【メタバース×福祉】メタバースは障害者の日常生活をどのように支援できるのか?

1980年代後半にインターネットが発明された当時、インターネットは私たちのコミュニケーションや情報共有の方法を変える画期的なものだと考えられていました。

そして今日では、メタバースが私たちの生活をさらに大きく変えうる次の大きな要因として話題となっています。

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仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を組み合わせたメタバースは、私たちに大きな可能性を与え、特に障害者にとっては世界をより包括的な場所にするものになると考えられています。

そこで今回の記事では、現在ブルネル大学とケンブリッジ大学およびメタ社が提携して行っている「メタバースが障害者のためにどのように役立つか」という研究について、お伝えしていきます。

【ブルネル大学、ケンブリッジ大学、メタ社】による合同研究プロジェクト「ソーシャル・バーチャル・リアリティ」

PCを指差す手

イギリスのブルネル大学、ケンブリッジ大学そしてメタ社が合同で進めているこのプロジェクトは、「Social Virtual Reality(ソーシャル・バーチャル・リアリティ)」と呼ばれ、工学・物理科学研究評議会(イギリスの研究評議会)から、100万ドル(約1.5億円)もの資金提供を受けて研究を進めています。

年齢や病気、障害によって生活への影響がある人々にとって、メタバースはどのように生活をより良いものにできるかを研究しており、仮想世界がどのようにして障害者を、より包括的に受け入れ、現実世界で直面する問題の克服に役立てるかを研究の目的としています。

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すなわち、研究者たちは障害者に他の人と同じ機会を与えるためのツールとして、メタバースがどのように利用できるかを探っているのです。

「バーチャルモビリティ」の可能性とは

車椅子マーク

研究者たちは、「バーチャルモビリティ」という概念を使って、移動の多い通常の活動に代わる新しい方法や技術を提供できるかを調査しています。

(※バーチャルモビリティとは、バーチャル空間で人やものごとを自由に移動させる仕組みのようなもの。)

例えば、新型コロナウイルスのパンデミックのとき、多くの人がオフィスや学校に行く代わりに、ビデオ会議プラットフォームを利用して、自宅で仕事をしたり、オンライン授業を受けたりすることができるという認識が広がりました。

このビデオ会議ツール普及の例のように、「バーチャルモビリティ」が障害者の生活を向上させることを示すものになると考えられています。

  • 社会生活

SNS以上に繋がりを広げ、メタバースによって身体的な制約を気にすることなく、新たなコミュニティを見つけ、新たな友達ができたり、恋愛相手を見つけたり、社交的になれる可能性があると考えられます。

  • 教育

最近ではオンライン学習が盛んになっていますが、メタバースでVRのような没入型テクノロジーを活用して、障害者に高等教育へのアクセスを可能にし、物理的な授業へ出席をせずに魅力的な配信授業を受ける機会を提供します。

  • 仕事

メタバースで働くということが可能になれば、身体能力に関係なく同じように働き、同じ収入を得ることが期待できます。

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人々に平等な機会の提供を目指すメタバース

VRのイメージ

メタバースは、すべての人に身体的な能力に関係なく、社会に参加する平等な機会を与えられるツールになると考えられています。

これからさらにメタバースや仮想現実(VR)、拡張現実(AR)が発達すればするほど、障害者の生活を向上させる方法や機会がますます増えていくことでしょう。


元記事:https://nftnewstoday.com/2022/09/12/how-the-metaverse-can-improve-the-lives-of-disable-people/

参照元:NFT Media

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