日本発のDeFiプロトコル「Cega」、ドラゴンフライらから約7億円の追加調達

「Cega」がドラゴンフライらから約7億円の追加調達

日本発のDeFi(分散型金融)プロジェクト「Cega(セガ)」を開発するCega Finance(セガファイナンス)が、約7億円(500万ドル)の追加調達完了を3月28日発表した。

今回の追加調達はDragonfly Capital Partners(ドラゴンフライキャピタル)が主導したもので、他にもPantera Capital(パンテラキャピタル)やRobot Ventures(ロボットベンチャーズ)が引受先として出資参加したという。

なお昨年3月のシードラウンドでは430万ドル(当時約5億円)をドラゴンフライ、パンテラの他コインベースベンチャーズ(Coinbase Ventures)、アラメダリサーチ(Alameda Research)、ソラナ・ベンチャーズ(Solana Ventures)から調達していた。

発表によると今回の追加調達により、セガのシードラウンドでの累計調達額は約13億円(930万ドル)に達したとのことだ。

なお今回の資金調達により「Cega」は製品ラインナップの拡大を加速し、新しく革新的なDeFi製品の開発に着手し、さらに仕組債の専門家を結集したトレーディングチームの組成を進めるとのことだ。

 Cega共同設立者兼CEOである豊崎亜里紗氏はリリースにて「我々のチームは、Cegaのユーザーに対して高い精度で暗号資産での新規運用方法を提供するスマートコントラクト商品の開発に注力しています。今後ローンチ予定の新商品は、より良いステーキングリワードを作るのとともに、自社で流動性供給技術も展開していきます。革新的な技術で数兆ドルの仕組債市場を暗号資産で作っていくことにコミットします」とコメントしている。

Cegaは、債券とオプションを組み合わせた仕組債をブロックチェーン上で取り扱う初のプロトコルとして、2022年6月にソラナ(Solana)ブロックチェーン上にメインネットローンチした。

Cegaは、基本的なオプション (コール、プット等) と高度な条件を付加したエキゾチックオプションを組み合わせた仕組債にステーキングできるサービスであり、この仕組債はノックインとノックアウトのバリアオプションとプットとコールのバスケットオプションの条件を付与したフィクスト・クーポン・ノート(FCNs)として組成しているとのことだ。

Cegaによると2023年第1四半期の資金調達時点において、オプションを利用した仕組債における取引量とTVL(ステーキング資産の総量)は、ソラナ上では1位、全てのブロックチェーンでは2位であり、最大60億円以上の月間取引量と総額500億円以上の累計取引量を記録したとのことだ。

なお「Cega」の共同設立者兼CEOである豊崎亜里紗氏は、投資銀行のUBS証券、グーグル(Google)でのキャリアを持つ人物だ。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

参照元:ニュース – あたらしい経済

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