フランスのカンヌにて、都市を象徴する10箇所のNFTが33万ユーロ(約4600万円)で販売
国際映画祭の開催地として有名なフランスのカンヌ市で、複数のランドマークがNFTとして販売されました。
NFTオークションで33万ユーロ(約4,600万円)にて落札
オークションでは、地中海沿岸の人気観光地である「クロワゼット」や国際映画祭のメイン会場としても使用されている「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」などのカンヌの象徴的なランドマークがNFTとして、33万ユーロ(約4,600万円)で落札されました。
他にも、南フランスの都市を象徴する10箇所のスポットがすべて一緒に売りに出され、入札者にはそのスポットの3DモデルとNFTが提供されました。
入札者はバーチャルカルチャーイベントをホストし、購入したNFTを使用して利益を得るために、最終的にメタバースに統合することができます。
オークション主導者 Arnaud Oliveux
オークションの主導者であり「Artcurial」のオークショニアを務めるArnaud Oliveuxは、これまでのNFTは、グラフィック作品に限定されていましたが、今回初めて不動産の場所にリンクされたNFTを販売したということを説明しました。
映画祭の開催地として世界的に有名なカンヌは、フランス国内においても美しい建築物を誇っている街です。
「クロワゼット」や「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」の他にも、マルセイユ中心部にある「オールドポート」、ナポレオンが住んでいたとして知られている「マルメゾン」、そして、昔ながらの街並みが残る「ルスケ」も今回のオークションにて購入者に提供されました。
オークション出品物の10ロットすべてにテイカーを見つけ、「パレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレ」は65,000ユーロ(約907万円)で入札され最高額を記録しました。
一方、「クロワゼット」は59,040ユーロ(約824万円)を獲得し、全体の売上高は331,936ユーロ(約4,631万円)でした。
なぜカンヌ市がNFTをリリースしたのか
カンヌ市長のデビッド・リスナード内閣の顧問であるマチルデ・バーナードによれば、カンヌはイニシアチブを使用して、豊かな歴史と遺産をメタバースに導入することを望んでいると言います。
またバーナード氏は、NFTはブロックチェーンで保護されているため、それが遺産の保護にもつながると述べました。
NFTやブロックチェーンの独自の技術は、長期的にみて都市のイメージを保護する役割をすると考えられています。
最後に
今回のカンヌがランドマークをNFT化するといった取り組みを見て、歴史的遺産を保有する他の国や都市も参入してくるかもしれません。
街のランドマークでさえも所有できるようになるといったNFTには、まだ見ぬ可能性が大いにあると感じました。
参照元:NFT Media