
STRK20活用し「プライベートBTC」展開
イーサリアム(Ethereum)向けレイヤー2「スタークネット(Starknet)」を開発するスタークウェア(StarkWare)が、プライバシー機能を備えたビットコイン連動資産「strkBTC」の提供開始を5月12日に発表した。
strkBTCは、ビットコイン(Bitcoin)上でロックされたBTCを裏付けとするスタークネット上のERC20資産だ。ビットコインのベースレイヤー上で匿名機能を追加するものではなく、スタークネットへブリッジしたBTCを対象に、シールド残高やプライベート送金を実現する仕組みとなる。
同資産は、スタークウェアが開発したプライバシーフレームワーク「STRK20」上で構築された最初の資産だ。STRK20では、通常のERC20として利用できる「パブリックモード」と、残高や送金内容を公開ビューから隠せる「シールドモード」が提供される。
ユーザーは、対応ウォレットから残高のシールドやプライベート送金を行える。また、ワンクリックで公開状態へ戻すことも可能とのこと。ローンチ時点でstrkBTCのシールドに対応するウォレットとして、レディ(Ready)とエックスバース(Xverse)が挙げられている。
スタークウェアは、現在のパブリックブロックチェーンでは、残高や送金履歴などが誰でも確認可能であり、金融活動の完全な可視化が課題になりつつあるとの認識を示した。また同社は、AIを活用したアドレス追跡技術の高度化により、オンチェーン上の公開情報と現実世界の個人情報が結び付けられるリスクも高まっていると指摘している。
strkBTCは、こうした課題への対応として、シールド残高やプライベート送金を提供する仕組みだ。一方でスタークウェアは、完全匿名型ではなく「コンプライアンス対応型プライバシー」を目指すとしている。
同仕組みでは、ユーザーが資産をシールドした際、閲覧鍵(viewing key)が独立した第三者監査人と共有される仕組みを採用している。正当な規制上の要請があった場合、必要な範囲に限定してユーザー活動へのアクセスが認められる可能性があるという。
同社は、規制対応ができないプライバシーシステムは金融システムから孤立すると説明している。そのうえで、STRK20について「通常は秘匿性を備え、必要な場合にはコンプライアンス対応を可能にする仕組み」と位置付けている。
今回の取り組みは、BTCを単なる保有資産ではなく、分散型金融(DeFi)やレンディングなどで運用可能な資産として活用する「BTCFi」拡大の流れの一環と位置付けられる。
近年は、バビロン(Babylon)やロンバード(Lombard)、ソルブ(Solv)などを中心に、BTCをステーキング、担保、利回り運用へ接続する取り組みが拡大している。
スタークウェアも今回、strkBTCについて「単に保有するためではなく、利用するために設計された」と説明している。
In 2010, Gavin Andresen built the original Bitcoin Faucet. It gave away 5 BTC at a time, distributing 19.7k BTC in total, helping bootstrap Bitcoin’s early holders.
— Starknet (Privacy arc) (@Starknet) May 11, 2026
We’re borrowing the same idea for strkBTC.
The Faucet will open in 48 hours.
Register: https://t.co/byGTQ7OANN pic.twitter.com/z7143gnnqU
参考:スタークネット
画像:PIXTA
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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