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※本記事は、2026年9月8日時点で確認できたFarside Investors、Reuters、米労働統計局(BLS)、The Block、CoinGecko、Coincheck、SBI VCトレードなどの公開情報をもとに作成しています。
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米国の現物ビットコインETFに1週間で約9.87億ドル(約1,500億円)が流入した一方、ビットコイン(BTC)は8万ドルを下回っています。
「これだけETFにお金が入っているなら、BTC価格も上がるのでは?」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、ETFへの資金流入はビットコインの買い材料の一つにすぎず、市場全体で売り圧力の方が強ければ価格は下落します。
現在は、予想を大幅に上回った米雇用統計を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げへの警戒が強まっています。
金利が上昇すると、債券などの比較的リスクの低い資産でも利回りを得やすくなるため、ビットコインなど値動きの大きい資産から資金が離れやすくなります。
さらに、BTC市場ではETF以外にも、既存投資家の利益確定や先物市場での売買、大口保有者による売却など、さまざまな資金が同時に動いています。
つまり今回は、ETF経由の買い需要は続いているものの、金利上昇への警戒などによる売り圧力を打ち消すほど強くない状態と考えられます。
では、約1,500億円もの資金がETFへ流入しているにもかかわらず、なぜBTCは8万ドルを維持できないのでしょうか。
ETFへの資金流入とビットコイン価格が必ずしも連動しない理由を、現在の米国の金利環境とあわせて見ていきます。
なお、ビットコインは1BTC単位で購入する必要はありません。
1BTCが8万ドル前後まで値上がりしていると「数百万円の資金が必要なのでは」と思うかもしれませんが、実際には少額から購入できます。
Coincheckの販売所では、ビットコインを500円相当額から購入できるため、まず少額で値動きを確認してみることも可能です。
ビットコインETFには1週間で約9.87億ドルが流入
米国の現物ビットコインETFには、8月31日から9月4日までの1週間で約9.87億ドルの純流入がありました。
9月8日の1ドル=153円台で単純換算すると、約1,500億円です。
ETFへの資金流入は3週連続です。
Farside Investorsのデータを週単位で集計すると、直近3週間では合計約38.3億ドルの純流入となっています。
特に資金を集めたのが、BlackRockの「iShares Bitcoin Trust(IBIT)」です。
IBITには1週間で約6.92億ドルが流入し、同期間の純流入額の約7割を占めました。
少なくとも週間データを見る限り、BTCが8万ドルを割った理由を「ETFから投資資金が逃げているため」と説明することはできません。
ただし、毎日資金が入っていたわけではありません。
8月31日は約2.17億ドルの純流入でしたが、9月1日は約2.37億ドルの純流出となりました。
その後は2日に約1.01億ドル、3日に約7.31億ドル、4日に約1.75億ドルが純流入しています。
BTCは前週に一時8万2,000ドルを超えたものの、その後再び8万ドルを割り込みました。
9月8日11時30分ごろには、約7万9,200ドルで推移しています。
約1,500億円入ってもBTCが上がるとは限らない理由
ポイントは、ETFの資金流入額とBTC価格が1対1で動くわけではないことです。
今回の約9.87億ドルは、5営業日の米現物ビットコインETF全体を合計した「純流入額」です。
一方、ビットコインは世界中で24時間365日取引されています。
現物BTCの売却や先物市場のポジション、大口投資家の売買など、ETF以外の取引も同時に価格へ影響します。
ETFへの約1,500億円の純流入は同商品への投資需要を示す材料ですが、同じ金額だけBTC価格を押し上げるという意味ではありません。
現在、BTCの上値を抑える要因の一つとみられているのが、米国の金利見通しです。
9月4日に発表された8月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比16万2,000人増加しました。
Reutersがまとめた市場予想の5万6,000人増を大幅に上回る結果です。
これを受け、金融市場が織り込む9月のFRB利上げ確率は一時約62%まで上昇しました。
9月8日時点でも約60%と、追加利上げを警戒する状況が続いています。
一般に金利が上昇すると、国債など比較的リスクの低い資産でも高い利回りを得やすくなります。
そのため、ビットコインや株式など値動きの大きい資産への投資意欲を抑える要因になる場合があります。
ETFへの資金流入というプラス材料があっても、追加利上げへの警戒など別の材料が重なれば、BTCがすぐ上昇するとは限りません。
さらに、中東情勢を背景に原油価格も高止まりしています。
9月8日には北海ブレント原油が1バレル97ドル台まで上昇しました。
原油高が続けばインフレへの警戒が強まり、FRBの金融政策を考えるうえでも新たな材料となります。
現在は、予想を上回る米雇用統計による利上げ警戒と、中東情勢を背景とした原油高によるインフレ懸念が同時に意識されている状況です。
BTCの出庫手数料が無料のSBI VCトレード
SBI VCトレードでも、ビットコインの現物取引を提供しています。
SBI VCトレードではBTCの入庫・出庫手数料が無料で、出庫時にブロックチェーン上で発生するマイナー手数料も同社が負担しています。
ただし、他の取引所やウォレットからBTCを入庫する際に必要となるネットワーク手数料は、利用者負担となるか送付元のサービスによって異なります。
また、販売所では買値と売値の差であるスプレッドが実質的なコストになるため、利用する際は取引条件も確認しておきましょう。

次の焦点は9月11日の米CPI
今後のBTC相場でまず注目されるのが、9月11日に発表予定の8月の米消費者物価指数(CPI)です。
インフレ率が市場予想を上回れば、追加利上げへの警戒が強まる可能性があります。
反対にインフレ鈍化が確認されれば、利上げへの警戒が後退する可能性もあります。
現物ビットコインETFへの資金流入が4週目も続くのかも注目点です。
現在は現物ビットコインETFへの資金流入が続く一方、米国の金利やインフレをめぐる不透明感も残っています。
ETFへの資金流入だけでBTC相場を判断するのではなく、米CPIやFRBの金融政策とあわせて確認する必要があります。
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※本記事は、特定の暗号資産、ETF、株式、その他の金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。
※金融庁・財務局への登録を受けた国内暗号資産取引所を利用しても、暗号資産の価格変動、元本割れ、システム障害、サイバー攻撃、不正アクセス、入出庫停止などのリスクがなくなるわけではありません。
各社の最新情報や利用条件を確認し、自身の判断で取引を行ってください。
出典・参考
- Farside Investors「Bitcoin ETF Flow – All Data」
- The Block「Spot bitcoin ETFs pull in $987 million last week as institutional demand recovers」(2026年9月6日)
- The Block「Bitcoin holds near $80,000 despite renewed Fed rate hike fears as CPI test looms」(2026年9月7日)
- Reuters「Strong job gains signal Fed hike as Trump levels new rate-cut demand」(2026年9月4日)
- Reuters「Yen extends rally to new seven-month high; dollar subdued ahead of CPI」(2026年9月8日)
- Reuters「Oil rises as risks of prolonged Mideast conflict heighten supply worries」(2026年9月8日)
- 米労働統計局(BLS)「Schedule of Releases for the Consumer Price Index」
- CoinGecko「Bitcoin Price」
- Coincheck「販売所での取引注文ルール」(2026年8月31日更新)
- SBI VCトレード「サービス概要」「入出庫にかかる手数料を教えてください。」
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