中国ショックはまだ序の口で来年が本番!? 米ドル/円の調整は1年近く続く可能性も!
2015-08-28 2015-10-04
【参考記事】
●2015年は中国で「李万姉妹」事件発生!? 経済危機警戒、リスク資産から手を引け!(2015年8月21日、陳満咲杜)
8月24日(月)は日経平均の急落もあり、NYダウはオープン間もなく1000ドルの大暴落を記録し、米ドル/円ではわずか2分間で3円もの変動があった。
NYダウ 1時間足(クリックで拡大) (出所:CQG)
米ドル/円 1時間足(出所:米国FXCM)
筆者の記憶では、あのリーマンショック時でもNYダウの1日の下落幅は1000ドルを超えず、また、米ドル/円の2分間に3円という値動きは、あの9.11に匹敵する急変だった。
その時、筆者はラジオ番組に出てリアルタイムで相場解説をしていたが、あっという間の相場急変に言葉を失い、隣の美人アナウンサーさんの話も泣き声に聞こえたほど、ショッキングな市況だった。恐らくみなさんも同じ心境で相場を見守ったことだろう。
■世界経済は7年ごとにクラッシュしていた! 今回の相場急変をもって新たな世界金融危機の幕開けが宣言されたかどうかは目先なお判断が難しいところだが、筆者はその可能性が大きいとみる。根拠は以下のように、世界経済が7年ごとにクラッシュを繰り返してきたという歴史より見出だせると思う。
・1973年…オイルショック
・1980年…米国リセッション
・1987年…ブラックマンデー
・1994年…債券市場クラッシュ
・2001年…9.11、株式市場クラッシュ
・2008年…リーマンショック
・2015年…李万ショック?
「李万ショック」は筆者の造語(詳細は前回のコラムをご参照)だが、実際の発生は恐らく、今年(2015年)ではなく、来年(2016年)になるかと思う。
【参考記事】
●2015年は中国で「李万姉妹」事件発生!? 経済危機警戒、リスク資産から手を引け!(2015年8月21日、陳満咲杜)
なぜなら、2007年にサブプライム問題があったために、翌2008年のリーマンショックがもたらされたように、今年(2015年)中国株暴落が誘発した一連の混乱はまだ序の口にすぎない可能性が大きいと考えられるからだ。本格的な嵐はまだこれからだ。
もっとも、すべて中国のせいだといった論調が多いが…