ザックXBTがハードウェアウォレットを「完全にひどい」と批判

専用iPhoneを代替案として提案

暗号資産(仮想通貨)のハッキングや資金流出事件の追跡で知られるオンチェーン調査員のザックXBT(ZachXBT)氏が、ハードウェアウォレットに関する見解を7月16日(日本時間)に自身のテレグラム(Telegram)チャンネルで公開した。

同氏は、「すべてのハードウェアウォレットは完全にひどい」と述べ、トランザクションへの署名や資金保管といった重要な用途で利用することは勧めないと説明している。

また同氏は、ハードウェアウォレットブランド「レジャー(Ledger)」を「最悪だ」と名指しで批判した。あわせて、同ウォレットの管理アプリ「レジャーウォレット(Ledger Wallet、旧称:Ledger Live)」について、明確な理由もなくUIやアプリが頻繁に更新され、その結果、簡単な操作に支障が生じると指摘した。

代替案として同氏が挙げたのは、ハードウェアウォレット代わりに使用する専用のiPhoneだ。同氏は、この方法がハードウェアウォレットを利用するよりも「はるかに良い」と主張している。なお同氏は、この方法を採るのは「IQが低くない場合に限る」とも付け加えた。

この投稿を受け、暗号資産の送金元と送金先の関連性を分かりにくくするプライバシープロトコル「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」の共同創設者、ローマン・ストーム(Roman Storm)氏も同日に自身のXで反応した。同氏は、ウォレット専用のiPhoneを利用する考え方について、「BIP39パスフレーズに対応したモバイルウォレットがあれば賛成だ」とコメントした。

BIP39パスフレーズは、リカバリーフレーズに追加する任意の文字列だ。パスワードのように既存のウォレットをロックするのではなく、リカバリーフレーズと組み合わせることで別のシードが導出され、異なるウォレットが生成される。同じリカバリーフレーズでも、入力するパスフレーズごとに別のウォレットとなる。なお、パスフレーズを紛失すると、リカバリーフレーズだけでは対象ウォレットを復元できない。

ストーム氏は、ハードウェアウォレットを携帯する価値を生むのはデバイスのチップではなく、パスフレーズだとの考えを示した。また同氏は、モバイルウォレット提供者に対し、BIP39パスフレーズに加え、署名用端末をネットワークへ接続せずにトランザクションへ署名できる「エアギャップ署名」への対応を求めた。これらの機能があれば、古いiPhoneやAndroid端末も実用的な暗号資産ウォレットとして活用できるとの見解だ。なおエアギャップ署名は、秘密鍵を保管する署名用端末をネットワークに接続せず、オフラインのままQRコードなどを介してトランザクションへ署名する方式だ。

参考:テレグラム
画像:PIXTA

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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