「蚊帳の外」状態の米ドル/円、当面は 122円台前半-118円台前半で推移か
■米ドル/円は2014年年初から8月末までボックス相場を形成 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、日足チャートをご覧いただきたい。
相場を振り返ってみると、2013年の年末(2013年12月27日)に、米ドル/円は105円台に上昇した。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
そして、2013年年末は、105.00円近辺を中心とした高値保ち合いで引けたのだが、昨年(2014年)の年初の相場では、調整下落している。
昨年(2014年)の年初の相場では、新興国通貨が下落し、それを引鉄(ひきがね)に、避難通貨としての「円買い」が起こった。
米ドル/円は、105円台から100円台にまで下落したが、100円台は底堅く推移した。
その結果として、米ドル/円は、「赤の破線」で表示した「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
■ボックス相場の上限とウェッジを抜け上昇 米ドル/円の下値である100円台が非常に底堅かったので、明確な「売りシグナル」は、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円近辺)を、明確に、割り込む場合、と考えた。
つまり、「米ドル売り・円買い」でついて行くとしたら、そのポイントは、ボックス相場「赤の破線」を下に抜ける場合だ、と考えたわけだ。
日足チャートを見てのとおりに、結局のところ、米ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円)を割り込まなかった、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
レジスタンス・ライン「ピンクの破線」と、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円近辺)の水平線で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
「三角保ち合い」の上限であるレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■ボックス相場の上値ターゲットを達成し、調整局面へ そして、米ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」の上限(105円台ミドル)を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。米ドル/円は、105円台で発せられた「買いシグナル」に従い、110円台に急上昇した。
「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」(赤の破線)を基準に、ボックス相場のセオリーで考えると、その上値のターゲットは110円台ミドル程度になる。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
105円台から110円台に乗せたことで、ターゲットを達成した、と考える。
そして、米ドル/円は、110円台から105円台にまで急落し、その後、反転した。
そして、日足チャートに表示したように、「紫の破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。
つまり、105円台から110円台程度で保ち合いが続けば、「時間的な調整」の可能性がある、と考えたわけだ。
■2014年10月31日の日銀の追加緩和で急上昇 こういった状況だったが、2014年10月31日(金)に発表された予想外の「日銀の追加緩和策」を材料に、ボックス相場「紫の破線」の上限(110円台前半)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
この「買いシグナル」で、「調整局面」の終了が確認された、と考える。
105円台から110円台程度での保ち合いが短時間で終わったので、「時間的な調整」ではなく、「値幅での調整」である可能性が高くなった。
セオリーでは、ボックス相場を上抜けする場合、ボックス相場の上限から、そのボックスの値幅分上昇したところがターゲットになる。
このボックス相場「紫の破線」の値幅は約5円だから、115円台前半程度がターゲットになる。
日足チャートを見てのとおりに、早々にターゲットを達成した、と考える。
米ドル/円が急騰した際には、「窓(Gap)」を空けて上昇している。この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」だ。112.50円近辺のこの「窓(Gap)」は、「窓埋め」をしていないが、今後のチャート・ポイントになると考える。
115円台前半程度のターゲット達成後も、米ドル/円は急上昇を続けて、今のところ、121円台後半の高値をつけている(この時点での高値は、121.80-85円水準)。
121円台後半の高値をつけてからは、上昇のスピードが激しかったので、その調整局面に入った、と考える。
121円台後半から115円台に急落し、そして、115円台からは120円台に急上昇している。
米ドル/円は、「緑の破線」で表示した約6円幅のボックス相場を…
相場を振り返ってみると、2013年の年末(2013年12月27日)に、米ドル/円は105円台に上昇した。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)
そして、2013年年末は、105.00円近辺を中心とした高値保ち合いで引けたのだが、昨年(2014年)の年初の相場では、調整下落している。
昨年(2014年)の年初の相場では、新興国通貨が下落し、それを引鉄(ひきがね)に、避難通貨としての「円買い」が起こった。
米ドル/円は、105円台から100円台にまで下落したが、100円台は底堅く推移した。
その結果として、米ドル/円は、「赤の破線」で表示した「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」を形成した、と考える。
米ドル/円 日足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
■ボックス相場の上限とウェッジを抜け上昇 米ドル/円の下値である100円台が非常に底堅かったので、明確な「売りシグナル」は、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円近辺)を、明確に、割り込む場合、と考えた。
つまり、「米ドル売り・円買い」でついて行くとしたら、そのポイントは、ボックス相場「赤の破線」を下に抜ける場合だ、と考えたわけだ。
日足チャートを見てのとおりに、結局のところ、米ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円)を割り込まなかった、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
レジスタンス・ライン「ピンクの破線」と、ボックス相場「赤の破線」の下限(100.80円近辺)の水平線で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。
「三角保ち合い」の上限であるレジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■ボックス相場の上値ターゲットを達成し、調整局面へ そして、米ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」の上限(105円台ミドル)を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。米ドル/円は、105円台で発せられた「買いシグナル」に従い、110円台に急上昇した。
「下値100円台ミドル-上値105円台ミドルの約5円幅のボックス相場」(赤の破線)を基準に、ボックス相場のセオリーで考えると、その上値のターゲットは110円台ミドル程度になる。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
105円台から110円台に乗せたことで、ターゲットを達成した、と考える。
そして、米ドル/円は、110円台から105円台にまで急落し、その後、反転した。
そして、日足チャートに表示したように、「紫の破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。
つまり、105円台から110円台程度で保ち合いが続けば、「時間的な調整」の可能性がある、と考えたわけだ。
■2014年10月31日の日銀の追加緩和で急上昇 こういった状況だったが、2014年10月31日(金)に発表された予想外の「日銀の追加緩和策」を材料に、ボックス相場「紫の破線」の上限(110円台前半)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)
この「買いシグナル」で、「調整局面」の終了が確認された、と考える。
105円台から110円台程度での保ち合いが短時間で終わったので、「時間的な調整」ではなく、「値幅での調整」である可能性が高くなった。
セオリーでは、ボックス相場を上抜けする場合、ボックス相場の上限から、そのボックスの値幅分上昇したところがターゲットになる。
このボックス相場「紫の破線」の値幅は約5円だから、115円台前半程度がターゲットになる。
日足チャートを見てのとおりに、早々にターゲットを達成した、と考える。
米ドル/円が急騰した際には、「窓(Gap)」を空けて上昇している。この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」だ。112.50円近辺のこの「窓(Gap)」は、「窓埋め」をしていないが、今後のチャート・ポイントになると考える。
115円台前半程度のターゲット達成後も、米ドル/円は急上昇を続けて、今のところ、121円台後半の高値をつけている(この時点での高値は、121.80-85円水準)。
121円台後半の高値をつけてからは、上昇のスピードが激しかったので、その調整局面に入った、と考える。
121円台後半から115円台に急落し、そして、115円台からは120円台に急上昇している。
米ドル/円は、「緑の破線」で表示した約6円幅のボックス相場を…