
オールバーズがAIインフラ事業に転換へ
スニーカーブランドのオールバーズ(Allbirds)が資本調達を実施し、AIコンピューティングインフラへ事業へ事業転換すると発表したことを受け、同社の株価は4月15日に5倍以上に急騰した。
米カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く同社は、機関投資家との間で5,000万ドル(約79億4,325万円)の転換社債型資金調達契約を実行すると発表した。調達資金はGPU(画像処理装置)の取得に充てる計画だ。
また同社は、社名を「ニューバードAI(NewBird AI)」へ変更し、今後はクラウドコンピューティング容量やAIサービスの提供へと事業の重心を移していく方針も示した。ただし、新戦略の詳細については明らかにしていない。
今回の事業転換は、AI関連株やそれを支えるデータセンターインフラに対する投資家の強い期待を背景としたものだ。企業からこの分野に数千億ドル規模の投資が流入するなか、その流れの恩恵を取り込もうとする狙いがあるとみられる。
独立系の小売コンサルタント、ブルース・ウィンダー(Bruce Winder)氏は、「AIブームに便乗しようとする試みに見える。オールバーズがブランド知名度以外に何が提供できるのか、私にはわからない」と述べた。
オールバーズはここ数カ月、需要低迷とオンライン提携への移行を背景に、実店舗の大半を閉鎖してきた。先月には、ブランド資産と靴事業資産を3,900万ドル(約61億9,574万円)でアメリカン・エクスチェンジ・グループ(American Exchange Group)へ売却したと発表している。
同社株は直近で435%高の13.33ドル(約2,118円)を付け、LSEGのデータによる同社の時価総額は1億1,600万ドル(約184億2,834万円)となった。15日のフィデリティの取引プラットフォームでも売買注文が活発だった銘柄の一つとなっており、個人投資家の関心の高さもうかがえる。
今回の動きは、投資家の期待を取り込むために事業モデルを組み替えた過去の米小型企業の事例を想起させる。2017年には、飲料メーカーのロングアイランド・アイスティー(Long Island Iced Tea Corp)が、「ロング・ブロックチェーン(Long Blockchain)」へと社名を変え、ブロックチェーン事業への転換を打ち出した。
オールバーズは2021年に30億ドル(約4,765億9,500万円)の評価額でナスダックへ上場したが、直近終値ベースではその後、時価総額の約99%を失っていた。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Allbirds shares jump over 400% on plans to pivot to AI from sneakers
(Reporting by Purvi Agarwal in Bengaluru; additional reporting by Savyata Mishra; Editing by Diti Pujara)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters
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参照元:ニュース – あたらしい経済


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