ブラックロック、「ステーキング対応イーサリアムETF」展開に向け新信託登録

「iShares Staked Ethereum Trust」を登録

米資産運用大手ブラックロック(BlackRock)が、ステーキング機能を組み込んだイーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)の展開に向け、新たな投資信託「iShares Staked Ethereum Trust」を登録した。米デラウェア州法人局の記録によれば、新信託は11月19日付で設立されたことが確認されている。

デラウェア州法定信託の設立は、ETF発行体、特にコモディティおよび暗号資産商品にとって一般的に行われる初期ステップとされる。

今回の新信託は、2024年7月に立ち上げられたブラックロックのイーサリアム現物ETF「iShares Ethereum Trust(ETHA)」を補完する位置づけになるとみられる。

ブラックロックは7月、ETHAにステーキング報酬の受け取りを可能にするためのルール変更案を提出しており、信託がステーキングプロバイダーから得る報酬の「全部または一部を受け取る可能性がある」とする文言を追加していた。

今回の新信託設立は、同社がステーキング対応型のETH ETFの本格検討を進めていることを示す動きと見られる。

ブルームバーグのアナリストであるエリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、今回のETFが1933年証券法に基づいて登録されていると述べている。

今回の動きは、米国でステーキング対応型イーサリアムETFが存在感を強めつつある状況下で起きている。

9月にはREX Ospreyの米国初のステーキング対応イーサリアム現物ETFである「REX-Osprey ETH + Staking ETF(ESK)」が、米シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)で取引開始された。

SECが暗号資産ETPの上場基準を更新したことを背景に、グレースケール(Grayscale)は10月、自社のETHおよび関連信託商品にステーキング機能を導入し、株主にステーキング報酬を分配または還元する仕組みをスタートさせた。

ステーキング型ETFへの関心の高まりの背景には、企業によるETH保有が増加していることも影響していると見られている。

ビットマインイマージョンテクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)は11月17日、ETHの追加取得を発表し、保有量は3,559,879ETHに達した。

ビットマインは米国の証券取引所NYSEアメリカン(NYSE American)に上場している。上場企業としてのイーサリアム保有量は世界最多で、イーサリアムを含む暗号資産全体の保有額では、ビットコインを最大保有するストラテジー(Strategy)に次いで世界第2位となっている。

参考:デラウェア州法人局ブラックロック
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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