS:Rollup as a Service)の提供開始を12月6日に発表した。
アンカーが提供開始したRaaSを利用するユーザーは、特定のユースケースに対応する専用のブロックチェーンをハイパーチェーンとして展開できるようになる。しかし現在は、ハイパーチェーンの展開をテストネット環境に限定しているとのことだ。
アンカーによると、同社は現在増え続けている様々なエコシステム上でロールアップを構築するサービスを今後もリリース予定であり、RaaSに関する他のニュースも準備中であると述べている。
アンカーのRaaS部門のシニアPMであるケヴ・シルク(Kev Silk)氏は「ZKスタックのハイパーチェーンは、開発者が利用できる最も強力なロールアップオプションの1つになる可能性があります。アンカーのRaaSによるシームレスなカスタマイズと導入に加え、独特なスケーラビリティとセキュリティ機能により、ハイパーチェーンはレイヤー2空間全体にとって重要な進化となるでしょう」とアンカーのブログにて述べている。
アンカーは、RPCやリキッドステーキング、APIなどのブロックチェーンインフラサービスを提供している企業。同サービス提供にあたりアンカーは、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「zkSync Era(zkシンクエラ)」を開発するマターラボ(Matter Labs)と協力している。
なおZKスタックは、マターラボが今年6月に発表したブロックチェーン開発用モジュール型のオープンソースフレームワークだ。同フレームワークを利用すれば、比較的容易にゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したスケーリング技術「ZKロールアップ(zkRollup)」を採用する独自のブロックチェーンを作成することが可能になる。
ロールアップとは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。
なおマターラボは、ZKスタックを用いて開発された「zkSync Era」に隣接したレイヤー2ブロックチェーンや「zkSync Era」上で実行されるレイヤー3ブロックチェーンを、ゼロ知識証明を使用して相互接続したブロックチェーンのネットワークを作成することを目標にした「ハイパーチェーン構想」を掲げている。
New RaaS is here, this time together with @zksync!
— Ankr (@ankr) December 5, 2023
Ankr provides end-to-end engineering and infrastructure, empowering clients to swiftly customize and deploy independent hyperchains with the unique benefits of the ZK Stack
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参考:アンカーブログ
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参照元:ニュース – あたらしい経済