
米SECが「GDLCの現物ETF転換」を承認
米国証券取引委員会(SEC)は2025年7月1日に、複数の仮想通貨(暗号資産)で構成されたバスケット型の仮想通貨投資信託「Grayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)」を現物ETFに転換することを承認したと発表しました。
Grayscale Digital Large Cap Fund(GDLC)は、米資産運用大手Grayscale(グレースケール)が運用するバスケット型の仮想通貨投資信託であり、時価総額が特に大きい主要な仮想通貨5銘柄で構成、定期的にリバランス(投資ポートフォリオの見直し・再構成)を実施する方法が採用されています。
GDLCの構成銘柄には以前までアバランチ(AVAX)が含まれていましたが、その後はAVAXがADAに変更されているため、記事執筆時点のGDLCは以下のような仮想通貨・比率で構成されています。
| 仮想通貨 | 比率 |
| ビットコイン(BTC) | 80.41% |
| イーサリアム(ETH) | 11.15% |
| エックスアールピー(XRP) | 4.83% |
| ソラナ(SOL) | 2.86% |
| カルダノ(ADA) | 0.75% |
今回の申請はニューヨーク証券取引所(NYSE Arca)が行なっていたもので、7月1日に米SECが発表した書簡では「SECはGDLCの上場・取引を可能にする規則変更案を加速承認することを決定した」と報告されています。
米SECには既に様々なアルトコインを対象としたETF(上場投資信託)が申請されており、現在はその審査を待っている状態であるため、XRP・SOL・ADAなどの主要アルトコインを含むGDLCの承認は、今後のさらなるETF承認を期待させる前向きなニュースとして捉えられています。
2025年後半にはETF承認の波が押し寄せる?
仮想通貨業界では「主要アルトコインを対象とした現物ETFの年内承認」に期待が高まっており、著名なETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は7月1日の投稿で「2025年後半には新たなETFが次々と登場する波が押し寄せる」との予想を示しています。
今回の投稿では「2025年末までに現物暗号資産ETFが承認されるかどうか」に関するジェームズ・セイファート氏とエリック・バルチュナス氏の予想も示されており、LTC・SOL・XRP・DOGE・ADA・DOT・HBAR・AVAXなどの承認確率は90%以上とされています。
Here are mine and @EricBalchunas' most recent odds on spot crypto ETF approvals by the end of 2025. We expect a wave of new ETFs in this second half of 2025. pic.twitter.com/H3pxJhqMy3
— James Seyffart (@JSeyff) June 30, 2025
以下は「2025年末までに現物暗号資産ETFが承認されるかどうか」に関する私とエリック・バルチュナス氏の最新予想です。2025年後半には新たなETFが次々と登場する波が押し寄せると予想しています。
今回承認されたのは複数銘柄で構成されるバスケット型の仮想通貨ETFとなっていますが、今後は各種アルトコインを対象とした単独ETFの最終判断も予定されているため、新たなETF関連の続報にも注目です。
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source:米SEC発表
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用





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