国内暗号資産市場「8月主要指標が上昇」現物取引1.9倍に|JVCEA統計

この記事の要点

  • JVCEA8月統計、現物取引数量が前月比1.9倍に
  • 預託金は3.5兆円台に拡大、主要指標すべて前月超え

国内暗号資産市場、8月に全指標上昇

一般社団法人日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)は2026年10月2日、2026年8月分の暗号資産(仮想通貨)取引高や利用者預託金、口座数などをまとめた月次統計を公表しました。

8月に大きく伸びたのが現物取引で、取引数量は約2兆6,338億単位と前月の約1兆3,767億単位から約1.9倍に増加しています。

取引金額も7,644億円と前月の6,742億円から13.4%増えており、数量だけでなく金額でも前月を上回りました。

取引高に加えて月末時点の利用者預託金も増え、暗号資産と金銭等を合わせた残高は3兆5,111億円と、前月の2兆8,724億円から22.2%増加しています。

証拠金取引でも取引金額が7,465億円と前月比19.0%増えており、8月は現物取引、預託金、証拠金取引の主要指標がそろって前月を上回る結果となりました。

BTC取引6割超、保有評価と口座数の動向

BTC・ETH・XRPに取引が集中

現物取引の内訳では、JVCEAが同時に公表した上位暗号資産のランキングで、ビットコイン(BTC)が4,629億円で首位に立ち、全体の約60.6%を占めました。

これにイーサリアム(ETH)の1,392億円とエックスアールピー(XRP)の1,027億円が続き、構成比はそれぞれ約18.2%、約13.4%となっています。

順位 銘柄 取引金額(百万円)
1ビットコイン(BTC)462,864
2イーサリアム(ETH)139,197
3エックスアールピー(XRP)102,665
4ソラナ(SOL)17,753
5ドージコイン(DOGE)7,630
6ステラルーメン(XLM)5,829
7カルダノ(ADA)4,009
8スイ(SUI)3,382
9トロン(TRX)1,887
10チェーンリンク(LINK)1,630

BTC数量は微減も評価額は22%増

現物取引で首位となったBTCの利用者保有数量は、8月末に17万344BTCとなり、前月の17万5,507BTCから2.9%減少しました。

その一方で評価額は2兆1,397億円に達し、前月の1兆7,511億円から22.2%増加しています。

JVCEAの統計をもとに1BTCあたりの評価額を換算すると、8月末は約1,256万円となり、前月末の約998万円から約25.9%上昇した計算になります。

主要アルトも評価額増、口座は1,447万

BTCに続き主要アルトコインでも評価額の増加がみられ、XRPは保有数量が約20億6,853万XRPと前月からほぼ横ばいだった一方、評価額は4,563億円と30.6%増加しました。

ETHも保有数量が約112万6,529ETHと前月比0.6%減ったものの、評価額は4,444億円と32.5%伸びています。

資産別の保有状況に加えて利用者口座数も増加し、全体の設定口座数は1,447万1,551口座、稼働口座数は897万5,519口座となり、いずれも前月比1.3%増となりました。

証拠金取引でも設定口座数は225万5,351口座、稼働口座数は103万6,840口座に増え、両指標とも前月を上回っています。

金商法移行控え、市場拡大が鮮明に

国内では2026年7月、暗号資産を金融商品取引法の規制対象とする改正法が成立し、暗号資産を巡る国内制度は大きな変更を控えています。

改正法を巡っては申告分離課税やETF解禁に向けた制度整備も進められており、投資家を取り巻く取引環境も変化する見通しです。

そのなかでJVCEAの8月統計では、現物取引高、利用者預託金、口座数がそろって前月を上回り、足元の国内暗号資産市場では取引規模と利用者基盤の拡大が数字に表れました。

今後は9月以降の月次統計で、8月に増加した取引高や預託金、口座数がどのように推移するかに加え、制度移行前の国内市場にどのような変化が表れるかが注目されます。

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Source:JVCEA統計情報
サムネイル:AIによる生成画像

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