
暗号資産デリバティブ参入
米国の大手予測市場プラットフォームであるカルシ(Kalshi)が暗号資産(仮想通貨)デリバティブ市場への参入を計画していると、米メディア「ザ・インフォメーション(The Information)」が4月22日に報じた。また、競合となるポリマーケット(Polymarket)も同日、この分野への参入を発表した。予測市場から継続的なデリバティブ取引へと事業領域を拡大する動きとして注目される。
インフォメーションは4月21日、CFTC(米商品先物取引委員会)規制下の予測市場プラットフォームのカルシが、暗号資産の無期限先物(パーペチュアルフューチャーズ)の提供を計画していると、事情に詳しい複数の関係者の話として報じた。その後、CEO(最高経営責任者)のタレク・マンスール(Tarek Mansour)氏がLinkedIn動画でローンチ日を4月27日(ニューヨーク)と予告している。なお、カルシはザ・インフォメーションの取材に対しコメントを差し控えている。
企業評価額110億ドル(約1.7兆円)の同社は、このプロダクトをコードネーム「Timeless(タイムレス)」として開発しており、名称は「満期なし」という無期限先物の特徴を表している。ローンチ時点ではビットコインをはじめ複数の暗号資産を取り扱う予定で、当初はUSDが担保として使用される。また、第2四半期にはステーブルコインへの対応も予定している。
またこの報道と同日、ポリマーケットも無期限先物取引の提供開始をX上で発表した。ユーザーはイベント契約の満了を待つことなく、24時間365日にわたって予測市場のポジションをロング・ショートできるようになる。
ビットコインなどの暗号資産に加え、金・銀といった実物資産やエヌビディア(Nvidia)およびコインベース(Coinbase)の株式なども取引対象に含まれ、最大10倍以上のレバレッジが利用できる見込みだ。ポリマーケットもコメントの求めに応じていない。
2026年3月の予測市場における取引件数は1億9,200万件と過去最高を記録。カルシはデューンあまりティクス(Dune Analytics)のユーザー集計データに基づき、同月の月間暗号資産取引高が初めて10億ドル(約1,591億円)を突破したと報告しており、年間換算では1,000億ドル(約15.9兆円)超の取引高を処理している。ポリマーケットも2026年第1四半期を通じて週間想定取引高が10億ドルを上回って推移している。
カルシはCFTCの指定契約市場(DCM)として運営されており、オフショアのデリバティブプラットフォームと比較して規制面での優位性を持つ。CFTCの委員長は無期限先物を同機関の監督下に置く方針を示しており、この動きはカルシのような規制準拠の取引所に有利に働く可能性がある。
なお、ポリマーケットがCFTCの規制枠組みの下で無期限先物を米国向けと海外向けのいずれか、あるいは両方で提供するかは現時点では明らかになっていない。
ニューヨーク州司法長官のレティシア・ジェームズ(Letitia James)氏は4月21日、コインベース(Coinbase)およびジェミナイ(Gemini)に対して訴訟を提起したと発表した。両社が展開する予測市場プラットフォームが、州法に基づく適切な認可を受けずにギャンブルサービスを運営しており、未成年ユーザーが金融リスクにさらされる可能性があると主張している。
We price the future.
— Polymarket (@Polymarket) April 21, 2026
Now you can lever it.
Perps are coming to Polymarket.
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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