仮想通貨投資で用いられる「ドルコスト平均法」とは?メリット・デメリットなどを解説


仮想通貨(暗号資産)投資の世界でも広く用いられている投資手法「ドルコスト平均法」に関する基礎知識・メリット・デメリットなどを初心者向けにわかりやすく解説します。

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ドルコスト平均法とは?

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ドルコスト平均法とは、株式・投資信託・暗号資産などの金融商品に投資する際に使用される投資手法の1つであり、一度に購入するのではなく、資金を分割して毎月・毎週などの決まったタイミングで均等額ずつ定期的に継続して投資する手法のことを指します。

分割投資は高値掴みのリスクを避けるための手法の1つですが、ドルコスト平均法は「購入数量」ではなく「購入金額」を等分するため『高値では少ない数量を購入して、安値では多い数量を購入する』という形で投資することができるようになり、単純な数量分割に比べると平均値の点で有利になるとされています。

ドルコスト平均法は『長期投資でリスクを抑えながら安定した収入を得たい』という場合に使用されますが、価格が下がっている場合だけでなく、上がっているタイミングでも購入することになるため、「上昇相場でドルコスト平均法を使用した場合」には「最初に一括購入した場合」に比べると平均購入単価が高くなってしまうため、逆に収益が減少してしまう可能性もあります。

なお、ドルコスト平均法は”米ドル建てで投資すること”を意味するものではありません。ドルを利用するアメリカでは「ドルコスト平均法」と呼ばれますが、イギリスでは「ポンド・コスト平均法」と呼ばれることもあり、通貨とは関係なく「単位原価平均」や「原価平均効果」と呼ばれるケースもあります。

ドルコスト平均法のメリット

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ドルコスト平均法のメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

定額・定期購入なので手間がかからない

ドルコスト平均法は「決まったタイミングで一定金額分を定期購入する」という手法であるため、手間をかけずに手軽に投資することができるという利点を有しています。

暗号資産取引所などでは「ドルコスト平均法を用いた暗号資産つみたてサービス」が提供されて場合もあるため、このようなサービスを利用すれば、一定金額の資金を入金して購入タイミング・購入金額を指定しておくだけで自動的にドルコスト平均法で仮想通貨を定期購入することが可能です。

また、自分で定期的に購入する余裕がある場合は、ドルコスト平均法の基本的な仕組みを理解した上で『自分が決めた購入タイミング・購入金額のルールに基づいて毎月一回”ここだ”と思うタイミングで定期購入していく』といった方法をとってみると、チャート分析などについて勉強もしながらリスクを抑えた投資を行うことができると期待されます。

高値掴みのリスクを下げることができる

ドルコスト平均法を用いた投資では資金を分割して定期的に購入を続けることになるため「高値掴みのリスクを下げることができる」という利点があります。これは「平均購入単価を下げることができる」ということでもあります。

100万円の資金で一括購入した後に価格が下落した場合には非常に大きな損失を抱えてしまうことになりますが、ドルコスト平均法の場合は10万円×10回といったように資金を分割して投資することになるため、初回購入後の価格下落も『より安く、多い数量を購入できるチャンス』と捉えることができるようになります。

「一括購入して価格が下落した場合」には精神的にも大きなダメージを受けがちであるため、結果的に”損切りしてマイナス”というケースも多くありますが、ドルコスト平均法を使用している場合には『下がればもっとお得に購入できる』と考えることができるようになるため、精神的にも楽になり、”焦って誤った判断を下す”といったことを減らすことができると期待されます。

少額からでも投資を始めることができる

ドルコスト平均法を用いた仮想通貨積立サービスでは、毎月の積立金額を「1,000円、5,000円、10,000円」などといったように少額から設定することができるため、少額から投資を始めることができるという点でもメリットを有しています。

積立サービスを使用すれば専門的な知識を勉強しなくても「購入タイミング・購入金額」の設定を行うだけで投資を始めることができるため、『仕事で忙しいが毎月少しづつ投資してみたい』といった考えの方にも魅力的な方法となっています。

ドルコスト平均法のデメリット

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ドルコスト平均法のデメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

短期間で高い収益は期待できない

ドルコスト平均法は資金を分割してコツコツと積み立てていく投資手法であるため、「一括投資後に価格が高騰して資産が5倍になった」といったような短期間での高い収益は期待できません。

例えば「上昇相場で最初に100万円を一括投資した」というケースと「同じ上昇相場で10万円ずつ分割投資した」というケースを比べると、分割投資の場合は投資額が少ない最初の期間の収益が低くなります。

ドルコスト平均法は「高値掴みのリスクを抑えながら比較的安定した利益が狙える投資手法」ですが、「ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではない」ということを理解しておく必要があります。

機会損失につながる可能性がある

ドルコスト平均法は長期目線で分割投資する手法であるため、より短い期間で詳しくみると「機会損失を招いている」という場合も多くあります。なお、機会損失とは「利益を得られる機会を失った際の損失」のことを指します。

基本的に仮想通貨価格は短期的な上昇・下落を繰り返しているため、短期トレーダーと呼ばれる投資家の人々はそのような上昇・下落サイクルの中で売買を繰り返してより大きな利益を生み出しています。しかし、ドルコスト平均法では基本的に「長期目線で分割投資し続ける」という方法を取ることになるため、細かく言えば”短期的な収益の機会を逃している”ということにもなります。

また、自動積立サービスを利用している場合には「何もしなくて良い」という考えから市場の状況やニュースをチェックしなくなり、『気付いた時には上昇相場が終わって価格が暴落していた』といったことになる可能性もあります。仮想通貨の価格は特に値動きが激しく、”数ヶ月間で急上昇して数週間で暴落する”といったことも多いため、自動積立サービスを利用している場合でも仮想通貨関連のニュースは定期的に確認しておく必要があると考えられます。

短期的な投資には向いていない

ドルコスト平均法は「中長期的な投資」を目的として考えられた投資手法であるため、短期間での収益を求めている投資家の人には向いていません。「資金を分割して月単位・週単位で投資していく」という方法を取るドルコスト平均法では、数ヶ月〜数年間をかけて投資金額を増やしていく手法となっているため、満足のいく収益を得るためには数年〜数十年がかかることになると予想されます。

ドルコスト平均法についてのまとめ

ドルコスト平均法は『リスクを抑えつつ長期目線でコツコツと投資したい』という方に適した投資手法であり、「投資関連の知識が浅い方」や「投資・トレードにあてる時間が少ない」という方にも魅力的な方法となっています。

ドルコスト平均法は仮想通貨業界でも広く採用されており、暗号資産取引所「Coincheck(コインチェック)」が提供している暗号資産積立サービスでは、月々1万円〜10万円の範囲内で1,000円単位で積立金額を設定して、10種類以上の暗号資産をドルコスト平均法で自動購入できるようになっているため、そのようなサービスを利用してみるのも良いでしょう。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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