業界団体TDC、クラリティ法案特設サイト開設|上院60票確保へ支持動員

この記事の要点

  • 米業界団体TDCがクラリティ法案の可決へ特設サイトを公開
  • 上院本会議の採決控え、可決には60票確保が必要

TDC、クラリティ法案支持サイト開設

米仮想通貨業界団体のザ・デジタル・チェンバー(TDC)は2026年5月28日、仮想通貨の市場構造を定める「CLARITY(クラリティ)法案」の可決を求める特設サイトを公開しました。

特設サイトには、上院議員に賛成投票を促す入力フォームや法案の要点をまとめた資料が用意されており、仮想通貨の保有者や開発者が自らの選挙区の議員へ意見を届けやすくなります。

同団体のコーディー・カーボンCEOは、今回の取り組みを年内の法案成立に向けた働きかけの一環と説明し、「議会は、米国民がCLARITY法案での行動を求めていることを認識する必要がある」と述べました。

CLARITY法案は2025年に下院を通過した後、2026年5月14日には上院銀行委員会で可決され、現在は上院本会議での採決を控えています。

CLARITY法案を支える論拠と残る争点

「保護・アクセス・革新」の3本柱

TDCはサイト上で「消費者保護」「金融アクセスの拡大」「米国における技術革新の促進」を、CLARITY法案を支持する3つの柱として掲げました。

とりわけ、DeFi(分散型金融)を含むブロックチェーン技術が、これまで十分な金融サービスを利用できなかった層に新たな選択肢をもたらすとして、金融包摂の観点から法案の必要性を訴えています。

同団体は、こうした制度整備が消費者と開発者の双方に利益をもたらすとの考えを示しており、特設サイトを通じて法案への支持拡大を呼びかけています。

3つの数字が示す規制の必要性

こうした主張の根拠として、同団体はサイト上で金融サービスや開発者の動向に関する複数のデータも紹介し、規制整備の必要性を強調しました。

数値 内容 出典
1,900万世帯 2023年に十分な金融サービスを得られなかった米国の世帯 FDIC(2023年)
33%超 規制の不透明さから2023〜2024年に国外へ移った新興ブロックチェーン開発者 Coinbase(2023〜2024年)
79% 明確で公平な仮想通貨規制を望むと回答した有権者 Grayscale・Harris Poll(2023〜2024年)

同団体はこれらのデータを根拠に、規制の不透明さが消費者保護や国内の人材確保に影響を及ぼしているとして、CLARITY法案の成立を求めています。

SEC・CFTCの線引きと争点

上院で審議が続くCLARITY法案は、どの仮想通貨をSEC(証券取引委員会)CFTC(商品先物取引委員会)のどちらが監督するかを整理する包括的な規制枠組みを定めるもので、連邦レベルで初となるデジタル資産法制として位置付けられています。

同法案は2025年7月に下院を賛成294・反対134で通過したものの、上院ではステーブルコインの報酬(リワード)の扱いをめぐる対立から、審議が数か月にわたり停滞していました。

その後、この対立は一定の整理が図られた一方で、政府高官の仮想通貨取引を制限する倫理規定や、DeFi開発者の保護を巡る新たな争点が浮上しています。

成立へ60票、与野党調整続く

法案成立を求める声は業界団体に限らず、規制の明確化を急ぐ財務長官やSEC・CFTCの両委員長も、議会に対してたびたび可決を要請してきました。

CLARITY法案は2026年5月に上院銀行委員会を通過しており、現在は上院本会議での採決に向けた手続きが進められています。

可決には60票の確保が必要とされているほか、政府高官による仮想通貨取引の制限や、DeFi開発者の法的位置付けを巡る修正案も審議の対象となっています。

上院本会議で可決された場合は、関連法案との一本化や下院案との調整を経て最終成立へ向かうことになります。

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Source:TDC特設サイト
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:仮想通貨ニュース最新一覧【毎日更新】 - 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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