中国人民銀行が同行らが運営するブロックチェーンプラットフォームへ約5億円投資

中国人民銀行が同行らが運営するブロックチェーンプラットフォームへ約5億円投資

中国人民銀行(PBoC)が、同行らが運営するブロックチェーンの貿易金融プラットフォーム発展のために、特別資金で3235万元(約470万ドル)を準備したことを、メディアGlobal Timesが報じた。

3年かけて投入されるこの資金は、中小企業(SME)がより広範な資金調達ツールにアクセスするためのプラットフォームへ改善するためとのことだ。

このプラットフォームは、2018年9月に開始され、中国人民銀行のデジタル通貨研究所、中国科学院、清華大学など主要な中国の大学、および地元の銀行によって監督、運営されている ・プラットフォーム参加銀行は、35行を超えていて、2019年12月に870億元(約124億ドル)相当の取引の処理をしたことが明らかになっている。そして、このプラットフォームは、中小企業の融資承認の効率を大幅に改善したと言われていて、具体的には、貿易金融の処理に必要な時間は10日以上から約20分に短縮され、企業の資金調達コストは6%未満に低下したとのことだ。

編集部のコメント

2019年11月に、香港金融管理局がブロックチェーンベースの貿易金融プラットフォーム「eTradeConnect」と、この貿易金融プラットフォームをインテグレートし、貿易金融ビジネスを拡大する契約を締結しています。このように、ブロックチェーンによって、海外とのファイナンス取引も、統一帳簿のリアルタイム共有が実現できます。

つまり、企業が入力した越境取引情報を書き換えることができなくなり、商業銀行と人民銀行が情報をリアルタイムで入手し、トレースすることができるようになります。これまで真偽の検証や取引のチェックなどは、人力で行なっていましたが、そのプロセスを省くことができます。

あたらしい経済編集部は、企業、民間銀行、中央銀行、税務機関が取引をリアルタイムで共有し、検証、監査できることによって、大幅なコスト削減を実現でき、その削減したコストにより、資金調達など手数料を下げることが実現できるようになったのではないか、と考えています。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:stockdevil,Guzaliia-Filimonova)

参照元:ニュース – あたらしい経済

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