分散型金融(DeFi)が安定期に入るまで3~5年必要?関係者の48%が予想

分散型金融(DeFi)が安定期に入るまで3~5年必要?関係者の48%が予想

コインテレグラフコンサルティング(Cointelegraph Consulting)が9月21日、「DeFi Adoption 2020: A Definitive Guide to Entering the Industry」というDefi(分散型金融)に関する調査結果を発表した。なおこの調査は、現在Defi業界で稼働しているプラットフォームの上級幹部26人を対象としている。

DeFiプロジェクトの発展にユーザー体験の改善は不可欠

今回の調査の中では、「DeFiの普及を推し進めるためにより大きな役割を果たすのは何か?」と質問している。この質問に対する回答は、82%がユーザー体験の改良、72%が効率性、48%が幅広い人々がDeFiの価値をよりよく理解することだった。

今回の調査結果を受けてコインテレグラフコンサルティングは、「ユーザー数増加を目指す全てのプラットフォームにとって、ユーザーエクスペリエンス、コスト効率、教育は不可欠」だとしている。

また「DeFiは安定期に到達するまでにあとどれぐらいの期間が必要か?」という質問も行われている。この質問に対する回答は、1-2年が16%、3-5年が48%、6-10年が24%、10年以上が8%、予測不能が4%だった。

DeFiプラットフォームは小売に焦点を当てている

その他にも「製品の主なターゲットはどこのカテゴリーの顧客か?」という質問も行われている。回答は、84%が個人投資家、16%が機関投資家だった。

続く「機関投資家はあなたがターゲットとする重要な市場セグメントになると思うか?」という質問に対しては、「はい」36%、「いいえ」20%、「多分」28%、「判断できない」16%となっている。

また「あなたのプラットフォームは、ビジネスに合わせたDeFiサービスを提供する予定か?」という質問では、機関投資家向けにサービス提供予定(48%)、中小企業向けにサービス提供予定(36%)、小売セグメントにとどまる予定(36%)、大企業向けにサービス提供予定(28%)となった。

なお2019年の利益規模に関する質問では、収益を出す前の段階が24%、10万ドル未満が32%、10万ドルから100万ドルが12%、100万ドルから1,000万ドルが28%、1,000万ドル以上が4%だった。

参考
Cointelegraph Consulting. DeFi Adoption 2020: A Definitive Guide to Entering the Industry

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文:かにたま

参照元:CoinChoice

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