【墨汁速報】イーサリアム(ETH)で一時ネットワーク障害 開発者が現在原因を調査中

イーサリアム(ETH)ネットワークで一時トランザクションをファイナライズ(確定)できないネットワーク障害が約30分間発生した。日本時間6:50AM現在はファイナライズできており、このビーコンチェーン(Beacon Chain)での問題について開発者たちが原因を調べている。

関連記事:【墨汁速報】イーサリアム次期大型アップデート「カンクン」の実装EIPが会議で決定

イーサリアムに一時ネットワーク障害

イーサリアムネットワークはエポック200,552から約30分間、一時的にトランザクションをネットワーク内で確定させるファイナライズ(Finalize)を行えないネットワーク障害が発生した。このネットワーク障害はイーサリアムのコンセンサスを担当するシステムチェーンであるビーコンチェーン(Beacon Chain)上で起きたものであり、DeFiやNFTマーケットなどのコントラクトを実行する”実行レイヤーのETH1エンジン(元イーサリアム1.0チェーン)”に影響は出ていない。

このファイナリティはイーサリアム独自のプルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)である「キャスパーFFG(Casper FFG)」の機能の1つで、バリデータが投票で合意することでそれまでに実行されたトークンのスワップやNFTアートの送金、売買の履歴(トランザクション)を完了したものとして確定させる機能の1つとなっている。

従って今回のネットワーク障害ではこの30分間に送金されたETHやその他の取引への直接的な影響はないということだ。

 

関連記事:【墨汁速報】最大手仮想通貨マーケットメイカー2社が米市場撤退 規制の不透明さと取締を理由=リーク

イーサリアムネットワーク障害の原因は?

イーサリアムのキャスパーFFGにおいて、このような「取引の確定」となるファイナリティの付与は32ETHをステーキングしてネットワークに直接参加している”バリデータ”による投票で合意を取るという仕組みとなっている。このキャスパーFFGの合意では登録されているバリデータ数の2/3以上の投票数が必要であり、なんらかの原因で大多数のバリデータが一時的にコンセンサスに参加できないオフライン状態になったということが考えられる。

実際にバリデータの投票率を見ると問題が発生したエポック200,552の前の200,551からバリデータの投票率が88.39%へと下がり、エポック200,553ではファイナリティの合意となる閾値の66.66%を大きく下回る40.91%を記録している。つまり2023年5月現在、イーサリアムネットワークに参加している56.6万バリデータのうち半数以上が一時的にオフラインなどのキャスパーFFGに参加できない状態にあったということとなっている。

イーサリアムのコンセンサスレイヤー(ビーコンチェーン)開発者たちは原因を調査中だ。

 

関連記事:イーサリアム開発段階がサージ(The Surge)へ移行 ロールアップのL2移行が加速か

▼墨汁サロンでは投資家向けに知られていないDeFiやNFTのセキュリティ対策、イーサリアム2.0の仕組みや技術、マージ対応の32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、ファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

The post 【墨汁速報】イーサリアム(ETH)で一時ネットワーク障害 開発者が現在原因を調査中 first appeared on CoinChoice(コインチョイス).

参照元:CoinChoice(コインチョイス)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です