Visa:仮想通貨・デジタル通貨を相互運用可能にする「Universal Payment Channel」を構築


Visa(ビザ)は2021年9月30日に、仮想通貨・ステーブルコイン・中央銀行デジタル通貨(CBDC)などといった複数のデジタル通貨に互換性を持たせて通貨を安全に移動できるようにする相互運用ハブ「ユニバーサル・ペイメント・チャネル(Universal Payment Channel/UPC)」の構築に取り組んでいることを発表しました。

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異なるデジタル通貨を安全に交換・移動

Visa(ビザ)は2021年9月30日に、仮想通貨・ステーブルコイン中央銀行デジタル通貨(CBDC)などといった複数のデジタル通貨に互換性を持たせて通貨を安全に移動できるようにする相互運用ハブ「ユニバーサル・ペイメント・チャネル(Universal Payment Channel/UPC)」の構築に取り組んでいることを発表しました。

ユニバーサル・ペイメント・チャネル(Universal Payment Channel/UPC)は、複数のブロックチェーンネットワークを相互接続して、各デジタル通貨を安全に移動できるようにするブロックチェーン間の「ユニバーサル・アダプター」だとされており、『これによって中央銀行・企業・消費者は通貨の形式に関係なくシームレスに価値を交換できるようになる』と説明されています。

Visaは記事の冒頭で『友達と一緒に割り勘する時に、テーブルにいる全員が異なるお金を使っていることを想像してみてください』と述べており、『そう遠くない将来にはこれが現実になるかも知れないが、そうなった場合には1つの重要な問題を解決する必要がある』と語っています。

友達と一緒に割り勘する時に、テーブルにいる全員が異なるお金を使っていることを想像してみてください。ある人はスウェーデンのeクローナのようなCBDCを使い、別の人はUSDCのようなプライベートステーブルコインを使っています。「ロンドンにいる友人にUSDCで500ドル送金すると、彼女のCBDCウォレットに届く前に送った資金が自動的にデジタル形式の英ポンドに変換される」というのはどうでしょうか?このようなことが複数のネットワークを介してリアルタイムに行われ、複数のデジタルウォレットに対応していることを想像してみてください。

そう遠くない将来これが現実になるかもしれません。しかし、そこに到達するためには1つの重要な問題を解決する必要があります。それは「クロスチェーン・インターオペラビリティ」です。言い換えれば、異なる技術スタックやプロトコルに依存し、異なるコンプライアンス基準や市場要件を持つ異なるデジタル通貨を、より広い価値のネットワークの中でどうやって相互に「対話」させるかということです。

各デジタル通貨の「取引速度向上」にも貢献

また、UPCは「各デジタル通貨の取引速度向上」にも役立つとのことで、『既存の決済ネットワークが1秒に数万のトランザクションを処理できるのに対して一部のブロックチェーンはそのごく一部しか処理できないが、UPCの特殊な決済チャネルはブロックチェーンから離れて確立され、スマートコントラクトを活用してさまざまなブロックチェーンネットワークと通信し、高いトランザクションスループットを安全かつ確実に提供し、全体的な速度を向上させる』と説明されています。

Visaの研究チームは2018年からUPCの開発に向けた取り組みを開始しているとのことで、UPCの基本的なスマートコントラクトのサンプルは「こちらのページ」で確認することができるようになっています。

仮想通貨・ブロックチェーン業界では様々なデジタル通貨が登場している中で「相互運用性の重要性」を強調する意見が多方面から出ていますが、Visaの「Universal Payment Channel」が実際に利用可能になれば、相互運用性の問題が大きく改善され、仮想通貨・デジタル通貨・ステーブルコイン・CBDCなどの利便性が大幅に向上すると期待されます。

>>「Visa」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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