アメリカ大統領はビットコインETFに前向き?承認の期待高まる

ビットコイニスト(Bitcoinist)のレポートによると、ブルームバーグ(Bloomberg)のアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏とエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、アメリカ政府がビットコイン(BTC)スポットETFを承認する可能性の予想を65%にまで引き上げたとのことです。わずか数ヶ月前まで、二人のこの予想はたったの1%でした。

さまざまな憶測を呼ぶバイデン大統領のビデオ映像

ETF承認予想が跳ね上がったのは、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領がツイッターに投稿した1本の映像が発端でした。

映像の中で大統領は、ビットコインとその他暗号資産(仮想通貨)の強気のサインとも受け取れる、「レーザー・アイズ(laser eyes)」をあしらったマグカップで飲み物を飲んでいました。レーザー・アイズとは、目が発光するイラストのことで、ある物ごとに対する強い意志を表すそうです。

仮想通貨コミュニティによると、レーザー・アイズの色は意味を持ち、青色はイーサリアム(ETH)を表し、赤色はビットコインを意味しているそうです。こうした細部に注目することが、大統領のデジタル資産への姿勢に対して、さまざまな憶測を呼んでいます。

セイファート氏はこのビデオが、ビットコインETFの承認に向けた大統領の意思を表す可能性を指摘しています。しかしその一方では、大統領が仮想通貨界とのコネクションを軽視しているという異なった見方もしています。

彼はマグカップのデザインは、大統領が2024年の選挙戦に向けて公開した、「ダーク・ブランドン(Dark Brandon:バイデン大統領自身を描いたレーザー・アイズ)」のイメージだと言います。仮想通貨に対する大統領の姿勢を示すというよりも、インターネット・ミームだというのです。

セイファート氏の見解は、ETF承認の可能性に対する楽観的な見方と、仮想通貨には無関係だとする見方との両方を提示しています。しかしこのビデオは仮想通貨コミュニティ内で注目を集めており、熱狂的ファンとアナリストらがその真意を探っています。

バイデン大統領は政権の初期から、仮想通貨には厳しい姿勢をとってきました。それを受けて証券取引委員会(SEC)は、初期の仮想通貨業界の監視人となり、現在は厳しく規制取り締まりを行っているのです。

共和党大統領候補は仮想通貨に前向きな姿勢を表明

ニューハンプシャー州における直近の大統領選挙キャンペーンで、現フロリダ州知事で共和党の大統領候補の1人であるロン・デサンティス(Ron DeSantis)氏は、大統領に当選した時には、ビットコインとその他仮想通貨を受け入れることを約束しました。

彼はバイデン大統領による「仮想通貨戦争」を終息させることを誓い、スピーチの中で「我々はアメリカ国内で、ビットコインとその他仮想通貨に投資することの自由を認めるつもりだ。いかなる人も権力の強制を受けないし、自分の意思に従って投資をすることができる」と述べて、個人による選択の自由を強調しました。

さらにデサンティス氏は、連邦準備制度(Fed)によるCBDC(中央銀行デジタル通貨)に反対の立場を表明しました。CBDCに関するいかなる取り組みも拒絶することを約束し、彼が大統領になったその日にCBDC構想を放棄するとも明言しています。こうした議論が続く中、仮想通貨市場の参加者は、事態が進展してビットコインETFが承認されることと、仮想通貨に対する明確な規制の見通しが開けることを望んでいます。

参考
U.S. President Hints At Bitcoin Support? New Video Sparks Debate

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