
この記事の要点
- ヴァンエック「BTC弱気相場は終盤」と分析
- GEO指標と半減期で底打ち接近、段階買い提案
BTC「弱気相場は終盤」ヴァンエック分析
米資産運用大手VanEck(ヴァンエック)は2026年8月13日、第3四半期の投資見通しを公表し、ビットコイン(BTC)の弱気相場が底打ちに近づいているとの分析を明らかにしました。
BTCは高値の約12万5,000ドル(約1,875万円)から6万ドル台(約900万円台)まで下落しているものの、ヴァンエックはこれを相場の構造的な悪化ではなく、4年周期の半減期サイクルに沿った調整とみています。
独自の「GEOフレームワーク」による評価では、3つの指標のうち2つが中立となる一方、エコシステムレバレッジは建設的な領域に入っています。
ヴァンエックはこれらの状況から弱気相場が終盤に差しかかっていると判断し、投資家がスケールイン(段階的な買い)を始めてもよい局面との見方を示しています。
「BTC普及は中長期で拡大」
半減期サイクルとGEO指標が示す底打ち局面
半減期が生む4年周期のBTC相場
ヴァンエックが現在の弱気相場を通常のサイクルの一部とみる背景には、マイニング報酬が約4年ごとに半分となる半減期があります。
半減期によって新たに市場へ供給されるBTCが減少するなか、過去には強気相場を経たあとに価格が下落し、弱気局面へ移る値動きが繰り返されてきました。
直近では2024年4月に半減期を迎え、マイニング報酬は1ブロックあたり6.25 BTCから3.125 BTCへと引き下げられています。
こうした過去の値動きと照らし合わせ、ヴァンエックは足元の下落についても市場構造の崩れではなく、半減期サイクルのなかで生じる調整局面と捉えています。
GEOの3指標が示すBTC底打ちの兆候
半減期による周期だけでなく、ヴァンエックは現在の市場がどの局面にあるかを見極めるため、「グローバル流動性」「エコシステムレバレッジ」「オンチェーン活動」からなる独自のGEOフレームワークを用いています。
最新の評価ではグローバル流動性とオンチェーン活動が中立にとどまる一方、エコシステムレバレッジは建設的な水準に入ったとしています。
3指標すべてが強気に転じた状態ではないものの、エコシステムレバレッジの改善がGEOフレームワークで先行しています。
こうした市場環境を踏まえた投資手段として、同社はスポットBTC価格に連動するETF「HODL」と、オンチェーン経済に関連する企業へ投資するETF「NODE」を挙げました。
底値形成の兆しか、強気シグナル点灯
ヴァンエックの見立てと重なる動きはオンチェーン指標にも表れており、CryptoQuant(クリプトクアント)の市場サイクル分析でも変化が確認されています。
同社は8月12日、BTCの強気・弱気サイクル指標で今年2回目となる「初期強気シグナル」が点灯したと明らかにしました。
同社アナリストのCW8900氏によると、2回目のシグナルは過去にも底値形成から上昇トレンドへ移る局面で出現しています。
ただし、2026年5月にBTCが約8万1,700ドルだった時点で点灯した1回目のシグナルでは、その後約30%下落し、6月には約5万7,800ドルまで値を下げています。
このためクリプトクアントも現在の反発だけで底値が確定したとは判断せず、今回の動きを相場転換の可能性を示すシグナルの一つと捉えています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.41 円)
関連の注目記事はこちら
Source:VanEckレポート
サムネイル:AIによる生成画像






コメント