SBIホールディングスは10月2日、子会社のSBI Crypto株式会社で自己保有する暗号資産の不正流出を確認したと発表しました。原因の特定や被害額の精査は継続中で、連結業績への影響は軽微との見通しです。併せて、必要な当局への届出や警察への被害申告を進める方針が示されています。
今回の流出は、オンチェーン分析家ZachBTC氏の指摘で9月24日頃に異常が把握され、複数のウォレットからビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）、ライトコイン（LTC）、ドージコイン（DOGE）、ビットコインキャッシュ（BCH）などが外部送金されたとみられます。資金は複数の即時交換サービスを経由した後、匿名化ツール「Tornado Cash」に移され、総額は約31.5億円に達したと報じられました。手口や資金移動パターンは、北朝鮮系ハッカー集団「Lazarus Group」の過去事例と類似しているとの見方が広がっています。
SBIグループ他社の影響について、暗号資産交換業を担うSBI VCトレードの顧客資産に被害は確認されていません。
管理主体が異なるため、今回の不正流出はSBI Cryptoの資産に限定されると説明されています。SBIは再発防止に向けて外部専門家を含む調査を継続し、マイニング事業の運営体制見直しも検討項目に挙げています。
参照：https://www.sbigroup.co.jp/news/2025/1002_15808.html
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