弱い米雇用統計に日銀の追加緩和もナシ! でも米ドル/円が急落しなかったワケとは?
2015-10-08
先週(9月28日~)後半からリスク許容度を低下させる報道が目立ちました。
まず、先週、10月2日(金)の米雇用統計。大方の予想を裏切り、9月は大幅悪化…。さらに、7月、8月分まで大幅下方修正されました。
これを受けて、米ドル/円は、一時、118.68円まで急落。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ただ、この米雇用統計を受け「米国の利上げが遅れる」との発想で、急落していたNYダウが急反発しています。
NYダウ 1時間足(出所:CQG)
連れて、米ドル/円も急速に値を戻し、終わってみれば119.90円と全戻し。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■日銀会合後の米ドル/円の下落は限定的 そして、今週、10月6日(火)~7日(水)に開催された日銀金融政策決定会合ですが、こちらもコンセンサスどおり、金融政策は据え置き。
【参考記事】
●出るか、黒田バズーカ3!? カギとなる 日銀会合の結果で、米ドル/円はどう動く?(10月6日、西原宏一&松崎美子)
5%程度ですが、追加緩和期待が残っていたため、発表後の米ドル/円は反落するとの予測が大勢を占めていましたが、日銀発表後も米ドル/円の下落は極めて限定的でした。
米ドル/円 30分足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
こうしたリスク許容度が大幅に低下するイベントがありながら、米ドル/円の下落が限定的だった要因はNYダウが堅調であったことが背景にあります。
当コラムで何度かご紹介させていただきましたが…