ConsenSys:香港・タイの「中央銀行デジタル通貨(CBDC)プロジェクト」に参加
イーサリアム(Ethereum/ETH)関連のソフトウェア開発を行っている企業「ConsenSys(コンセンシス)」は2020年9月25日に、香港とタイの中央銀行が進めているクロスボーダー中央銀行デジタル通貨(CBDC)プロジェクト「Project Inthanon-LionRock(プロジェクト・インタノン-ライオンロック)」の支援企業に選ばれたことを発表しました。
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イーサリアム技術活用したソリューションをテスト
香港とタイの中央銀行である「香港金融管理局(HKMA)」と「タイ中央銀行(BOT)」は、2019年から中央銀行デジタル通貨(CBDC)を活用したクロスボーダー送金の研究・開発プロジェクト「Project Inthanon-LionRock(プロジェクト・インタノン-ライオンロック)」に取り組んでいますが、今回の発表では「ConsenSys(コンセンシス)」がこのプロジェクトの支援企業として選ばれたことが報告されています。
「Project Inthanon-LionRock」は分散型台帳技術(DLT)を活用することによって商業銀行間の国境を越えた送金を強化することを目的として進められているプロジェクトであり、これまでにも「バンコク銀行、サイアム・コマーシャル銀行、香港上海銀行、衆安銀行」などといった複数の銀行や、大手ブロックチェーンコンソーシアムである「R3」などがプロジェクトに参加していました。
このプロジェクトではすでに『CBDCを活用すると、伝統的な銀行決済システムを用いた場合と比較して、仲介作業や決済層を著しく削減し、二重払いといったリスクを回避できる可能性がある』という調査結果が報告されていましたが、ConsenSysは今回の契約を通じてコンサルタント会社「PwC」や香港のフィンテック企業「Forms HK」とともに、同プロジェクトの”第2段階実施ステージ”に取り組んでいくと報告されています。
イーサリアム関連のソフトウェア開発に強みを持つ「ConsenSys(コンセンシス)」は、イーサリアムの技術を活用してスケーラビリティ・セキュリティ・相互運用性を優先するソリューションをテストするとのことです。
ConsenSys香港でディレクターを務めているCharles d’Haussy氏は『ConsenSysがクロスボーダー決済のためのCBDC導入を主導できることを嬉しく思う。香港の金融インフラの発展に携われることを光栄に思う。』とコメントしています。
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