松田哲の「FX一刀両断!」

豪ドル/円は目先保ち合いが続いているが、 RBAが豪ドル安を望んでいることは念頭に! ブログ

豪ドル/円は目先保ち合いが続いているが、 RBAが豪ドル安を望んでいることは念頭に!

■豪ドル/円は55円台から105円台へ上昇後、86円台まで急落 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まず、月足チャートをご覧いただきたい。

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 月足チャートを見ると、2009年の最安値55円台を起点としたサポート・ライン(1)「緑の破線」に沿って上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」発した、と考える。

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値を付けているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、102円台後半の高値を付けている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は「赤の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/円は、まず、2009年の最安値55円台を起点としたサポート・ライン(1)「緑の破線」を割り込んで、最初の「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であった、と考える。

■大きなWトップを形成して「売りシグナル」を発した、とも言える 焦点を2007年、2008年ころの値動きに向ける。

 豪ドル/円は、「ピンクの破線」で示したボックス相場形成した、と考える。

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を、何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 しかし、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発し、その後、大きく下落した。

 このボックス相場「ピンクの破線」の値動きと、ボックス相場「赤の破線」の値動きが、よく似ている、と感じていた。

 つまり、時間が経過すると、ボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。

 月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、明確な「売りシグナル」を発した、と考える。

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 難しく考える必要もないので、単純に従来の安値(86.00円近辺)を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えても構わない。

 大きな「ダブル・トップ」を形成して、「売りシグナル」を発した、とも言える。

■目先の値動きは微妙なのでニュートラルにとらえている ボックス相場「赤の破線」を下に抜けて発せられた「売りシグナル」に従い、豪ドル/円は、大きく下落した。

 安値は、72円台を付けている。

 二番天井の102円台を起点にしたレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。このレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は91.00円近辺、下限は72.00円近辺、と考える。

 トレンド転換が起こったのか、つまり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したのか、注意深く見るところ、と考える。

 微妙なのだが、「上昇トレンド」に転換する可能性が高くなっている、と考えた。しかし、直近の様子では、ますます微妙なので、ニュートラル(中立)に見ている。

 安値72.00円近辺を起点としたサポート・ライン(2)「緑の破線」を加筆した。

 直近の値動きで、このサポート・ライン(2)「緑の破線」を割り込んだようにも見える。

 このサポート・ラインを、明確に、下にブレイクする場合は、「売りシグナル」だ。この月足チャートでは、微妙なので、まだ、「売りシグナル」を表示していない。

 次に、週足チャートを…
ユーロ/米ドルは上昇トレンドに転換した のか?今後のECBの動向に要注目! ブログ

ユーロ/米ドルは上昇トレンドに転換した のか?今後のECBの動向に要注目!

■ユーロ/米ドルは週足チャートでウェッジを下抜けして急落 今回はユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは週足チャートからご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。

 ユーロ/米ドルは、2012年の安値1.20ドル台ミドルから、2014年の高値1.4000ドル近辺(高値は、「1.3990-95ドルレベル」)まで、上昇した。

 この上昇は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」に従っていた、と考える。

 中長期のチャートで見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■重要なチャートポイント1.18ドル台半ばを下抜けしトレンド転換 ユーロ/米ドルは、大きく下落して、1.18ドル台ミドルの水平線「赤の破線(太線)」を割り込み、従来の安値を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは下落して、週足チャートに、「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は1.17ドル台前半程度、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を表示した。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、このレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」点灯の時点では、ボックス相場「緑の破線」が続いていた。

 だから、ボックス相場「緑の破線」の上限(1.17ドル台前半程度)が、レジスタンス(上値抵抗)だったが、このレジスタンス(上値抵抗)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台ミドルを上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

 重要なチャート・ポイント1.18ドル台ミドルを上に抜けたので、トレンド転換が起こり、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性が高い、と考えた。

■現在は上昇トレンドに転換したか否か様子見 8月末(8月29日)に、1.2000ドルを上に抜けたことで、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したことを確認した、と考えた。

 ユーロ/米ドルは、高値1.2100ドル近辺(正確には、1.20ドル台後半)を付けたが、そこを天井にして、下落している。

 それで、ボックス相場「茶色の破線」を表示した。

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は1.2100ドル近辺、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 このボックス相場「茶色の破線」が続いている場合は、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、断定できないことになる。

 上述のとおりに、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、断定できない状態だが、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換した可能性を、否定する状況でもない。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限(1.2100ドル近辺)を、上にブレイクする場合には、改めて、「下落トレンド」から「上昇トレンド」に転換したと、確認する状況にある。

 続いて、日足チャートをご覧いただき…
上昇し損ねた米ドル/円は、間もなくサポート ラインを割り込んで売りシグナル点灯か!? ブログ

上昇し損ねた米ドル/円は、間もなくサポート ラインを割り込んで売りシグナル点灯か!?

■米ドル/円は英国国民投票やバーナンキ来日に翻弄された 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。

 このチャートは、2016年7月以降を表示しているので表示されていないが、昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 「英国の国民投票」の結果が、事前の予想に反して、「英国のEU離脱」に確定すると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)の安値を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、107円台に大きく上昇している。 

 この時の高値107円台は、この日足チャートに表示されている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、107円台にまで大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

 いわゆる「ヘリコプター・マネー」を想像したのだろう、と考える。

■2016年11月にボックス相場を上抜けし、その後ターゲット達成 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。

 その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。

■現在は107円近辺-114円台半ばのボックス相場を形成中 現在の米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。

 北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、9月9日前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。

 それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。現在の米ドル/円相場は、ボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 直近の値動きで、ボックス相場「緑の破線」の上限(114円台ミドル程度)を、上に抜けたのだが、一時的だったので、まだボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「ピンクの破線」は、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

 レジスタンス・ライン「赤の破線」を…
ユーロ/円は131.50円に大口のオプション? 131円を割り込んだら調整下落に要注意! ブログ

ユーロ/円は131.50円に大口のオプション? 131円を割り込んだら調整下落に要注意!

■ユーロ/円は英国国民投票を材料に急激に下落後、反発 今回はユーロ/円の分析を行う。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。このチャートは2016年7月からなんで表示されていないが、昨年(2016年)6月23日(木)に実施された英国の国民投票の結果が、6月24日(金)の東京市場で報道された。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 英国民が、EU(欧州連合)からの離脱を選択したことから、「リスク回避(リスク・オフ)」の思惑が広がり、安全通貨とみなされる「円買い」になった。

 ユーロ/円は、パニック気味に大きく急落して110.00円も割り込み、109円台の安値を付けている。ただし、109円台からは、反発している。

 ユーロ/円は、安値圏でボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118.50円近辺、下限は109.00円近辺、と考える。

 ユーロ/円は、ボックス相場「ピンクの破線」の上限(118.50近辺)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■124円台の高値から下落、トレンド未転換の可能性大に ユーロ/円は、この「買いシグナル」に従い、124円台の高値を付けた。しかし、124円台の高値を付けてからのユーロ/円は垂れ下がって、重要なサポート(チャート・ポイント)だった120円台ミドル、そして120.00円を割り込んだ。

 この時点では、トレンド転換が起こっていない、つまり、下落トレンドのままである可能性が高くなった、と考えた。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は124.00円近辺、下限は118.00円近辺、と考える。

 ユーロ/円は、下限の118.00円から123.00円近辺まで、いったん反発(上昇)したが、高値を更新することなく、再び下落した。

 そして、このボックス相場「紫の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、このボックス相場「紫の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した場合のターゲットは、112.00円近辺になる。

 しかし、日足チャートを見てのとおりに、115.00円近辺を底値にして、大きく急反発(急上昇)している。

 それで、「赤の破線(太線)」で示した、一回り大きいボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「赤の破線(太線)」の上限は126.00円近辺、下限は115.00円近辺、と考える。

 ユーロ/円は、118.00円近辺の「売りシグナル」に従い、115.00円割れ(114円台後半)に下落した。

 しかし、115.00円割れ(114円台後半)から大きく上昇したので、サポート・ライン(1)「青の破線」を表示した。

 2017年4月23日(日)のフランス大統領選挙が材料に…
ドル/円相場にも影響する貿易不均衡是正 要求どうなる?トランプ氏の訪中に注目! ブログ

ドル/円相場にも影響する貿易不均衡是正 要求どうなる?トランプ氏の訪中に注目!

■米ドル/円は英国国民投票やバーナンキ来日に翻弄された 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、日足チャートをご覧いただきたい。

 昨年(2016年)の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 「英国の国民投票」の結果が、事前の予想に反して、「英国のEU離脱」に確定すると、それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)の安値を付けた。

 99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドして、そして、再度100.00円割れ(99円台後半)を見ている。

 この2度目の100.00円割れ(99円台後半)から、米ドル/円は、107円台に大きく上昇している。

 大きく上昇した理由は、バーナンキ前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が来日した際に、同氏が安倍首相、黒田日銀総裁と会談をしたことから、日銀が追加の金融緩和策を打ち出すのではないか、といった思惑が広がったこと、と考える。

■2016年11月にボックス相場を上抜けし、その後ターゲット達成 昨年(2016年)の6月頃からの米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成していた、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は108.00円近辺、下限は99.00円近辺、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「茶色の破線」の上限(108.00円近辺)を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、相場は大きく急騰している。

 ボックス相場を上抜けした場合のセオリーでは、ボックス相場の上限から、ボックス相場の値幅分を上昇したところがターゲットになる。

 ボックス相場「茶色の破線」の上限が108.00円近辺で、ボックス相場「茶色の破線」の値幅が約9円であるから、ターゲットは、117.00円近辺になる。

 日足チャートを見てのとおりに、すでにターゲットを達成した(「茶色の破線(両端矢印)」で表示した)。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 米ドル/円は、上述のターゲットを達成してからも上昇を続けて、118円台の高値を付けている。

■トランプ政権の貿易不均衡是正が米ドル安・円高圧力に しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じている。

 米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。 米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。

 米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。

 109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。

 それで、現在の米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。

 その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。

■現在は107円近辺-114円台半ばのボックス相場を形成中 現在の米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。

 従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。

 北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、9月9日前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。

 それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。現在の米ドル/円相場は、ボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 直近の値動きで、ボックス相場「緑の破線」の上限(114円台ミドル程度)を、上に抜けたのだが、一時的だったので、まだボックス相場「緑の破線」を維持している、と考える。

 日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このサポート・ライン「ピンクの破線」は、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

■現在のレジスタンスは114円台ミドル レジスタンス・ライン「赤の破線」を表示した。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このレジスタンス・ライン「赤の破線」も、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。

 米ドル/円は、このレジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン「ピンクの破線」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクした方向について行くことが、セオリーと考えていた。

 日足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ライン「赤の破線」を上にブレイクし、「買いシグナル」を発した、と考える。

 このところの相場では、113円台がレジスタンス(上値抵抗)になっていたが、10月22日(日)の衆院選で、政権与党が圧勝したことで、113円台ミドルを、明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ただし、引き続き米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を維持している。

 現在の上値のレジスタンス(上値抵抗)は、ボックス相場「緑の破線」の上限(114円台ミドル)だ。

 続いて、4時間足チャートをご覧いただき…
売りシグナル点灯のユーロ/米ドルは、大きく 下落する可能性も!その理由と対応策は? ブログ

売りシグナル点灯のユーロ/米ドルは、大きく 下落する可能性も!その理由と対応策は?

■2016年夏以降のユーロ/米ドルの日足チャートを分析 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大) (出所:ヒロセ通商)

 日足チャートを俯瞰すると、ユーロ/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。このボックス相場「茶色の破線」の上限は1.16ドル台前半程度、下限は1.0500ドル近辺、と考える。

 昨年(2016年)の11月8日(火)に行われた米国大統領選挙で、事前の予想とは逆に、トランプ候補が勝利したので、マーケット(外国為替市場)は、大混乱した、と考える。

 トランプ米国大統領が確定すると、ユーロ/米ドルは、1.1300ドル近辺にまで急騰し、その後、大きく急落している。

 この大きな急落で、ボックス相場「茶色の破線」の下限(1.0500ドル近辺)を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

 振り返ると、(この日足チャートでは表示していないが、)2015年3月に付けたユーロ/米ドルの最安値は、1.0460-65ドル水準だった。

 この最安値を更新して、さらに「売りシグナル」を発した、と考える(日足チャートには、1.0450ドル近辺の「売りシグナル」は表示していない)。

 1.0500ドル近辺と1.0450ドル近辺で発せられた「売りシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは、下落して安値を更新して、1.0350ドル割れの安値を付けた。しかし、1.0350ドル近辺を底値に反発(上昇)している。

 それで、ユーロ/米ドルは、日足チャートに表示したように、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は1.1000ドル近辺、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

■2017年4月の仏大統領選の影響で急騰 2017年4月23日(日)に行われたフランス大統領選の第1回投票の結果、中道系独立候補のマクロン前経済相と極右政党・国民戦線のルペン党首が5月7日(日)の決選投票に進むこととなった。

 第1回投票直後の市場の予想では、マクロン候補が勝つ可能性が高い、と判断しており、その場合は、フランスのEU(欧州連合)離脱の懸念はなくなる。

 それで、「リスク回避」の思惑でユーロ/米ドルを売っていた市場参加者が、その買い戻しを行った。

 そのため、日足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、「窓(Gap)」を開けて急上昇している。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

  この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」と考える。

 そして、このボックス相場「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■上値ターゲットを達成し、さらに上昇 ユーロ/米ドルは上昇を続け、昨年(2016年)11月の米国大統領選挙で、トランプ大統領が確定した後に付けた高値(1.1300ドル近辺)を越えて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/米ドルは上昇して、心理的な節目の1.1500ドルを上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場「青の破線」に注目すると、このボックス相場の値幅は、約650ポイントだ。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

  この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」と考える。

 ボックス相場「青の破線」の上限は1.1000ドル近辺、下限は1.0350ドル近辺、と考える。

 このボックス相場「青の破線」を上抜けした場合のターゲットは、1.1650ドル近辺になる(「青の破線(両端矢印)」で表示した)。

 日足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットを達成した、と考える。

■1.1750ドル超えで「買いシグナル」点灯、上昇トレンドに転換 7月下旬の値動きで、1.17ドル台前半の従来の高値を更新した。日足チャートには、1.1750ドルで、「買いシグナル」を発したように表示した。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 この時点で、上昇トレンドにトレンド転換した可能性が高くなったと考える。

 「1.18ドル台ミドルのチャート・ポイントを、明確に、上抜けするか、否か?」に注目していたが、1.1850ドルを上に抜けて、さらにトレンド転換した可能性が高くなった、と考える。

 1.1900ドルを上に抜けて、高値を更新したが、1.19ドル台前半を高値に、いったん下落している。

 この1.19ドル台を付けた時点で、相場を考察すると、ユーロ/米ドルが、大きく急上昇した後の調整が起こった、と考える。

 ユーロ/米ドルは、1.19ドル台から1.16ドル台ミドル(1.1650ドル近辺)に下落した。調整が終わると、ユーロ/米ドルは1.16ドル台ミドル(1.1650ドル近辺)から上昇して、1.19ドル台の高値を更新し、そして8月末(8月29日)には、重要なチャート・ポイントの1.2000ドルを上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 1.20ドル台を付けて、高値を更新した後は、ユーロ/米ドルは急落している。この急落は、「調整の下落」と考える。

 9月7日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では…
衆院選後の株価上昇は長くは続かない!? 米ドル/円は114円台半ばにレジスタンス ブログ

衆院選後の株価上昇は長くは続かない!? 米ドル/円は114円台半ばにレジスタンス

■米ドル/円は週足でボックス相場とウェッジを上抜け 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 米ドル/円は急上昇して、その後、大きく乱高下している。この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…
豪ドル/ドルは長期も短期も買いシグナル、 豪中銀より相場の流れに追従が正攻法! ブログ

豪ドル/ドルは長期も短期も買いシグナル、 豪中銀より相場の流れに追従が正攻法!

■豪ドル/米ドルは月足で後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 上のチャートでは、中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していたと考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 しかし、2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度のボックス相場」を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■直近はボックス相場を上抜けし「買いシグナル」 豪ドル/米ドルは、0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたので、新安値を更新して「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は大きく下落して、0.68ドル台前半程度の安値を付けている。

 0.68ドル台前半の安値を付けてからの豪ドル/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「茶色の破線」の上限は0.7850ドル近辺、下限は0.6800ドル近辺、と考える。

 月足チャートを見てのとおりに、豪ドル/米ドルは、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

■週足でも急落を示唆していた 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは1.10ドル台にまで大きく上昇したが、その上昇は、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 豪ドル/米ドルは、高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」を形成したと考える。  

 その後、2013年5月上旬にサポート・ライン「緑の破線」を割りみ、「売りシグナル」を発したと考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。  

 ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。

 週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。

 この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。「紫の破線(両端矢印)」でターゲットを達成したことを示した。

 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは…
上昇トレンドに転換したユーロ/円に北朝鮮 問題やカタルーニャ騒動は今後どう影響? ブログ

上昇トレンドに転換したユーロ/円に北朝鮮 問題やカタルーニャ騒動は今後どう影響?

■2011年以降のユーロ/円週足を分析 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。週足チャートに「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。 

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円、と考える。

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■売りシグナル点灯後、GWの特殊な状況の影響で反発 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 週足チャートを見てのとおりに、上述のターゲットは、ほぼ達成した。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 ユーロ/円は、126.00円近辺に急落したが、126.00円近辺から、反転急騰している。

 2015年のゴールデン・ウィークの直前あたりからは、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 2015年のゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」がこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」が、有効な間は、(=このラインを割り込まない場合は、)ユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と判断した。

 この時点でのユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 ボックス相場「青の破線」の上限は141.00円近辺、下限は126.00円近辺、と考える。

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/円はこのサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 2016年1月29日(金)の日銀政策決定会合で…
保ち合いを続ける米ドル/円だが、直近は 短期チャートで「売りシグナル」点灯! ブログ

保ち合いを続ける米ドル/円だが、直近は 短期チャートで「売りシグナル」点灯!

■2010年以降の米ドル/円週足を分析 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まずは、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。

 米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけたが、その高値(103.85円)から、93円台にまで大きく急落した。

 93円台からは反転し、101円台へ大きく急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半にまで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、さらに米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、2014年の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、それまでの最高値であった110円台前半を上に抜けて、大きく上昇した。

 この時の「日銀の追加緩和策」は、俗に「黒田バズーカ」と呼ばれる。

 この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 そして、2015年5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角保ち合い「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。

 この「買いシグナル」に従い、2015年6月初旬に、高値125.80-85円レベルをつけている。

■最高値更新後は下落に転じ、「売りシグナル」点灯 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)

 120円台ミドルにまで急落したが、120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角保ち合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 ただし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 上述のように考えていたところ、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 この「売りシグナル」で、パニック気味に116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発急騰して、121円台を回復した。

 しかし、その後は120.00円程度を中心レートに、上下動を繰り返した。

 2015年11月6日(金)の米国雇用統計をきっかけに、米ドル/円は、121円台から123円台に急上昇している。

 2015年12月15日(火)、16日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の直前は、120円台程度だったが、FOMCで、米国の利上げ開始が発表されてからは、123円台をつけている。

 しかし、この年(2015年)の年末相場は、円高気味に推移し、2015年年末のクローズは、120.00円近辺だった。 

 2015年末の時点では、120.00円がサポート(チャート・ポイント)に…