新興国通貨比較 トルコリラ・南アフリカランド・ポーランドズロチ ここ2か月でもっとも強い通貨はここ ブログ

新興国通貨比較 トルコリラ・南アフリカランド・ポーランドズロチ ここ2か月でもっとも強い通貨はここ

ポーランドズロチとユーロ円のサヤ取りポジションに利益が乗ってきました(過去記事:ポーランドズロチ円42万買い ヘッジにユーロ円売り?)。為替サヤ取り教室の応用形としての売買でもあるのですが、いつもながら利益の出方が面白いです。今回は、同じ新興国通貨との比較もしてみました。
日本株安・円高でアベノミクスが苦境に。 待望される日銀の追加緩和はあるのか? ブログ

日本株安・円高でアベノミクスが苦境に。 待望される日銀の追加緩和はあるのか?

■公的年金の買い? 大量の「株買い・円売り」が入る みなさん、こんにちは。

 8月24日(月)に起こったミニクラッシュ(株安・円高)に対し、先週(8月24日~)は本邦公的機関からの「株買い・円売り」により、事態が沈静化したのは前回コラムのとおり。

【参考記事】

●NYダウはさらに暴落するリスクあり!? 株高のカギを握る本邦当局の一手とは?(8月27日、西原宏一)

 ただ、今週(8月31日~)、9月1日(火)にも、NYダウが再び急落。一時、1万6000ドルを割り込み、200週移動平均線が再び見えてきたことから、マーケットは神経質に。

NYダウ 週足(出所:CQG)

 連れて、米ドル/円は119.22円まで急落。

米ドル/円 日足(出所:米国FXCM)

 ただ、先週(8月24日~)同様、9月2日(水)の東京市場では、公的年金とウワサされる「株買い・円売り」が大量にマーケットに投下され、米ドル/円は一気に、120円台ミドルまで反発、日経平均も1万8000円台を回復しました。

日経平均 日足 (出所:株マップ.com)

 マーケット参加者は、改めて本丸であるNYダウが不安定な環境下、「株と米ドル/円」も壊れやすい(fragile)状況にあること、そして、本邦当局からの対応がなければ、続落する可能性が高いことを認識することになります。

【参考記事】

●NYダウはさらに暴落するリスクあり!? 株高のカギを握る本邦当局の一手とは?(8月27日、西原宏一)

■伸びない設備投資と消費で、アベノミクスは苦境に… 一方、永田町に詳しい友人によれば、政府関係者の間で「伸びない設備投資」が話題になっている模様。

 第2四半期の法人企業統計によれば、設備投資は相変わらず芳しくない結果に。

法人企業4-6月期に過去最高益、設備投資は前期比減で2次QE下押し

財務省が1日発表した2015年4─6月期の法人企業統計(金融業・保険業を除く)によると、経常利益は円安と原燃料コスト低下を主因に過去最高益となった。一方で、設備投資は前期比2.7%減少し、4期ぶりに落ち込んだ。

4-6月期の国内総生産(GDP)の設備投資が、下方修正される見通しが高まった。

4-6月期の売上高は前年比1.1%増と1─3月期の減収からは脱したが、昨年同期が消費税引き上げ直後だったにもかかわらず、伸び率は低い。前期比では2期連続で減収となった。

出所:ロイター

 過去2年強、アベノミクスがマーケットをけん引してきたのですが、消費は伸びず、多くの企業では、手元流動性が拡大しており、デフレマインドも払拭できないまま。

 麻生財務相も「設備投資に積極姿勢出てもおかしくない」とコメントするほど。

 伸びない設備投資と消費の中、徐々にアベノミクスは苦境に…。

  前述のように、アベノミクスが苦境に追い込まれている中…
9月米利上げの可能性は、まだ五分五分! この先、イケイケ相場にならない理由とは? ブログ

9月米利上げの可能性は、まだ五分五分! この先、イケイケ相場にならない理由とは?

■暴落へのムチャ対策で中国市場への信頼は失墜 中国での人民元切り下げを契機として、世界の金融市場が混乱状態に陥りました。状況については、ここでは、解説は割愛します。

【参考記事】

●中国経済悪化で米利上げ先送り説浮上!人民元基準値切り下げで何が起きたのか(8月13日、今井雅人)

●中国ブラックマンデーから衝撃の急落劇!戻りの弱い米ドル/円の上値メドは?(8月27日、今井雅人)

 その後、金融市場も徐々に落ち着きを取り戻してきています。中国の経済は正直言って、かなり深刻な状態にあるのではないかと私は見ています。

 さらに申し上げれば、中国の株式市場が急落していることに対して、中国当局が空売り規制を強化したり、大株主の株式売却を禁止し、違反したものを厳罰に処するという対応をしたことは最悪でした。

 こういうムチャな対策を講じたことで、中国の株式市場に対する信頼は失墜しました。特に外国人投資家は、中国市場から離れてしまうのではないでしょうか。

 しかし、中国株式市場は、すでにかなり下落してきているので、ここから強烈な下げが起きるようなことはないと思っています。

上海総合指数 日足(出所:CQG)

 であれば、その他の金融市場への影響は、限定的ではないかと思います。

■実体経済の低迷が長期化すると資源価格に影響 一方で、実体経済の低迷は長期化する可能性が高いと考え、その影響がどうなるかも考えておく必要があるでしょう。

 一番影響が出るのは、資源価格ではないかと私は考えています。

 中国の景気が低迷すれば、原油などの資源価格の低迷は続きます。原油価格も、先物のポジション調整(ショートカバー)で若干戻ってはいますが、これも一時的。またズルズルと下がってくるのではないでしょうか。

NY原油 日足(出所:米国FXCM)

■資源国通貨は、急落しないが低迷は続くだろう そう考えると、資源国通貨にはどうしても下落圧力がかかります。

 豪ドル、NZドルなどもすでにかなり下落してきているので、急落はないと思いますが、低迷は続くのではないでしょうか。

豪ドル/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 週足)

NZドル/米ドル 週足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 週足)

 ところで、先日…
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