Lido Financeの「wstETH」がCosmosエコシステムに対応へ、NeutronとAxelar採用で

Lido FinanceのwstETHがコスモスエコシステムに対応へ

リドファイナンス(Lido Finance)提供のリキッドステーキングプロトコル「リド(Lido)」発行の「wstETH(wrapped stETH)」が、コスモスエコシステムで使用可能になることが9月14日に発表された。

このことは、コスモス(Cosmos)系ブロックチェーン「ニュートロン(Neutron)」およびクロスチェーンプロトコル「アクセラーネットワーク(Axelar Network)」の採用により実現するとのこと。

「wstETH」は、リドにETHを預け入れることで受け取り可能なLST(リキッドステーキングトークン)の「stETH」をラップ(変換)したものだ。

「stETH」では、ステーキング報酬をユーザーのトークン保有量を自動的に増やすことで配布するリベース型トークンとなる。一方で「wstETH」は、報酬の配布を「stETH」との変換率を変更し、価値のみを上げることで行うという。

現在多くの多くのDeFi(分散型金融)プロトコルでは保有量が自動的に増えるという特性からリベース型トークンをサポートしていない。 このことからリベース型トークンでない「wstETH」は、「stETH」が利用できないDeFiプロトコルでも利用可能になるというわけだ。

今回発表された「wstETH」のコスモスエコシステムへの対応は、「ニュートロン」と「アクセラー」によって展開されるブリッジプロトコルによって実現されるとのこと。ただし展開が完了したのちに、ブリッジプロトコルのコントラクト管理はリドファイナンスに移管されるという。

「wstETH」がコスモスエコシステムで利用可能になれば、オズモシス(Osmosis)やディーワイディーエックス(dYdX)といったブロックチェーン間通信プロトコル「IBC」に対応したコスモスエコシステム内のブロックチェーンおよびDeFiプロトコルでも同トークンが利用可能になるとのことだ。

リドは今年5月、イーサリアム(Ethereum)の大型アップグレード「シャペラ(Shapella:Shanghai/Capella)」に合わせてプロトコルを新バージョン「Lido v2」へとアップグレードした。これによりステーク開始から最短で、おおよそ5日と14時間後にはアンステークできるようになり、気軽にステーキングに参加可能になった。

現在リドには約29.5万アドレスがステーキングしており、ステーキング総額は約2.1兆円(約142億ドル)となっている。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/namaki

参照元:ニュース – あたらしい経済

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です