クラウドフレア、AIエージェント向けIDとウォレット基盤提供へ

AIエージェント向けID・ウォレット基盤を発表

コネクティビティクラウドを提供するクラウドフレア(Cloudflare)が、同社のプラットフォーム上で動作するAIエージェント向けのID・ウォレット基盤「クラウドフレア・ウォレット(Cloudflare Wallets)」と「クラウドフレア・ペイ(cloudflare.pay)」を提供すると8月4日に発表した。

同基盤は、AIエージェントが個人や企業の代理としてオンラインで安全に商取引を行うための仕組みだ。AIエージェントを所有する個人や組織と結び付けるIDと、人間が設定した条件の範囲内で決済を行えるウォレットを組み合わせることで、AIエージェントによる商取引を支える基盤の構築を目指す。

AIエージェントとは、人間や企業の代理としてWebサイトの閲覧やAPIへの問い合わせ、商品の購入手続きなどを自律的に実行するソフトウェアを指す。クラウドフレアは、今回のウォレットを「エージェント型インターネット(Agentic Internet)」向けの基盤として位置付けている。

一方、現在のインターネットは人間による利用を前提に設計されている。そのため企業側には、アクセスしてきたAIエージェントが正規の利用者の代理なのか、不正なプログラムなのかを確実に判断する手段がないとのこと。

また、従来のボット検出技術は検索エンジンのクローラーを識別するために作られており、人間や企業の代理として商取引を行うAIエージェントを識別することは想定していないとクラウドフレアは説明している。

同社共同創設者兼CEOのマシュー・プリンス(Matthew Prince)氏は、インターネットは人間によるWeb閲覧からAIエージェント主導の商取引へと変化しており、それに合わせてインフラも進化する必要があると説明。そのうえで、AIエージェントを所有する個人や組織と結び付けることで、信頼性や責任の所在を明確にし、商取引を可能にすると述べている。

AIエージェントごとに利用範囲を設定

クラウドフレアによると、各クラウドフレアアカウント(Cloudflare Account)には固有のWebアドレスが付与される予定で、継続的に利用できるIDとして機能する。このIDをAIエージェントに関連付けることで、リクエストを受け取った企業は、そのリクエストを誰が承認したものかを確認できるという。

また人間のアカウント所有者向けには、資金を一元管理する「アカウント・ウォレット(Account Wallet)」を提供する予定だ。同ウォレットでは、ステーブルコインの受け取りや保管、管理に対応する予定となっている。

利用者は、このアカウント・ウォレットからAIエージェントごとに「バーチャル・ウォレット(Virtual Wallet)」を発行できるようになる。AIエージェントは、このウォレットを利用してAPIやMCPツールなどのサービスやリソースの購入、利用料金の支払いを行えるようになる予定だ。

また、利用者はAIエージェントごとに利用条件を設定できる。利用可能額の上限や決済を許可する販売者、1回あたりの最大取引額などを指定でき、AIエージェントは設定された条件の範囲内でのみ決済を実行できる仕組みになる。

なお、クラウドフレア・ウォレットのハンドル(識別名)の予約受付は8月4日に開始された。資金の入出金やバーチャル・ウォレットの発行を含む主要機能は、今後数か月以内に提供開始される予定だ。

参考:プレスリリース公式ブログ
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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