イーサリアムL2「StarkNet」、Quantum Leapアップグレード完了

StarkNetがQuantum Leapアップグレードを完了

イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「スタークネット(StarkNet)」の最新アップグレード「クアンタムリープ(Quantum Leap)」が、7月12日実装完了した。「スタークネット」開発元のスタークウェア(Starkware)が同日発表している。

「スタークネット」は7月6日に新バージョンのプロトコルをテストネットに展開し、メインネットでの実装を決定するガバナンス投票を開始していた。このガバナンス投票は7月11日まで行われ、投票に参加したほぼ全ての票が賛成に投じられ可決となったため、メインネットでの実装に至った。

「クアンタムリープ」は、主に同ネットワークのトランザクション処理時間を短縮するためアップグレードだ。具体的には、オフチェーンでのデータ処理を行うシーケンサーをプログラミング言語「Rust」で実装することでスループットを約10倍に向上させたという。

なお「クアンタムリープ」は、「スタークネット」を開発・提供するスタークウェア(StarkWare)と暗号化の難問に取り組むベンチャースタジオのLambdaClass(ラムダクラス)の協力によって実現された。

「クアンタムリープ」では他にも、「スタークネット」でスマートコントラクトを作成する際に使用するプログラミング言語「Cairo」の構文について、安全性と拡張性を向上させるための改善をしたという。また「スタークネット」内の特定のブロックのハッシュ値を取得するためのシステムコール追加など、いくつかの改善が「クアンタムリープ」に含まれているとのことだ。

なお「Cairo」は、2020年にスタークウェアによって開発されたプログラミング言語であり、現在アバランチ(Avalanche/AVAX)などの複数のブロックチェーンで用いられている言語「Rust」に非常に似た設計となっているとのこと。

スタークネットは公式ツイッターにて、「現在のバージョンに含まれている最近のシーケンサーの最適化は、さらなるパフォーマンスの向上を目指す取り組みの始まりにすぎません。次のステップではLambdaClassのCairoネイティブコンパイラを統合します。この統合によって、Cairoのスマートコントラクトをさらに効率的に実行できるようになります。スマートコントラクトをCairo環境で実行するのではなくRustのようなネイティブコードとして実行できるようになります」と語っている。

また今回リリースされた新プロトコル「v0.12.0」では、スタークネットがこれまで実装していた「トランザクションの並列化」に対応されておらず、現在開発が進められている。今後「トランザクションの並列化」が実装されることでさらにスループットが向上すると予想されるとのことだ。

なお「スタークネット」は、zkRollup(zkロールアップ)を活用したイーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューション。zkRollupとは、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」活用のロールアップのこと。ロールアップは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションである。

関連ニュース

    参考:ブログ
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Vjom

    参照元:ニュース – あたらしい経済

    コメントする

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です