ディエム協会:Diem USD発行で「シルバーゲート銀行」と提携|主要事業も米国に移転


Facebook(フェイスブック)が発表した仮想通貨プロジェクトとして知られているステーブルコインプロジェクト「Diem(ディエム)」を運営しているDiem協会は2021年5月12日に、仮想通貨に友好的な米国の銀行である「Silvergate Bank(シルバーゲート銀行)」と提携して米ドル建てステーブルコイン「Diem USD」を展開していくことを発表しました。ディエム協会は今回の発表中で『スイス金融市場監督庁(FINMA)での登録を辞退して、米国の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)に登録を行い、Diemの主要事業を米国へと移転すること』も報告しています。

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シルバーゲート銀行と提携し「Diem USD」を展開

Diem Association(ディエム協会)は2021年5月12日に、ディエム協会の完全子会社「Diem Networks US」が仮想通貨に友好的な米国の銀行である「Silvergate Bank(シルバーゲート銀行)」と提携し、米ドル建てステーブルコイン「Diem USD」を展開していくことを発表しました。

米ドル建てステーブルコイン「Diem USD」では、「シルバーゲート銀行」が発行体となって準備金の管理を行うとされており、「Diem Networks US」は承認されたネットワーク参加者によって運営される”許可型ブロックチェーン“を基盤とした決済システム「Diem Payment Network(DPN)」を運営する役割を担うと説明されています。

「Diem」の最高経営責任者であるStuart Levey氏と、「Silvergate Bank」の最高経営責任者であるAlan Lane氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。

【Diem:Stuart Levey氏】
シルバーゲート銀行は金融イノベーションのリーダーであり、消費者を保護して金融システムの完全性を高めるブロックチェーン基盤の決済システムを推進している「Diem」の理想的なパートナーです。私たちは”ブロックチェーン技術を活用した安全かつ迅速で手数料の安い決済システム”を世界中の消費者・企業に提供するための取り組みを続けています。この共通のビジョンを実現するために「シルバーゲート銀行」と協力していくことを楽しみにしています。

【Silvergate Bank:Alan Lane氏】
私たちは「米ドルに裏付けられたステーブルコインの将来性」と「それらのステーブルコインが既存の決済システムを変革する可能性」を信じており、「Diemのテクノロジー」と「お金の移動するための安全で確実な、規制に準拠した決済システムを構築するという目標に向けた彼らの取り組み」に感銘を受けました。

我々は、この製品を自信を持って発表できる段階にいることに興奮しており、この製品のリリースに向けてDiemと継続的な取り組みを行なっていけることを楽しみにしています。

主要事業をスイスから「米国」へと移転

Diem Association(ディエム協会)は元々、スイスの金融監視機関である「スイス金融市場監督庁(FINMA)」で仮想通貨Diemの発行に必要となる登録を行うことを予定していましたが、今回の発表の中では『スイス金融市場監督庁(FINMA)での登録を辞退して、米国の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)に登録を行い、Diemの主要事業を米国へと移転する』ということも報告されています。

米国に主要事業を移転する理由としては「米国でデジタル通貨の規制環境が変化してきていること」が挙げられており、『新しいモデルではFINMAのライセンスが不要であるため、Diemはスイス金融市場監督庁への決済システムライセンス申請を取り下げた』と説明されています。

なお、発表の中では『シルバーゲート銀行はカリフォルニア州の公認銀行でありながら、連邦準備制度(Federal Reserve System)にも加盟している』と説明されており、『Diem Networks USは米金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)にマネーサービス事業者として登録する』と報告されています。

なお、今回の発表の中では「米国のどの州を拠点とするか?」ついては明らかにされていないものの、CNBCの報道では『Diemは事業本部をスイス・ジュネーブからアメリカ・ワシントンDCに移転する予定であると語った』と報じられています。

>>「Diem協会」の公式発表はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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