松田哲の「FX一刀両断!」

利上げの条件が出揃った米国は利上げ すべき! その後の米ドル/円はどうなる? ブログ

利上げの条件が出揃った米国は利上げ すべき! その後の米ドル/円はどうなる?

■米ドル/円は週足でダブルボトムを完成し、上昇 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。 

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 下限は、歴史的最安値の75.32円と断定することもできるので、「75.32円-86.00円のボックス相場」と考えてもOKだ。

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。

■ウェッジを2つ上抜けして、さらに上昇  米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけるが、その高値(103.85円)から、93円台にまで急落した。

 93円台からは反転し、101円台に急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 103円台後半の高値を更新した時点で、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。 

 この「買いシグナル」に従い、この時点では105円台ミドルをつけている。 

 しかし、105円台ミドルの高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半まで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 いったん、100円台にまで下落した後の米ドル/円は、102円台ミドル程度を中心レートにした「保ち合い」に推移している。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けた。高値を更新したことで、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この「買いシグナル」に従い、米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、昨年(2014年)の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、従来の高値110円台前半を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

 この「買いシグナル」に従い大きく上昇して、この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

■さらに新たなウェッジを形成し、買いシグナル点灯 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角保ち合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

 そして、5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、三角持合い(ウェッジ)「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したと考える。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2015年3月の高値は、122.00円近辺なので、前回(2014年12月)の高値「121.80-85円水準」を上に抜けたのだが、高値を更 新しても急騰しなかったので、この時点では三角保ち合い「紫の破線」の上限(122.00円近辺)が持続されている、つまり、「買いシグナル」ではない、 と考えた。

 この時点(2015年3月の時点)では、122.20-25円水準を上に抜ける場合が「買いシグナル」になるのだろう、と考えていた。

 5月下旬に、122.00円を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、125円台をつけている。

■最高値更新後は下落に転じる 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。 

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 122.00円近辺が上昇の過程でチャート・ポイント(レジスタンス)だったので、122.00円近辺がチャート・ポイント(サポート)になるのか注意深く見ていたが、122.00円を割り込み、120円台ミドルにまで急落した。

 120円台ミドルから反発して125円台を回復し、三角持合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だった。

 しかし、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だと考えていた。

 直近の値動きで、このサポート・ライン「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

  この「売りシグナル」で、116円台前半まで急落したが、116円台前半からは反発して、今のところ121円台を回復している。

 続いて、別のラインを書き込んだ…
ユーロ/米ドルの反発はどこまで? 米国は 9月に利上げすると予想する理由とは? ブログ

ユーロ/米ドルの反発はどこまで? 米国は 9月に利上げすると予想する理由とは?

■ユーロ/米ドルは月足で高値圏での乱高下だったが… 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは月足チャートをご覧いただきたい。

ユーロ/米ドル 月足1(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 月足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、0.8500ドル近辺(安値は、0.8200ドル近辺)から、1.6000ドル近辺まで大きく上昇している。

 1.6000ドルの高値をつけて以降は、安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンで大きく上下動を繰り返した。

 この「安値1.2000ドル程度-高値1.6000ドル程度のゾーンでの大きな上下動」は、個人的には、「高値圏での乱高下」だと、判断している。

 いつもではないのだが(必ずではないのだが)、一般的に、「高値圏での乱高下」は、「売りのシグナル」である。

 つまり、この大きな上下動は、いずれネック・ライン(下限)を下に割り込むことを示唆しているのだろう、と推測していた。

 このネック・ライン(下限)は、1.2000ドル近辺のことで、ネック・ライン(下限)を割り込む場合は、その後で、大きく下落する、と考える。 

 上述のように考えていたところ、1.2000ドルを割り込んだ。

 重要な節目(=チャート・ポイント)である1.2000ドルを割り込んだことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 サポート・ライン「緑の破線」は、その傾きを緩やかにして、2013年7月の安値1.27ドル台ミドルに合わせている。

 月足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んでいる。 

ユーロ/米ドル 月足1(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 このサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ時点で、まず「売りシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに長期のサポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 見てのとおり、ユーロ/米ドルはこの長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、その時点でさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 高値1.4000ドル近辺からの下落に合わせて、レジスタンス・ライン「緑の破線」を加筆した。

 このレジスタンス・ライン「緑の破線」は、直近(8月24日)の高値(1.17ドル台前半)に合わせて表示している。

 中長期のチャート(この月足チャート)で判断するならば、「赤の破線」を割り込んで発せられたこの「売りシグナル」のターゲットは、「紫の破線」で表示した1.18ドル台の水平線と考える。

 そして、月足チャートを見てのとおりに、上述のターゲット(1.18ドル台ミドル)は達成した、と考える。

■月足のウェッジを下抜けし、さらなる売りシグナル点灯 チャートに、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」を表示した。2008年以降のユーロ/米ドルが、下落トレンド(下落傾向)にあることを示している、と考える。

ユーロ/米ドル 月足1(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

  また、1.18ドル台に「紫の破線」で水平線を表示した。

 これらの2本の「紫の破線」に注目すると、ユーロ/米ドルは、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 2015年年初の値動きで、重要なチャート・ポイント1.2000ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を、割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

■下落のターゲットは1.0000ドル近辺か 続いて、もう1つ別の月足チャートをご覧いただきたい。このチャートには、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」の平行線を表示した。 

ユーロ/米ドル 月足2(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 そして、長期のレジスタンス・ライン「紫の破線」とその平行線「紫の破線」の値幅を示すために、「緑の破線(両端矢印)」を表示した。

 この月足チャートを俯瞰すると、中長期のサポート・ライン「赤の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発し、1.18ドル台の水平線「紫の破線」を割り込んでさらに「売りシグナル」を発した、と考える。これらの「売りシグナル」のターゲットは、パリティ(1.0000ドル)近辺と考えることができる。

 続いて、3つ目の月足チャートを…
人民元切り下げに翻弄される豪ドル/円、 67円近辺まで下落の可能性も頭の片隅に ブログ

人民元切り下げに翻弄される豪ドル/円、 67円近辺まで下落の可能性も頭の片隅に

■豪ドル/円は月足でボックス相場を割り込む 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。  

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値をつけているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、今のところ、102円台後半の高値をつけている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成したと考える。

 豪ドル/円は、このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えていた。

 直近の値動きで、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、この「売りシグナル」が発せられた時点でのターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)であった、と考える。

■最近の動きは2007年、2008年ごろの値動きに似ている 参考に、2007年、2008年ころの値動きに「ピンクの破線」でボックス相場を表示した。 

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 そして、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。

 最近の値動きが、この頃に似ている、と感じていた。つまり、時間が経過すると、現在のボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えていたわけだ。

 月足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、「売りシグナル」点灯と考える。

 単純に(難しく考える必要もないので)、従来の安値(86.00円近辺)を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。 

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。

 しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。

 この時点での高値は、105円台半ば(105.40-50円)程度だ。

 ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。

 しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。

■105円台から下落後、再びボックス相場を形成 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。 

豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも、同じように、「赤の破線」で表示した。

 直近の値動きで、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。

 先週(8月17日~)の時点では、「すぐに86.00円近辺を下に抜けるか、否か」を考える必要はない、と判断していた。

 ただし、予想外に、猛烈なスピードで下落する場合は、考える必要が出てくる。

 中国経済に関する材料(上海株の急落を含む)で、「豪ドル売り」となる場合、あるいは、原油価格に関する材料で、資源国通貨がターゲットになり、「豪ドル売り」となる場合には、予想外のスピードでの急落の可能性があり得る、と考えていたからだ。

 実際に、「予想外に、猛烈なスピードで下落するパターン」が起こった、と考えている。

 86.00円近辺で発せられた「売りシグナル」のターゲットは、ボックス相場のセオリーに従うと、67.00円近辺になる。

 しかし、現時点で、その水準(70円割れ)を考慮する必要はないと考える。

 ただし、ターゲットが遠い水準であること、その可能性を知っておく必要はある、と考える。

 次に、日足チャートをご覧いただき…
「買いシグナル」点灯中のユーロ/円だが ユーロ/ドルの影響受けて下落の可能性も ブログ

「買いシグナル」点灯中のユーロ/円だが ユーロ/ドルの影響受けて下落の可能性も

■週足では2009年高値更新で「買いシグナル」点灯 今回はユーロ/円の分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。下の週足チャートに、「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。 

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

■149.75-80円水準の高値をつけた後は下落に転じる この高値(145円台)をつけてからのユーロ/円は、調整局面を迎えて、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。そして、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。

 このボックス相場「紫の破線」の下限は、当初、135.50円近辺と考えていたが、その後の値動きで、このボックス相場「紫の破線」の下限は、134.00円近辺と考える。

 つまり、ボックス相場「紫の破線」の上限は145円台ミドル、下限は134.00円と考える。 

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2014年10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、さらに、ユーロ/円が急騰した。

 ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」の上限(145円台ミドル)を上に抜けて、この時点での最高値を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、上昇して、149.75-80円水準の高値をつけている。

 ユーロ/円が、高値を更新したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/円は149.75-80円水準の高値をつけてから、下落に転じている。それで、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していると考えた。

 ユーロ/円は急落してサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

■下落トレンドではなく、高値圏での保ち合いに修正 そして、134.00円を割り込んだので、ボックス相場「緑の破線」を下にブレイクし、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。「134.00円を下に抜けた」ということは、「新安値を更新した」ということなので、当然に「売りシグナル」だ。 

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 ボックス相場のセオリーは、「ボックス相場の下限を割り込む場合は、下限から、その値幅分下落する」である。

 つまり、下限は134.00円近辺、ボックス相場の値幅は16円だから、ターゲットは118.00円近辺になる。「緑の破線(両端矢印)」で表示しているのが、その値幅だ。

 ユーロ/円は、134.00円を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、

130円台前半(安値は130.10-15円水準)にまで急落したが、いったんそこから反発している。

 この反発で、136円台の戻り高値をつけたが、再度急落して、今度は130.00円を割り込み、新値を更新した。

 新安値を更新したことで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺の安値をつけたが、反転急騰している。

 ゴールデン・ウィークの直前あたりから、ポジション調整による「ユーロの買戻し」が出ていた、と考える。

 ゴールデン・ウィークが始まると、市場参加者が極端に少ない中で、スパイラルに急上昇した、と考える。

 ユーロ/円が上昇を続けたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。 

ユーロ/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 このサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示したことで、現在のユーロ/円が、高値圏での保ち合いを続けている、と考え方を修正した。

 「下落トレンドに転換したのではないか」と考えていたが、その考え方を捨てて、「高値圏での保ち合い相場が持続している」と判断する。

 現時点では、判然としないが、下落トレンドに転換している可能性にも留意するべき、と考える。

 先述のとおりに、現在のユーロ/円は…
中国人民元切下げや豪中銀声明の変化が 今後の豪ドル/ドル相場にどう影響する? ブログ

中国人民元切下げや豪中銀声明の変化が 今後の豪ドル/ドル相場にどう影響する?

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)

 上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限(0.9400ドル)を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)

 しかし、2013年12月18日(木)のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度」のボックス相場を形成していた、と考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)

 そして、このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■すでに大きく下落したが、まだ底打ちししたとは言えない 月足チャートには、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示している。これは、後で掲載する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。  

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大) (出所:米国FXCM)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込んだ時点で、新安値を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は下落して今のところ、0.72ドル台の安値をつけている。

 すでに大きく下落したが、まだ底打ちしたとは言えない、と考えている。

 安値を更新する場合は、その時点で、さらなる「売りシグナル」点灯になる状況が続いている、と考える。

■週足では、ボックス相場を上抜けし、ターゲットを達成 次に、週足チャートをご覧いただきたい。

 豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。  

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大) (出所:米国FXCM)

 豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。

 そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。

 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは…
米ドル/円取引の素晴らしい戦術とは? 米利上げは年内に2回ある可能性も!? ブログ

米ドル/円取引の素晴らしい戦術とは? 米利上げは年内に2回ある可能性も!?

■米ドル/円は週足でダブルボトムを完成し、上昇 今回は、米ドル/円の分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。

 週足チャートには、「75.00円-86.00円のボックス相場」を、「赤の破線」で表示している。

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2010年半ばから2012年12月末まで2年以上にわたり、このボックス相場が続いた。このボックス相場の上限86.00円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 その形状を見ると、ダブル・ボトムを完成した、と考える。

■ウェッジを2つ上抜けして、さらに上昇  米ドル/円は、急上昇して、103円台後半の高値をつけるが、その高値(103.85円)から、93円台にまで急落した。

 93円台からは反転し、101円台に急上昇している。

 この乱高下で、「緑の破線」で示したように、「三角保ち合い(ウェッジ)」を作った。そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 このウェッジ「緑の破線」を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、米ドル/円は、大きく上昇した。

 103円台後半の高値を更新した時点で、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。 

 この「買いシグナル」に従い、この時点で、高値は105円台ミドルをつけている。 

 しかし、105円台の高値をつけてから、調整局面に入り、米ドル/円は、100円台後半まで下落した。ただし、100円台後半は、底堅く推移した。

 いったん、100円台にまで下落した後の米ドル/円は、102円台ミドル程度を中心レートにした「保ち合い」に推移している。

 結果的に、米ドル/円は、「ピンクの破線」で示した新たな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成した、と考える。

 この三角保ち合い(ウェッジ)「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■2014年10月31日の日銀追加緩和で急騰 そして、従来の高値105円台ミドルを上に抜けた。高値を更新したことで、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。

米ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この「買いシグナル」に従い、米ドル/円は上昇して、110円台に乗せた。

 いったん110円台に乗せた後で、米ドル/円は105円台に急落している。110円台から105円台への急落は、「調整の下落」だった、と考える。

 105円台からは反転して上昇気味だったが、昨年(2014年)の10月31日(金)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、従来の高値110円台前半を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。 

 この「買いシグナル」に従い大きく上昇して、この時点では121円台後半の高値をつけている(この時の高値は、121.80-85円水準)。

 121円台後半の高値を付けてからの米ドル/円は、「紫の破線」で示したように、新たな三角持合い(ウェッジ)を形成した、と考える。

 そして、5月下旬に、高値(122.00円近辺)を明確に更新した時点で、「買いシグナル」を発したと考える。

 この高値圏での三角持合い(ウェッジ)「紫の破線」は、「ボックス相場」と考えることもできる。

 ボックス相場と考えるならば、「下限115.50円近辺-上限122.00円近辺」になる。 

米ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2015年3月の高値は、122.00円近辺なので、前回(2014年12月)の高値「121.80-85円水準」を上に抜けたのだが、高値を更新しても急騰しなかったので、この時点では三角保ち合い「紫の破線」の上限(122.00円近辺)が持続されている、つまり、「買いシグナル」ではない、と考えた。

 この時点(2015年3月の時点)では、122.20-25円水準を上に抜ける場合が「買いシグナル」になるのだろう、と考えていた。

 5月下旬に、122.00円を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、125円台をつけている。

 125円台をつけて最高値を更新した後の米ドル/円は、下落に転じている。

 122.00円近辺が上昇の過程でチャート・ポイント(レジスタンス)だったので、122.00円近辺がチャート・ポイント(サポート)になるのか注意深く見ていたが、122.00円を割り込み、120円台ミドルにまで急落した。

 ただし、今のところは、三角持合い(ウェッジ)「紫の破線」のサポート・ラインに支えられている状態だ。

 このサポート・ライン「紫の破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だ。

 直近の値動きでは、120円台ミドルを底値に、大きく反発上昇した。

 結果的に、サポート・ライン「紫の破線」をキープ(保持)した格好だ。

 下の週足チャートでは、直近の三角持合い…
ギリシャ問題は一段落してもユーロの 潜在的な悪材料、「売り」のポイントは… ブログ

ギリシャ問題は一段落してもユーロの 潜在的な悪材料、「売り」のポイントは…

■週足チャートでユーロ/米ドルの値動きを確認 今回は、ユーロ/米ドルの分析を行なう。まずは、週足チャートからご覧いただきたい。

 週足チャートに、長期のレジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」を表示している。 

ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM )

 昨年のゴールデン・ウィーク明け(2014年5月8日)のユーロ/米ドルは、

1.4000ドル近辺(高値は1.3990-95ドルレベル)まで急上昇した。

 昨年のゴールデン・ウィーク明け(2014年5月8日)の時点では、ユーロ/米ドルが、1.40ドル台に明確に乗せる場合、つまり、1.4050ドル近辺を上に抜ける場合が「買いシグナル」と考えた。

 1.4000ドル、1.4050ドルには、大量の為替オプション取引が組まれていたのだろう、と推測した。

 つまり、1.4000ドル、1.4050ドルのオプションが、バリア(抑制)になっていた、と推測した。

 振り返ると、サポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込んで以降は、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」に従って下落した、と考える。なお、「緑の破線(細線)」は「緑の破線(太線)」の平行線だ。

 そして、週足チャートを見てわかるように、ユーロ/米ドルはリバウンド(上昇)して、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けている。  

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM )

 レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けたので、その時点で、「買いシグナル」を発した。

 週足チャートで見る限りでは、この「買いシグナル」を発した時点で、ユーロ/米ドルが、もう一段上昇する可能性が示唆されていた。

 1.20ドル台からの上昇で、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を表示した。なお、サポート・ライン「紫の破線(細線)」は、サポート・ライン「紫の破線(太線)」の平行線を表示している。

 中長期のチャート(週足チャート)で見ると、ユーロ/米ドルは、レジスタンス・ライン「赤の破線(太線)」とサポート・ライン「紫の破線(太線)」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していたと考える。 

ユーロ/米ドル 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM )

 そして、週足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「三角保ち合い(ウェッジ)」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。

■1.1500ドルを明確に上抜ければ「買いシグナル」だが… 従来の安値1.18ドル台ミドル程度に、「赤の破線」で水平線を表示した。従来の安値を更新した時点で、「売りシグナル」を発した、と考える。

 一番右のレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」と、その平行線「青の破線(細線)」を表示した。

 このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」は、その傾きを、直近の高値に合わせている。

 1.1500ドルを、明確に上に抜ける場合は、このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」の傾きを変化させずに、「買いシグナル」と判断するべき、と考える。

 1.1500ドルを明確に上に抜けない場合は、このレジスタンス・ライン「青の破線(太線)」の傾きを緩やかに変化させて、修正する必要がある、と考える。なお、このケースだと「買いシグナル」が点灯しない。

■日足では典型的な700ポイントのボックス相場を形成 続いて、日足チャートをご覧いただきたい。ユーロ/米ドルは、「ピンクの破線」で表示したボックス相場を形成していた、と考える。 

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM )

 ボックス相場「ピンクの破線」の上限は1.4000ドル、下限は1.3300ドルと考える。

 ユーロ/米ドルは700ポイントでボックス相場を形成することが多いのだが、この時もその典型的なパターン(700ポイントのボックス相場)を作った、と考える。

 そして、ボックス相場「ピンクの破線」の下限である1.3300ドルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」を発して、すぐに「窓(Gap)」を空けて急落している(この「窓」も「売りシグナル」だ)。

 1.3300ドルを割り込んで発せられた「売りシグナル」のターゲットは…
目先は89円近辺がサポートの豪ドル/円、 割り込むと86円まで下落の可能性も! ブログ

目先は89円近辺がサポートの豪ドル/円、 割り込むと86円まで下落の可能性も!

■豪ドル/円は月足でボックス相場を形成中 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まずは、月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。 

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この「買いシグナル」で、豪ドル/円は、105円台の高値をつけているが、105円台から86円台にまで大きく急落している。

 86円台からは、再び大きく反発(上昇)して、今のところ、102円台後半の高値をつけている。

 俯瞰すると、豪ドル/円は、「赤の破線」で示したボックス相場を形成中と考える。

 現在の豪ドル/円は、このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えている。

■直近の下落ターゲットは86円近辺か 直近の値動きで、右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ、と考える。

 「売りシグナル」を発した、と考える。

 目先の相場は反発しているが、すでに「売りシグナル」が発せられた、と考える。

 しかし、まだボックス相場「赤の破線」の内側での値動きだ。

 右端のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」のターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)と考える。

■最近の動きは2007年、2008年ごろの値動きに似ている 参考に、2007年、2008年ころの値動きに「ピンクの破線」でボックス相場を表示した。 

豪ドル/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この頃は、ボックス相場「ピンクの破線」の内側で、サポート・ライン「緑の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を何回か発したのだが、その都度、反発(上昇)している。

 そして、最終的には、ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、明確な「売りシグナル」を発した。

 最近の値動きが、この頃に似ている、と感じている。つまり、時間が経過すると、現在のボックス相場「赤の破線」を割り込むことで明確な「売りシグナル」を発することになるのではないか、と考えている。

■週足では2009年半ばから2012年までボックス相場 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。 

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 2013年の初めに、このボックス相場を上に抜けたことで「買いシグナル」を発して、上昇を始めた。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、ボックス相場上抜けの場合は、上限からボックス相場の値幅分上昇したところがターゲットになる。

 このケースでは、上限が90.00円、ボックス相場の値幅が18円だから、ターゲットは、108円になる。

 しかし、すでにターゲットを達成した可能性があることに留意する必要がある。

 この時点での高値は、105円台半ば(105.40-50円)程度だ。

 ターゲットは108円程度なので、まだ2円ほど余地がある、と考える人もいることだろう。

 しかし、チャート分析でのターゲットは、そのような厳密なものではなく、「だいたいこのくらい」といった「いいかげんなもの、大まかなもの」だ。

■105円台から下落後、再びボックス相場を形成 豪ドル/円は105円台の高値から下落に転じ、「紫の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。 

豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 そして、ボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートに表示したボックス相場「赤の破線」を、週足チャートにも、同じように、「赤の破線」で表示した。

 何度も繰り返しになるが、現在は、「赤の破線」で示した大きなボックス相場を形成中であり、このボックス相場「赤の破線」に注目するべき、と考えている。

 直近の値動きで、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。

 月足チャートのコメントで、すでに述べたとおりに、サポート・ライン「青の破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」のターゲットは、このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)と考える。

 このボックス相場「赤の破線」の下限(86.00円近辺)を割り込む場合は、新たな「売りシグナル」となる。

 しかし、今の時点で、「86.00円近辺を下に抜けるか、否か」を考える必要はないだろう。

 予想外に、猛烈なスピードで下落する場合は、考える必要が出てくる。

 中国経済に関する材料(上海株の急落を含む)で、「豪ドル売り」となる場合、あるいは、原油価格に関する材料で、資源国通貨がターゲットになり、「豪ドル売り」となる場合には、予想外のスピードでの急落の可能性があり得る、と考える。

 次に、日足チャートをご覧いただき…
豪ドル/米ドルは4時間足でフラッグを形成、 下値ターゲットは0.72ドル台後半程度! ブログ

豪ドル/米ドルは4時間足でフラッグを形成、 下値ターゲットは0.72ドル台後半程度!

■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。  

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。

このボックス相場「紫の破線」の下限を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 しかし、2013年12月18日(木)のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表されたことを材料に、豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。

 しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、戻り高値は0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)をつけている。

 戻り高値の0.9500ドル近辺(0.9500-05ドルレベル)から、再び大きく下落している。

 豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示した「上値0.9800ドル程度-下値0.8600ドル程度」のボックス相場を形成していた、と考える。  

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 このボックス相場「ピンクの破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、大きく下落した。それで、一番右のレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

■すでに大きく下落したが、まだ底打ちししたとは言えない 月足チャートには、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示している。これは、後で掲載する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。 

豪ドル/米ドル 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 0.8600ドル近辺を下に抜けたことで、ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 ボックス相場「ピンクの破線」下限を割り込んだ時点で、新安値を更新したので、「売りシグナル」を発した、と考えることもできる。

 この「売りシグナル」に従い、相場は下落して今のところ、0.73ドル台の安値をつけている。

 すでに大きく下落したが、まだ底打ちしたとは言えない、と考えている。

 安値を更新する場合は、その時点で、さらなる「売りシグナル」点灯になる状況が続いている、と考える。

■週足では、ボックス相場を上抜けし、ターゲットを達成 次に、週足チャートをご覧いただきたい。

 豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。 

豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。

 そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。

 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは…
ギリシャ国民投票後の月曜にできた“窓”の シグナルは依然有効。ユーロ/円は売りだ! ブログ

ギリシャ国民投票後の月曜にできた“窓”の シグナルは依然有効。ユーロ/円は売りだ!

■2012年11月に中長期のレジスタンスラインを突破 今回はユーロ/円の分析を行なう。まずは、月足チャートからご覧いただきたい。

 ユーロ/円は、2008年に約170円(正確には、169.95円)の高値をつけてから、下落に転じた。

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 そして、月足チャートで見ると、2012年3月に2008年の高値を起点としたレジスタンス・ライン「ピンクの破線(細線)」を上に抜けたのだが、この時点では、結局、トレンド転換が起こらなかった、と判断したので、2012年4月の高値に合わせて、新たなレジスタンス・ライン「緑の破線」を表示した。

 つまり、レジスタンス・ライン「ピンクの破線」を上に抜けた時には、ユーロ/円は、下落トレンドのままで、上昇トレンドに転換していない、と判断した。

 しかし、改めて引き直した一番右の中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を明確に上に抜ける場合は、「買いシグナル」なので、要注意と考えていた。

 2012年の11月に、中長期のレジスタンス・ライン「緑の破線」を、明確に上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

■150円近辺をピークに下落トレンドに転換した可能性 昨年(2014年)の10月31日(金)に、日銀が追加の金融緩和策を発表したことを材料に、ユーロ/円が急騰した。

 それで、その時点での直前の安値(134円台前半)に合わせて、サポート・ライン「赤の破線」を表示した。

 高値150.00円アラウンド(149.75-80円水準)をつけるまでは、このサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇した、と考える。

 しかし、今年(2015年)の1月中旬(1月15日木曜日)の急落で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」を発した、と考える。

ユーロ/円 月足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 この時点で、このサポート・ライン「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考えると、ユーロ/円が、トレンド転換した可能性がある、と考えた。

 つまり、ユーロ/円の94円台から150円近辺まで上昇した期間が、「上昇トレンド」であり、150円近辺がピーク(最高値)で、「下落トレンド」に転換している可能性がある、と考えたわけだ。

 ユーロ/円は、この「売りシグナル」に従い、126.00円近辺まで下落した。

 しかし、126.00円近辺を底に、反転して、大きく急騰した。

 それで、新たに、一番右のサポート・ライン【緑の破線】を表示した。

ユーロ/円 月足(再掲載、クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 直近の急上昇で、ユーロ/円のトレンドは、判然としなくなった(つまり、はっきりしない、わからない)、と考える。

■週足では2009年高値更新で「買いシグナル」点灯 続いて、週足チャートをご覧いただきたい。下の週足チャートに、「94.00円-112.00円のボックス相場」(赤の破線)を表示した。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)(出所:米国FXCM)

 ユーロ/円は、この「94.00円-112.00円のボックス相場」の上限を抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 いわゆる「ダブル・ボトム」を作り、その上限(ネック・ライン)を上抜けして「買いシグナル」を発した、と言える。

 ユーロ/円の上昇は、大局で見れば、当初はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。

 そしてユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して、高値145円台をつけている。

 この高値(145円台)をつけてからの…